あおり運転上等のDV彼氏と別れるために、“夜逃げ”した女性の作戦

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 近年ニュースを賑わせている、あおり運転。普段、自分に対しては優しい彼氏でも、ハンドルを握ったとたん、ふっ点が低くなり些細(ささい)なことでイラつく人も少なくありません。

 現在、2人の子供の育児に忙しい日々を送る間中翔子さん(仮名・33歳)が20代前半のころに付き合っていた恋人もあおり運転の常習者。助手席に座っていても気が安らぐことはなかったといいます。

◆交際後に態度がひょう変

「知り合ったのは、当時勤めていた保育園の同僚が主催した合コン。相手は内装関係の会社で働いていたちょっと怖そうな雰囲気の方だったんですけど、当時の私は2年近く独り身の状態。

 特に好みのタイプでもなければ、それ以前にどんな人なのかもよくわかっていませんでしたが、アプローチしてきてくれたことがうれしくて。それで交際を申し込まれた際についOKしちゃったんです」

  ところが、相手が優しくふるまっていたのは最初のうちだけ。しばらくすると、気に入らないことがあると大声で暴言を浴びせるようになり、時には手をあげてくることもあったとか。でも、別れ話をするとまた暴力をふるわれるかもしれないとの怖さもあり、そのことを切り出すこともできなかったそうです。

◆ブチ切れて車を降りた彼氏

「運転はいつも荒っぽくて、明らかにスピード違反の速度で走ることしばしば。特に片側一車線の道だと前の車は普通に制限速度を守っているのに舌打ちしたり、『チンタラ走りやがって』とか言って車間距離をわざと詰めたりしてあおるんです。

 さすがに『やめなって』と注意しましたけど、素直に聞き入れてくれるような人じゃありません。付き合ってから4か月ほど経ったある休日、ドライブの帰りに彼が行ったあおり運転はそれまでの中で一番ひどいものでした」

 彼は運転中、急に「あおってきやがった!」と叫ぶと後ろ走る乗用車に対して、ノロノロ運転や急停止など何度も繰り返します。翔子さんもさすがにマズいと思い、なんとかやめさせようと注意しますが「うるせぇ! お前は黙ってろ!」と完全にブチキレ状態。

 その後、彼は車を停めると、降りて後の車に近づいて大声で威嚇(いかく)。ドアも窓も開けずに相手にすることはなかったそうですが、運転している父親らしき男性のほかに母親と小さな子供の姿もあり、おびえているように見えたそうです。

◆別れるために仕事を辞め実家に戻ることに

「向こうの車があおってきたなんて完全に彼氏の勘違いです。本当なら私が身体を張ってでも止めなきゃいけなかったのに、怖くてそれができませんでした。

 まだあおり運転が社会問題になる前でしたが、『(警察に)通報されたらどうするの?』とたしなめても気にする様子もないですし。それ以前から別れることは考えていましたが、一線を越えた彼の行動に一刻も早く離れたいと思うようになりました」

 とはいえ、すんなり別れるのは難しいと判断したため、仕事を辞めて実家に戻ることを決断。それからすぐに勤務先の保育園に退職を申し出ます。そして、彼と知り合いである同僚にバレることを恐れ、園長先生に事情を説明。辞めることを最後まで黙っていてもらうように頼み込んだそうです。

「それから2か月近くの間、彼氏と恋人関係を続けるのは苦痛でしたけど、それを耐えれば別れられると思ったら我慢できました。

 引っ越しの3日前まで彼氏がウチに来ていたから最後はあわただしかったですが、アパートも無事に引き払うことができました。お世話になった職場のみんなに報告しないまま辞めてしまうことになったのは心残りでしたけど」

 信頼できる親しい友達には「落ち着いたらこちらから連絡するね」と伝え、LINEは退会。携帯電話も契約し直して番号も変えたといいます。

◆何も告げずに、夜逃げのように姿を消した

「最後に彼氏にメッセージを送ろうか悩みましたが、やっぱり怖かったのでやめました。私の地元がどこなのかは知っていましたが比較的大きな街だし、住所は知られていなかったので逃げ切れるかなと思ったんです。この彼氏とはそれっきりで結果的には上手く逃げられて本当によかったです」

 交際期間は半年でしたが、翔子さんの歴代彼氏の中でもダントツの最低男。相手のことをよく知らないうちに付き合ったのが失敗だと感じたため、次に知り合った男性とは交際までかなり時間をかけたそうです。

「今の夫なんですが、また裏切られたらどうしようかと思ったら不安になっちゃったんです。知り合ってから1年ほど経ってからお付き合いを始めましたが、あおり運転どころかドライブ中もイラッとした態度を見せることも一切なかったし、この人なら大丈夫かなって(笑)」

 この元カレは暴言・暴力の時点で論外ですが、一般的に運転中の態度に人柄や性格が現れると言われています。運転マナーが悪すぎる場合、恋人や結婚相手としてはちょっと割り引いて考えたほうがいいかもしれませんね。

―シリーズ「クズ男ダメ男エピソード」―

<文/トシタカマサ イラスト/とあるアラ子>

【トシタカマサ】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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