「小室圭さんバッシング」のために“妄想”ニュースを作り上げる、「女性セブン」と「週刊女性」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 東京五輪開催について「私は主催者でない」と言い放った菅義偉首相。「安全安心」をおうむ返しするだけで、具体的なことに答えようとしない姿勢だけは一貫している。分科会の尾身茂会長が「パンデミックの所で(五輪を)やるのは普通ではない」と“真実”を暴露したが、同様にこの国のトップも「普通ではない」。

第555回(6/4〜6/8発売号より)
1位「ヘンリー王子 メーガンさんの『自殺』激白で宮内庁が恐れる小室圭さん『眞子さまとの恋』暴露」(「女性セブン」6月17日号)
同「小室圭さん “どさくさ”五輪帰国で天皇陛下へ3度目の無礼」(「週刊女性」6月22日号)
2位「篠原涼子 別居1年の最終結論『夫のいる家には帰らない!』」(「女性自身」6月22日号)
3位「有名人が仰天告白『あのとき、私は……』第27回元フィンガー5晃」(「週刊女性」6月22日号)

 あまりにひどい。このところ“なんでもあり”とばかりにマスコミが推し進めているのが、小室圭さんバッシングだ。今回の「女性セブン」、そして「週刊女性」はあまりにひどすぎる。

 まずは「セブン」。英王室を離脱したヘンリー王子が、先ごろアメリカメディアで訴えた。妻のメーガンさんが批判にさらされたことで妊娠中に自殺を考えた、と。そして、これは日本でも他人事ではないと指摘するのだ。

「“ヘンリー王子の告白に、小室さんが触発されるのではないか”と恐れる声が、宮内庁の周囲で少なからず上がっています。もし、小室さんが、『眞子さまとの恋』について暴露したら……。さらに困ったことに、『皇室批判』へとつながりかねないその告発を止める術を、宮内庁は持ち合わせていないのです」

 しかし、これはあくまで宮内庁側が勝手に抱いている“推測”だ。あくまでも宮内庁、そして「セブン」の憂慮にすぎない。実際、小室さんが告白をするなんて根拠は記事にも示されていないし、また宮内庁がそれを掴んでいるという記述もない。そもそも、ヘンリー王子に小室さんが触発されるのでは、というのも単なる“推測”だ。

 ところが記事では、なぜか小室さんの告発がすでに“既定路線”かのように進むのだ。

「いまや小室さんにとってメーガンさんは“お手本”のような存在」
「(ヘンリー王子と)同じように告発をすれば支持を得られると考えている可能性は充分にあるでしょう」
「いつか眞子さまの支えのもとで、すべてを暴露できる――そんな自信があるからこそ、小室さんはいまも沈黙を貫けるのではないだろうか」

 つまり“小室さんがヘンリー王子の告発に触発”という、あくまで臆測にすぎないことを根拠に、いつの間にか“小室さんが皇室を暴露する”話がまるで確定のように語られ、その上で小室さんへの批判、バッシングが展開される――。まさにフェイクニュースで、小室さんからしたらたまったものではないだろう。恐怖を感じるのも無理はない。

 小室さんを批判するためなら妄想に妄想を重ねる。そんな“妄想バッシング記事”の代表と言えるが、傑作なのは記事中には小室さんによる暴露内容まで“紹介”されていることだ。

「“国民からいわれなき批判を受けた”“どれだけ追い込まれても皇室は助けてくれなかった”という告発で、支持獲得を狙うのではないでしょうか」

 何度も言うが、小室さん自身は皇室を暴露するなんてひと言も言っていないし、記事にも妄想的根拠しかない。にもかかわらず、暴露の内容まで紹介されてしまうとは。ここまでくると笑ってしまうが、さらに悪質なのが最後の締めくくりだ。

「小室さんは静かに、チャンスをうかがっているようだ」

 しかし、こうした妄想記事は「セブン」だけではなかった。「週刊女性」では、小室さんが東京五輪開催の前後に帰国するのでは、との情報をもとに、バッシングを展開しているが、そもそもの“帰国情報”からして怪しい。「週女」が示す五輪中、もしくはその前後の帰国の根拠はこうだ。

 いわく、2人が30歳になる10月の結婚を目指すなら、その3カ月前に納采の儀を行う可能性が高い。いわく、小室さんの帰国の混乱を避けるため五輪のどさくさを利用、いわく、物価の高いNYの滞在費の困窮――。たしかに小室さんは、いつかは日本に帰国するだろうが、その時期が五輪の前後というのは、確たる証拠もなく単なる臆測。実際、小室さんの弁護人も5月中旬の時点で「帰国の予定はない」と明言している。

 しかし記事では、これまた五輪開催前後の“どさくさ帰国”が既定事実のように語られ、それをもって、天皇陛下への無礼にあたる! と声を荒げたという宮内庁関係者のこんな激烈なコメントを紹介し、小室さんをバッシングするのである。

「あえて五輪開催の直前に帰国して、陛下による開会宣言などのニュースがかき消されるようなことになったとしたら、遺憾な事態だといえます。開催期間中も小室さんの報道が過熱してしまうと五輪のニュースが減り、結果的に“五輪ムードに水を差す“形となれば、名誉総裁を務めていらっしゃる陛下に対して、大変な無礼にあたるからです」

 天皇陛下まで持ち出した「週女」。だから五輪開催前後に帰国するなんて小室さんは公表していないし、記事の中でも推測だけで明確な事実、根拠はない。でも、その臆測で陛下に無礼だ! と叫び、小室批判を展開するのだから逆に恐れ入る。無礼なのはむしろ「週女」のほうでは? 

 小室さんを批判できれば、妄想だろうが、なんでもあり! ということが改めて確認できた2本の記事だった。

 今週は芸能ネタでも“臆測”記事が多かった。たとえば、嵐・大野智が恋人との京都旅行をすっぱ抜かれて周囲に疑心暗鬼になっている記事(週女)とか、適応障害で芸能界を休業した深田恭子だが、同じ事務所の綾瀬はるかとの葛藤があった(セブン)とか。そんな中、愚直にまっとうに取材して、張り込みして写真も押さえて、という正当的な芸能ネタを掲載しているのが「女性自身」だ。

 昨年8月「自身」がスクープした篠原涼子と市村正親との別居だが、それから10カ月、いまだに別居は続行中らしい。そんな様子を「自身」が追っている。まずは篠原のドラマロケ現場(写真あり)、その後、一人で暮らす別宅マンションに篠原が帰宅する様子(写真あり)、そして篠原不在の中、長男を学校に送る市村の姿(写真あり)、そして“一時帰宅”した篠原が長男の習い事に同伴、手をつなぎながら歩く様子(写真あり)――。

 いろんな写真をきちんと押さえている「自身」。グッドジョブだ。しかも、仕事後、ビールを片手に食料品が入ったビニール袋を持ち、俯き加減で帰宅する篠原の後ろ姿の写真は哀愁さえ感じられるもの。

 推測と妄想ばかりで正統的な芸能記事が少なかった今回の女性週刊誌の中で光る1本だった。

 「週刊女性」の“元有名人”による、この告白連載には何度か驚かされたが、今回も驚いた。今回登場したのは元フィンガーファイブ・メインボーカルの晃。当時圧倒的人気だった晃だが、超すごい仰天告白を!

「声変わりをさせたくないマネージャーが、親の許可なく女性ホルモンの注射を打たせようとしたんだ。でも女性ホルモンを打つと、男性器などの成長も止まるらしい……と噂で聞いていたから、マセガキだった俺が断固拒否して難を逃れたのよ(笑)」

 笑い事ではないが、でもマセガキでよかった、晃! やっぱり芸能界っておっかない!!

  • 6/8 21:00
  • サイゾーウーマン

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