神業!粘土の「ミニチュアフード」がすごい。作り方まで料理みたい

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 指先サイズで再現されたチーズフォンデュ。極小サイズながらも、本物さながらに再現された驚異のクオリティとその技術に驚かされます。他にもお寿司からとんかつまで、技術力の高さに驚く一方で、作品を眺めていると、小さい世界が作り上げるかわいさに癒されます。

 これらの作品はミニチュアフードとして、野津礼奈さんが制作し、SNS(Instagram:@reinanozu)に投稿しているものです。もはや神業ともいえるほどリアルに、そしてかわいい世界観を作る野津さんにお話を聞いてきました。

◆ミニチュアフードを作り始めたきっかけ

――ミニチュアフードを作り始めたきっかけを教えてください。

野津さん(以下、野津)「もともと、ミニチュアなものが大好きで、小さい葉っぱとか小さいサイズのものを見ると、ときめいていたんです。それで、お菓子についているミニチュアのおもちゃを趣味で集めていました。そんななかで、辺見えみりさんのブログで、えみりさんが作ったミニチュアフードを見たんです。あまりのかわいさに衝撃をうけて、私も作ってみたい!と思い、粘土を買ってきて自分なりに作ってみたのがきっかけです」

――思い立って、すぐに作れるのがすごいですね。

野津作品は粘土で作っているのですが、粘土は柔らかいので、自分が作りたいものをなんでも自由に作れるんです。サイズも形も自分の好きなように作れるので、初心者の方こそ始めやすいと思います。当時は、昼間にお仕事をしていたので、空いた時間にこつこつと作っていくうちに、いろんなモチーフが作れるようになりました」

――働きながら、ミニチュアフードを作ってたんですね。

野津「はい。最初は空いた時間に作っていたのですが、作品を作って欲しいという依頼をいただくようになって、空いた時間では作りきれなくなったタイミングで独立をしました」

◆エビフライ1本に2時間かかった

――作品は、どれくらいの時間をかけて作られているんですか?

野津「ものにもよりますが、パンケーキなどのシンプルなものは30分ほどで作れると思います。ただ、その後にいちごなどのパーツをつけたり乾かしたりするので、完成させるまでにはもう少し時間がかかります。エビフライを作ったときは、エビのカーブの部分や衣の質感を再現するのに試行錯誤し、本体を作るのに1~2時間ほどかかりました」

――とても細かい作業なので、イライラしたり目が痛くなったりしそうです。

野津「楽しい作業なので、イライラはしないですが、肩が凝って整体に行くことはよくあります。作っている時も楽しいのですが、出来たときの達成感もとても大きいです」

◆揚げ物の衣は粘土をやすりで削って作る

――こだわって作っている部分はありますか?

野津「立体感を大事にしているので、とんかつなどの揚げ物を作るときは、粘土をやすりで削って衣を作るなどしています。焼き物の焼き色や、フルーツの断面図もおいしく見えるためにこだわるようにしています」

――作品の精巧さはもちろんですが、器や盛り付け・色彩など世界観そのものがおしゃれでかわいいです。

野津「そう言っていただけると、とても嬉しいです。ミニチュアのものを集めるのと同じじくらい、食器集めやカフェ巡りが趣味だったので、自分の大好きなものをギュッとつめこんだ世界がミニチュアフードなのかなと思います」

◆正解・不正解のないもの作りの楽しさがある

――野津さんは、日本ミニチュアフード協会の代表・講師としてミニチュアフードのレッスンを開催していますが、不器用な私でもレッスンに参加できますでしょうか。

野津「もちろんです!レッスンを受ける生徒さんからも、よく『ちゃんと作れるか不安です』という声を聞きますが、どんな方にも楽しんでもらえると思います。粘土は自分の好きなように自由に形が作れるので、正解・不正解のない、もの作りの楽しさを味わってもらえると思います

――自由に作れるというのが楽しそうですね。

野津「本物の食事も、サイズや焼き色など作る人によって違いますよね。ですので、レッスンでも、『パンケーキ』などモチーフは決まっていますが、サイズや色・形はご自身の好きなように自由に作ってもらうようにしています」

◆大人が夢中になれる趣味

――ミニチュアフードの制作・レッスンを通して、野津さんが目指すものはありますか。

野津「レッスンをとおして、『大人になって夢中になれる趣味ができた』と、おっしゃる方が多く、レッスンを通して毎日が楽しくなったり、笑顔になる方がいることが私がミニチュアフードを作る意義になっています。サイズも小さいので作る場所も選びませんし、一人でもみんなでも楽しめます。自分の好きなものを自分の好きなように自由に作るという、ミニチュアフードの魅力を、たくさんの方に楽しんでもらえればと思います」

 野津さんの作る作品は海外でも注目され、アメリカなどでも講座を開くなど人気を集めています。野津さんの作品を見るのはもちろん、自分で作ってみるのも楽しそうです。

【取材協力】
野津礼奈(のず・れいな)
株式会社COREIINA代表取締役。日本ミニチュアフード協会代表。日本初の資格認定レッスンを開講するなどミニチュアフードのパイオニア的存在。日本・台湾・NYで認定教室を開催。オンラインで楽しむ、ミニチュアフードの世界「ミニチュアフードコレクション」をリリース中。

<取材・文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】
ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。

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