今後10年で“100万社”が廃業に!? 事業投資家が語る「中小企業立て直しのノウハウ」とは?

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放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。5月2日(日)の放送では、事業投資家の三戸政和さんが登場しました。


(左から)三戸政和さん、高須光聖



◆廃業する中小企業が増えているのはなぜ?

高須:三戸さんは「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」(講談社)という書籍を出版されていますが、300万で会社を買ったほうがいいのですか?

三戸:そうですね。いろんな企業がたくさん倒産しているなかで、将来に不安を抱えているサラリーマンの方もいるじゃないですか。なので“自分のキャリアは自分で考えようね”っていうことが、会社を買うべき理由の1つです。だけど、いきなり独立するとなるとしんどいので、目の前にある仕事を引き継いだらいいんじゃないかなって思ったんです。そして、日本には引き継げる会社が山ほどあるんですよ。

高須:へえー!

三戸:今って“大廃業時代”と呼ばれていて、中小企業がどんどん廃業しているんですよ。

高須:なぜ廃業するのですか?

三戸:経営者の高齢化が原因です。

高須:なるほど。

三戸:現在、中小企業の経営者の平均年齢が70歳ぐらいなんです。そして、その会社を息子さんが引き継がなかったりして、廃業するケースがあります。

高須:なんで引き継がへんねやろ。俺やったら絶対に継ぐけどなぁ。

三戸:高須さんもご実家の家業を引き継がれていないですよね?

高須:事業と言っても小さな果物屋ですよ。自分のところは、たまたま弟が継いでくれましたけど、それも今後どうなるかわからない状態です。そういう企業が多いんですね。

三戸:ご実家が自営業されているのも含めて、廃業されている方が増えているんですよ。今後10年で100万社ぐらいが廃業すると言われています。そのなかには売上が億単位の企業もあります。

高須:もったいない話だね。

三戸:(廃業する企業の)半分は黒字なんですよ。

◆創業者と経営者をわけたほうがいいケースが存在する

高須:(投資をするときは)どういうところを見極めているのですか?

三戸:企業の“やる気”です。あとは“粘り強さがあるか”とか“周りの目を気にしない”とか。そういうのがものすごく大事です。

高須:まわりの目を気にしたらアカンの?

三戸:気にしていたら企業方針がブレるんですよ。エッジが利いている企業じゃないと、ベンチャーは社会で勝てないです。

高須:なるほど。じゃあ、企業のバランス感覚は必要ないんですね。

三戸:そうそう。バランス感覚を持つべきなのは大企業なので。

高須:面白いね。

三戸:ベンチャー企業で大切なことは、周りの目を気にせずガツガツ前に進んでいくことです。

高須:経営者のどんなところに注目しているのですか?

三戸:どういうスタンスでビジネスをやってきたのか、やろうとしているのかを聞きますね。そうすれば“この人は、自分の考えをしっかり持って物事を進めていくタイプなんだな”とわかります。

高須:でも、たまにお家騒動があって“優秀な企業だけど周りの人間がついていけない”といったケースもあるでしょう?

三戸:海外だと、企業家がビジネスを起こしたあとは、プロの経営者を入れるんですよ。CEOは別の人にやらせる。Googleはそのパターンですね。

高須:俺ね、なぜ社長を入れ替える必要があるのか意味がわからなかったんですけど、そういうことだったのですね。

三戸:“自分のビジネスを成功させることに集中するタイプ”と“社員や取引先の気持ちを理解しようとするタイプ”は属性が違いますからね。もちろんどっちもできるタイプもいますけど、アメリカとかだと創業者として企業家が存在して、CEOは別というケースが多いです。

高須:やっぱり、周りの人間にいい対応ができるトップを入れる必要があるんだ。だけどそれって、企業規模が大きくなってからでしょう?

三戸:そうですね。最近だと共同で創業してから、役割分担でCEO、COO(最高執行責任者)、CTO(最高技術責任者)を務めるケースもあります。

◆コロナ禍で苦境に立たされている業界とは?

高須: 10年で100万社くらいがなくなるという話をされましたが、今はコロナ禍なのもあって、さらに会社の入れ替わりが激しいと思うんですよ。今はどの分野のビジネスが大変そうですか?

三戸:ご存知かとは思いますが、コロナ禍で特に打撃を受けているのは飲食業界です。この1年間がコロナで影響を受けた年だと考えると、前半は飲食の売り案件がめちゃくちゃ多かったんですよ。そして、それが一巡してからの後半は個人経営の病院の売り案件が増えました。

高須:ええ!?

三戸:コロナ禍によって、ご高齢のみなさんが外出しなくなったじゃないですか。それで、病院に行く頻度が減ったんですよ。

高須:“これぐらいの症状なら病院に行くまでもないか”って考える人が出てきたわけですね。

三戸:それもありますし、“薬をもらいに病院に行ってコロナになったらどうしよう”と考える方も増えた結果、個人でやっているクリニックの売りがめっちゃ増えているんです。私の知り合いでも、大規模な医療法人を展開している方がいるんですけど、「会社がまわらないから80億円借りている」って言っていました。

高須:それって、日本に限った話じゃなくて世界中で今もなお続いている状況ってことですよね?

三戸:そうですね。なので、どこかで(進退の)線引きをする必要があります。そして、その売りに出した企業を買う人が出てきて、企業の立て直しをするわけです。私のなかで企業を買う人は“優秀なサラリーマン”を想定しています。いくら優秀であっても、上に行けずにあぶれる人って出てくるじゃないですか。“会社を買ってあげて大企業のノウハウやネットワークを活用しながら、中小企業を効率化してあげましょう”っていうことを書いたのが、「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」なんです。

<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

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  • 6/10 20:40
  • TOKYO FM+

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この記事のみんなのコメント

2
  • 玉葱

    6/10 22:37

    上っ面の屁理屈で単純な再生なんか本気で出来ると思ってんのか?300で買え?自分で買えw再生費用と採算のバランス考えたら、300なんて数字出してるのが甘い妄想だわ…。

  • 観音寺六角

    6/10 21:09

    今更どうなる?問題先送りして経済は順調だとしてきたのはポンコツ日本の政治に他ならない😱

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