墓石に刻まれたお菓子のレシピ 死後も笑顔を届ける心優しき女性(米)

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話題のお墓があるのは、米ユタ州キャッシュ郡のローガン墓地で、2019年に97歳で亡くなったキャサリン・アンドリュースさん(Kathryn Andrews)が眠っている。

通常は名前や没年月日などを刻む墓石のみが置かれるが、キャサリンさんの名前が刻まれた墓石の隣にはもうひとつの墓石が建てられており、その一面には次のようにお菓子“ファッジ”のレシピが記載されている。

「ケイ(キャサリンさんの愛称)のファッジ」
「板チョコ2枚と大さじ2のバターを弱火でかき混ぜながら溶かす」
「牛乳1カップを混ぜ、沸騰させる」
「砂糖3カップと小さじ1のバニラエキストラクト、塩を一つまみ入れ、ソフトボール状になるまで煮詰める」
「大理石の板の上に注ぎ、冷やして食べる」

シンプルにレシピが書かれたこのお墓には、2000年に亡くなった夫のウェイドさん(Wade)が先に埋葬されており、キャサリンさんも同じお墓に入ったと娘のジャニス・ジョンソンさん(Janice Johnson)は明かす。

「母は本当に人が大好きで、人が集まるときにはよくこのファッジを作っていました。また辛い思いをした子どもに出会った時に渡せるよう、チョコレート風味のタフィー“トゥッティロール(Tootsie Rolls)”を常に持ち歩いていましたね。」

キャサリンさんの心優しい人柄を表すように、レシピの最後には「彼女がいる場所は、いつも笑顔で溢れています」と書かれている。

また同じ墓石の側面には絵柄が入っており、これはウェイドさんが亡くなった時に刻まれたものだった。

ウェイドさんは第二次世界大戦において空軍キャプテンとして活躍し、戦後は大学で社会学の博士号を取得して教授として働いた。戦前に出会った2人は一度しかデートすることができなかったが、ウェイドさんは無事に帰還すると、キャサリンさんにダイヤモンドを渡してプロポーズしたそうだ。

そんなウェイドさんのことが大好きだったというキャサリンさんが、ウェイドさんの生涯を象徴するように飛行機や角帽などの絵柄を選んだという。

そして絵柄を考えていた際に、ジャニスさんを含めた子ども達が「お母さんが亡くなった時に刻むものを考えてほしい」とお願いしたそうだ。そのキャサリンさんが選んだのが、自慢のファッジのレシピだった。

レシピが記載されたキャサリンさんのユニークな墓石はネット上で話題となり、多くの人がキャサリンさんたちのお墓を一目見ようと訪れている。

地元ニュースで母親のお墓が話題になっていることを知ったというジャニスさんは「恐らくアメリカだけでなく、ヨーロッパの方でも注目を浴びているみたいですよ」と驚いている。

なおこのレシピが刻まれたのはキャサリンさんが亡くなる数年前のことだったそうで、自身のレシピがネット上で話題になったことを知ったキャサリンさんは喜んでいたそうだ。

キャサリンさんとウェイドさんの孫にあたるエミリーさん(Emily)は「私が8歳の時、祖父が亡くなった時も話題になったのを覚えています。祖母の時も話題になるなんて想像もしていませんでした」と明かしており、今回再び話題を呼んだことに目を丸くした。

続けて「人々と分かち合うことを大切にしてきた祖母は、多くの人に自分のファッジを食べてもらえることに大喜びしていると思います」と祖母を偲んだ。

ちなみにファッジのレシピを刻んだ当初、“大さじ1”のバニラエキストラクトと書かれていたが、現在は“小さじ1”と正しいものに修正されている。

画像は『KKCO 2021年5月29日付「Utah headstone’s fudge recipe shared around the world」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 5/31 21:00
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