『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックってどんな人?

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2018年、日本でも社会現象を巻き起こした映画『ボヘミアン・ラプソディ』で、伝説のロックバンド‘‘QUEEN’’のボーカリスト、フレディ・マーキュリー役に扮したラミ・マレック。未だ謎多き俳優である彼のこれまでのキャリアを振り返ってみよう!

TVドラマをきっかけにブレイクを果たし、ハリウッドを代表する存在へと成長を遂げた俳優は数多いが、中でもラミ・マレックの快進撃には目を見張るものがある。
2018年公開の映画『ボヘミアン・ラプソディ』に主演し、第91回アカデミー主演男優賞を受賞。
日本でも一躍有名になった俳優だ。
実は彼にもまた、TVドラマでの好演に注目が集まり、引く手数多の存在となった過去がある。
ここでは、そんなラミ・マレックのこれまでのキャリアを振り返る。

ゲイの青年を演じ、好評を博す

ラミ・マレックは1981年5月12日アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで、エジプト出身の両親のもとに生まれた。
エバンズビル大学で学んだのちに、2004年に大ヒットドラマ『ギルモア・ガールズ』へのゲスト出演で俳優デビューを飾る。
人気ゲーム『Halo 2』や『ミディアム 霊能捜査官アリソン・デュボア』などへの出演で経験を積み、2005年、TVドラマ『The War at Home(原題)』でレギュラーキャストに抜擢された。

『The War at Home(原題)』

https://www.imdb.com/title/tt0460692/mediaviewer/rm345440512?ref_=ttmi_mi_nm_sf_2

米FOXで放映された同作では、主人公の隣家で暮らすゲイの青年・ケニー役を演じ、好評を博した。
お茶の間での知名度を上げたラミは、続く作品で鮮烈な映画デビューを飾ることになる。

大ヒット映画の脇役として存在感を発揮!

ラミ・マレックのキャリアにおいて、ターニングポイントとなったのは、2006年の『ナイト・ミュージアム』だろう。
日本でも大ヒットを記録したベン・スティラー主演のコメディ映画である。

『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』(2014)

https://www.imdb.com/name/nm1785339/mediaviewer/rm3217620480?ref_=nmmi_mi_tt_sf_2

同作から、古代エジプトのミイラの王子・アクメンラー役を演じたラミは、自身のルーツを活かした好演を魅せ、その後のシリーズ2作品でも同役を演じきり、映画ファンの心を鷲掴みにした。
この頃になると、ハリウッドでも徐々に名前が売れ始め、トム・ハンクス製作総指揮の戦争ドラマ『ザ・パシフィック』やJ・J・エイブラムス製作の超大作ミステリー『ALCATRAZ/アルカトラズ』、ユニバーサル・ピクチャーズ100周年記念作品『バトルシップ』(2012)、大ヒットヴァンパイア・ロマンスの完結編『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』(2012)などで存在感を発揮するようになる。
中でも2010年に出演した『24-TWENTY FOUR-』での演技は圧巻だった。

『24-TWENTY FOUR-』

https://www.imdb.com/title/tt1463810/mediaviewer/rm1904006401?ft0=name&fv0=nm1785339&ft1=image_type&fv1=still_frame&ref_=tt_ch

同作のファイナル・シーズンでラミは、体に爆弾を纏った自爆テロリストのマルコス・アル=ザカール役を演じた。
同作への出演はたったの3エピソードのみなのだが、心を揺さぶる真に迫った演技は視聴者に強烈な印象を残し、当時から圧倒的存在感を放っていた。

以降もラミは、秀逸な人間ドラマが描写される傑作『ショート・ターム』(2013)、同名の韓国映画をリメイクした『オールド・ボーイ』(2013)、人気レースゲームを映画化したカー・アクション『ニード・フォー・スピード』(2014)、J・J・エイブラムス製作のSFドラマ『BELIEVE/ビリーブ』といった話題作に次々と出演。
飛躍の時を迎えようとしていた。

『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』で‘‘時の人’’に!

そして、2015年。ラミは、キャリア史上最大のハマり役と出会うことになる。
放送が始まるや瞬く間に批評家たちから大絶賛されたサイバーテクノ・サスペンス『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』の主演に抜擢されたのだ。

NEW YORK, NY - APRIL 15: Rami Malek on the set of "Mr. Robot" on April 15, 2015 in New York City. (Photo by Bobby Bank/GC Images)

『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』は、対人恐怖症で、頭の中の‘‘誰か’’と会話をしたり、‘‘何者か’’に尾行されているという妄想に取りつかれた、凄腕ハッカーのエリオット・オルダーソン(ラミ・マレック)が、ある日、「MR.ROBOT」という名札を付けた謎の男と接触し、大きな陰謀に巻き込まれていく様を映し出す。
ラミは主人公エリオット役に扮しているのだが、独特な雰囲気や謎めいた風貌が功を奏し、作品イメージに合致した存在感を発揮する。
良い意味で無機質な表情の数々は、まるでロボットのようにも見える。
視聴者の脳をかく乱させるその演技には衝撃を受けたことを覚えている。
この演技が高く評価され、ゴールデングローブ賞に2年連続でノミネートされ、第68回エミー賞では主演男優賞(ドラマシリーズ部門)を受賞。
まさに‘‘時の人’’と呼ぶに相応しい活躍を魅せた。

ラミ・マレックの名前はTV界だけではとどまらず、映画界にも広く知れ渡っていく。
こうして、2018年には『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリー役を演じるに至ったのだ。

『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)

https://www.imdb.com/name/nm1785339/mediaviewer/rm65171456?ref_=nmmi_mi_tt_sf_2

伝説のロックバンド‘‘QUEEN’’の伝記映画である同作で、ボーカリストのフレディ・マーキュリー役を演じたラミは、生き写しとまではいかないものの、彼らしく魅力的なフレディ・マーキュリー像を築きあげた。
もともとは『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006)などで知られるサシャ・バロン・コーエン主演予定で企画が始まり、ベン・ウィショーへとバトンタッチ、最終的にラミに決まったという経緯を持つのだが、ラミが体現するフレディの人生が非常に感情移入を誘い、リードボーカルとしてQUEENを結成したその日から1981年のライブ・エイドでの伝説的パフォーマンスを披露するその日までの濃密な日々を生き抜いたフレディ・マーキュリーがそこには存在しているのだ。
見事、第91回アカデミー主演男優賞を獲得したラミは、ハリウッドを代表する俳優の一人として確固たる地位を手にしたのである。

今後は「007」シリーズ第25作『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)で悪役サフィン役を演じることでも注目のラミ・マレック。
独特の個性を持った俳優として、これから先の将来も楽しみだ!

(文・構成:zash)

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