「大麻」に関する間違った情報を信じないで!「脳や体に悪影響がある危険な薬物」薬物取締調整官が警鐘

青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。6月6日(日)放送のテーマ「間違った情報を信じないで! 大麻は危険なドラッグ」。厚生労働省 監視指導・麻薬対策課 薬物取締調整官の小牟田竜一(こむた・りゅういち)さんに、「大麻」をテーマに話を伺いました。


青木源太、小牟田竜一さん、足立梨花



◆若者の大麻による検挙者急増…3つの要因

日本では、大麻の栽培や所持にはそれぞれ免許が必要で、それらを無免許でおこなうことは法律で禁止されています。ところが、ここ数年、大麻による検挙者が急増しています。

2020年の大麻の検挙者数の速報値は、過去最多の5,273人。そのうち3,453人が30歳未満の若者で、こちらも過去最多に。さらに20歳未満となると、6年前の10倍以上となる899人が検挙されています。しかも6年前には、小学生が大麻を使ったという驚きのニュースもありました。

近年、若者の大麻による検挙者数が急増している状況について、小牟田さんは3つの要因を挙げます。

1.大麻について間違った知識や情報が氾濫していること
2.大麻製品が次々と形を変えていること
3.大麻が手に入る環境が身近になったこと

インターネットなどを中心に、“大麻は体への害がなく依存性がない”“大麻の使用を認めている国があるから安全”といったデマが氾濫していますが、これらの情報はすべて間違った情報です。

大麻を使用すると、「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という大麻の花や葉に含まれる成分が、脳や体にさまざまな悪影響を引き起こします。

例えば、時間や空間の感覚がゆがむなどの「知覚の変化」、記憶が妨げられるなど「学習能力の低下」、瞬時の反応が遅れる「運動失調」。統合失調症やうつ病を発症しやすくなる「精神障害」や、記憶や情報処理速度が下がる「IQ知能指数の低下」、大麻への欲求が抑えられなくなる「薬物依存」などが挙げられます。次第に使用する量や回数が増えていき、自分の意思ではやめられなくなるなどの悪影響を及ぼします。

これらの大麻の悪影響について、小牟田さんは「特に成長期にある若者の体に対して強く出ることもわかっています。大麻にむしばまれた体は元には戻らない」と警鐘を鳴らします。

“大麻の使用を認めている国があるから安全”という情報も間違いだと言い、薬物を取り巻く環境は、日本と海外では大きく異なると小牟田さん。法律などの規則はそれぞれの国の事情や背景をもとに作られているため、「“海外で認められている国があるから安全”というのは、間違った解釈です。“海外で認められていること”と“安全であること”は別問題」と強調します。

ちなみに、大麻の所持や使用が犯罪にならない国や地域であっても、大麻の有害性の影響を大きく受ける未成年の所持や使用は禁じられています。

次に、2つ目の「大麻製品が次々と形を変えていること」について。近頃は、電子タバコのような形状をした“大麻リキッド”や、はちみつや黒蜜のような“大麻ワックス”など、さまざまな加工品が出回り、これらの摘発も増えています。

小牟田さんによると、大麻リキッドや大麻ワックスは、有害成分であるTHCの濃度も高くなっているうえに、海外でお土産として売られているクッキーやチョコレート、キャンディなどのなかに大麻が含まれていることがあり、誤って口にして体調不良で救急搬送された事例も発生していると言います。

このような、いわゆる“大麻クッキー”“大麻チョコレート”などと呼ばれる加工品の包装紙には、アルファベットで「HEMP(ヘンプ)」と書かれていたり、大麻の葉のイラストが書かれていたりする場合があるので、「間違って口にしないようによく確認してほしい」と注意を促します。

◆SNSにあふれる隠語に注意

そして、3つ目の「大麻が手に入る環境が身近にある」という要因に大きく絡んでいるのが“SNS”です。小牟田さんは「SNSでは大麻を意味する隠語が使われ、大麻の購入を促す内容が多く投稿されています。実際、未成年の学生がSNSを通じて売人から大麻を購入した事件が複数報告されている」と現状を説明。

国立精神・神経医療研究センターが2019年に実施した「薬物使用に関する全国住民調査」によると、10代のおよそ6人に1人、20代のおよそ4人に1人が、違法薬物について「なんとか手に入る」または「簡単に手に入る」と答えていることからも、薬物の問題が身近に潜んでいることがうかがえます。

若者の使用動機について、小牟田さんは「“好奇心”と“興味本位”が最も多い。次に多いのが、“その場の雰囲気”」と語ります。1つ目の要因・“間違った情報”が氾濫していることもあり、「大麻を使うことへの恐怖心がなく、軽い気持ちで始める場合がほとんど。このように“1回だけなら大丈夫”と思って大麻を使ってしまうケースが後を絶ちませんが、1回だけも乱用です」と指摘。たとえ1回だけの使用であっても、先ほど挙げていた脳や体に悪影響を引き起こす危険があります。

また、法務省が発表した2020年度版犯罪白書によると、覚醒剤取締法違反による受刑者を対象とした調査の結果、30歳未満の受刑者では、最初に乱用した薬物が「大麻」と答えた人の割合が最も多くなっています。そんな現状からも、小牟田さんは「友達から『1回だけなら平気』『みんなやっているよ』などと甘い言葉で誘われても、勇気をもって断ってください」と声を大にします。そして、きっぱり断る勇気がないときには「『ちょっと用事を思い出した』などと言って、とにかくその場から立ち去ってください」とのアドバイスも。

最後に、小牟田さんは「大麻は、脳や体に悪影響を及ぼす“危険な薬物”です。あなたを大麻の誘惑から守れるのは、あなただけです。大麻による悲しい未来は、正しい知識と判断で避けられます。どうか自分を大切にしてください」と呼びかけました。

足立は、20歳未満の大麻による検挙者数が“899人”という現状を知り「それだけ身近なところで手に入り、(大麻に)手を出してしまうということに驚いた」と言います。一方、青木は、その要因の1つにもなっている「大麻製品が次々と形を変えていること」を挙げ、「本当に気をつけないと、気づかぬうちに身近なところまできているんだなという印象があった」と話していました。


足立梨花、青木源太



なお、毎年5月1日~6月30日までの2ヵ月間は「不正大麻・けし撲滅運動」を実施しています。もし不正栽培や自生している大麻やけしを見たり聞いたりしたら、最寄りの保健所、警察に連絡してください。

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聴取期限 2021年6月14日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/

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この記事のみんなのコメント

1
  • ヤン中佐

    6/7 6:22

    あんなもん“麻薬”でいいよ。

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