「ユニクロのポロシャツ」全12型を比較…すべて採寸して判明した最高傑作

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―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第329回目をよろしくお願いします。

◆ユニクロのポロシャツ、どれを選ぶべき?

 夏、ビジネスマンや大人の男性にとってはポロシャツが欠かせません。気温が高くなってきた昨今、夏のポロシャツを探し始めた方も多いのではないでしょうか。

 しかし、ユニクロの商品一覧を見ると……ポロシャツの展開がありすぎて、どれが誰におすすめなのか一見しただけではまったくわかりません。この難解さなんとかならないものか。

 そこで、今回は「シーン・用途別おすすめポロシャツ」をまとめました。

 ユニクロで展開されている全ポロシャツ、すべて購入し採寸を測り、平均値を算出。平均とどれだけ乖離しているかなども調査した「本当におすすめできるポロシャツ」をお伝えします。

 感覚でなく数値で、おしゃれを作っていきましょう。

◆▼ビジネス向けにはこれがイチオシ!
・UNIQLO Theoryコラボ エアリズムスリムフィットポロシャツ(半袖)2990円

 まずはビジネスシーン向け、クールビズ向けにはこちらがおすすめ……いや、正確には「ビジネスでも普段着でも使える高級感あるポロシャツ」といったところでしょうか。

 ややONスタイル寄りですが、デニムやショーツを合わせれば十分OFFスタイルでも使えます。

 汎用性を考えてもおすすめできるモデルです。

◆ポロシャツ全12型の平均値と比較すると…

 ユニクロが現在発売しており、かつ在庫が揃っているポロシャツ全12型の平均値と比較すると以下のようになります。

着丈:平均より0.9%短い
肩幅:平均より3.3%細い
身幅:平均より2.5%細い
裄丈:平均より2.6%短い


 全体平均よりやや細めとなっています。

 とりわけ肩幅は全ラインアップ中、トップクラスで細くなっています。

◆フォーマルに寄せたデザイン

 これは「このモデルが肩幅が特別細い人向けに作られている」のではなく、今のファッショントレンド全般がオーバーショルダーといって「肩幅を余らせて着る」ことが主流となっているから。

 しかしながらクールビズシーン、ONスタイルにおいてはあまり肩幅が広いとだらしない印象にもつながります。

 その意味で細みのこちらはONスタイル向け、フォーマルライクな印象を持っています。

◆恰幅のいい人におすすめなのが…

 平均値から乖離して細くなると当然着用できる人が限られてくるわけですが、この製品は薄手の素材でナチュラルストレッチが採用されており、生地に伸縮があります。

 そのため、細いといってもそこまで締め付けの強いようなシルエットではないのでご安心を。ただ恰幅のいい人はほぼ同じデザインであるこちらがおすすめ。

・エアリズムヒヨクエリポロシャツ(半袖) 1990円

 こちらは肩幅は平均よりも0.2%ほど細いのみで、平均的なサイズ感になっています。特別、窮屈ということはないでしょう。

 実はこの2つの製品はパッと見た印象はかなり近いものがあります。

◆高級感の秘密は「襟」にある

 しかし、値段は1000円ほどTheoryコラボの方が高いですが……その秘密は素材感。

 オンラインストアからはほとんどわかりませんが、Thoryコラボ(1000円高い)のほうがツヤが強く、高級感が1ランク上です。

 また、襟まわりのみ高級シャツ生地を使っておりとてもユニクロには見えません。

 襟周りは顔に近く目立つパーツなので、そこ「だけ」にとびきり高級感のあるシャツ素材を採用したのはさすがユニクロは賢い。

「ユニクロに見られたくない!」と思う人は1000円出してTheoryコラボを買う価値あります。

 ただし、そこまでこだわらない、もしくは肩幅など少し不安と言う人は既存ラインの「エアリズムヒヨクポロシャツ」でいいでしょう。

◆ビジネス向けポロシャツはほかにもあるが…

 また、ビジネス向けのポロシャツはほかにもあります。

・エアリズムカノコポロシャツ(ボタンダウンカラー・半袖)1990円

・エアリズムフルオープンポロシャツ(半袖) 1990円

 このあたりもあるのですが、中でもこのTheoryコラボを推す理由は素材感がダントツにいい。

◆表と裏で異なる生地感

 実際、店頭で比較すると理解できるのですが、これだけ素材感の高級さが違います。

 同じTheoryコラボの中でもこちらのポロシャツだけツヤが強いので、おすすめしているというワケ。

 また、ユニクロのビジネス用ポロのほとんどがそうですが、表は天然素材風、裏はエアリズムになるように生地組織を調整しています。

 表と裏で生地感が違うんですね。

 肌に直接あたる裏側のエアリズムにより通気性がよく、速乾性があるだけでなく、外側の見た目の美しさも担保しているあたりさすが。

◆▼スポーツ向けなら絶対これ!
・ドライEXポロシャツ(半袖) 1990円

 スポーツ向けならダントツで、これがおすすめです。先ほどと同じように平均との乖離を調べましょう。

着丈:平均より0.5%長い
肩幅:平均より3.3%細い
身幅:平均より6.1%細い
裄丈:平均より6.8%短い


 全体としてはかなり細身です。

 オーバーサイズが主流の中ではかなり細い印象なので、正直普段着として使うにはトレンド感がない印象はあります。

 しかし、スポーツ用としては無駄な生地余りがなく、フィット感があり動きやすい。着丈が通常よりわずかに長いのはおそらく運動時にお腹や背中が出ることを避けるためでしょう。

 元々ポロシャツはテニスをする際に使われることが多い。テニスは前傾姿勢が多いため背中が出やすく、そのため着丈を通常より長くして肌の露出を避けるようにしたという歴史があります。

 なので、他モデルもユニクロのTシャツなどと比べると着丈はかなり長いですが、こちらはスポーツモデルということを意識して他よりもさらに長くしているのでしょう。

 無論、フィット感があるだけでなくストレッチ性はユニクロのラインアップ史上でも屈指の伸長率なのでご安心を。着心地は最高です。

◆蒸れないために施された工夫も…

 また、この製品の大きな特徴が編み地です。

 蒸れやすい脇下や背中など一部において編み地をメッシュに変えています。

 これ実は製品を見ただけではほとんど気がつかないくらい自然に編み地を変えています。よーく見ると「メッシュになってる……かな?」という程度。

 しかし、実際にこれを着てランニングなどをすると明確に「蒸れ」に違いが出ます。

 普通のTシャツなどを着てトレーニングしている人がコレを着たら、快適さに驚きますよ。おすすめです。

◆▼普段着向けならこれ!
・UNIQLO +J リラックスフィットポロシャツ(半袖) 2990円

 最後は普段着向け。こちらは「ユニクロに絶対見られないポロシャツ」です。その根拠を下記に述べます。

 まずは平均との乖離をみましょう。

着丈:平均より1.6%短い
肩幅:平均より10.5%太い
身幅:平均より8.1%太い
裄丈:平均より9.9%長い


 着丈以外、すべて平均とかなり乖離しています。

 実は今回調査したポロシャツ全12型中、最も平均との乖離がみられたのがこのモデルです。ほかのポロシャツは5%未満の乖離が多い中、こちらだけはどれも10%に近いほどの大きな変化が見られます。

 ……つまり「シルエットが普段のユニクロと大きく違う」という意味であり、ユニクロに見られる可能性は低いということ。

 それもそのはず、こちらは世界的デザイナーであるジル・サンダーとのコラボ企画。

 トレンド感たっぷりに仕上げたサイズにより、普段のユニクロにはない雰囲気を作り出してくれるでしょう。

◆素材もシルエットも”ユニクロらしさ”が皆無

 さらに生地感も全ラインナップ中トップクラスにツヤ感が強く高級仕様。

 素材もシルエットも普段のユニクロと大きく違う、ブランド品に見られたいなら断然こちらです。

 ただし、ツヤがあってもこちらはONスタイルには向きません。

 採寸の乖離をみても分かる通りややゆったりめの形になっているので、ONスタイルとしてはNG。普段着のショーツやデニムなどに合わせるのがいいでしょう。

・コットンカノコ オーバーサイズポロシャツ(半袖) 1990円

 ちなみに既存ラインでもオーバーサイズはありますが、こちらはツヤの少ない鹿の子素材。高級感という意味ではやはり+Jがおすすめです。

 以上、ユニクロのポロシャツのおすすめをシーン・用途別に数値を用いながら解説していきました!

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』ほか関連書籍が累計100万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

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