大雨による「避難情報」が発令されたら…どうすればいい? 5月に改正された「避難情報」をチェック!

青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの新番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。5月30日(日)放送のゲストは、内閣府防災担当 風水害対策調整官・菅良一さん。災害対策基本法の改正がおこなわれ、5月20日(木)から施行された「新たな避難情報」をテーマに話を伺いました。


青木源太、菅良一さん、足立梨花



◆新たによりわかりやすくなった「避難情報」
6月と言えば梅雨。本格的な雨のシーズンです。例年、この時期から自然災害が増え、昨年は、熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で発生した集中豪雨「令和2年7月豪雨」が発生。熊本県を中心に各地で大きな被害が生じました。

こうした自然現象によって、何らかの災害が想定されるとき、住民に避難を促すために発令されるのが「避難情報」です。これは、気象庁の注意報や警報の発表などをもとに市区町村が発令するもので、住民のとるべき行動を伝える避難情報は、警戒レベル3以上のタイミングで発令されます。

災害の危険度の指標として、5段階で表したものが「警戒レベル」です。

・警戒レベル1……気象状況悪化のおそれがある状態
・警戒レベル2……気象状況が悪化した状態
・警戒レベル3……災害のおそれがある状態
・警戒レベル4……災害のおそれが高い状態
・警戒レベル5……災害が既に発生、または発生が切迫している状態

警戒レベル1と2は、気象庁が発表します。避難行動に関わる警戒レベル3以上のときに市区町村が発令する「避難情報」が、5月20日(木)から新たに、よりわかりやすく変わりました。

これまでの避難情報では、「避難勧告」は「避難開始のタイミングであり、速やかに避難すること」を求めていました。

一方、「避難指示」は、「避難を開始すべきタイミングを過ぎており、身の安全に配慮しつつ速やかに避難すること」を求めていました。

この2つは、警戒レベル4のときにそれぞれ別のものとして発令されていたため、わかりづらい点がありました。実際、内閣府が2019年の台風により被害が生じた市町村の住民を対象に実施したアンケートでは、「どちらも正しく理解していた人」は約18%という結果でした。

このように「避難勧告」と「避難指示」の2つの違いがわかりにくいことと、多くの人が“避難指示が出るまで避難をしない”という課題があったことから、避難情報の根拠となる「災害対策基本法」が改正されました。これにより、5月20日(木)からは、避難勧告は廃止となり、警戒レベル4は「避難指示」に1本化されました。

新しい避難情報では、警戒レベル3と5についても見直しがおこなわれています。

警戒レベル3で発令される新しい避難情報は、「高齢者等避難」。これまで「避難準備・高齢者等避難開始」という長い名称が使われていたものを、わかりやすく変更しました。菅さんは、「これが発令されたら、避難に時間のかかる高齢者や障がいのある方、支援者の方は危険な場所から避難してください」と説明します。

ここで言う“危険な場所”とは、大雨が降ったときに、浸水や土砂崩れが発生する可能性のある場所のことです。菅さんによると、市区町村が公表しているハザードマップを確認することで、「自宅の場所が、危険な状態になり得るかどうかがわかる」と言います。

そして、警戒レベル4の「避難指示」が発令された場合は、「危険な場所から全員避難してください」と菅さん。さらに、警戒レベル5で発令されるのは、「緊急安全確保」です。

これが発令されたときには、「すでに避難場所に安全に行くことができず、命が危険な状況かもしれません。その場合には、直ちに自宅の上の階に移動したり、崖から離れた部屋に移動したりと、少しでも安全な行動をとってください」と注意を促します。

この「緊急安全確保」は、市区町村が災害の状況を確実に把握できるものではないなどの理由から、発令されない場合もあります。大雨などのときは、警戒レベル5を待つことなく、警戒レベル4までに避難しておくことが重要です。

◆避難をするときの“選択肢”
避難とは、文字通り“難”を“避”けることですが、一口に避難と言っても、その行動はさまざま。そこで、菅さんがわかりやすく4つの例を挙げてくれました。

1.小中学校や公民館など「行政が指定した避難場所への立退き避難」
2.「安全な親戚・知人の家への立退き避難」
3.「安全なホテル・旅館への立退き避難」
4.自宅などでの「屋内安全確保」

1つ目の「行政が指定した避難場所」は混み合う可能性も考えられるため、「親戚や知人の家が安全な場所にある場合は、そちらへ避難することも選択肢の1つとしていただければ」と菅さん。また、ホテルや旅館は、宿泊料や事前予約が必要となるものの、「そちらが安全な場所にあるならば、そこに避難することも選択肢の1つになる」と補足します。

コロナ禍での避難について注意すべきこととして、菅さんは「コロナ禍であっても、浸水や土砂崩れの危険性がある場合は、自宅の外に避難することが大事」と声を大にします。そして、行政が指定した避難場所へ避難する場合には、「現場で不足している可能性があるので、マスクや消毒液、体温計、スリッパなどをできるだけ持参してください」とも。

4つ目の「屋内安全確保」とは、自宅などの屋内に留まって安全を確保すること。これには、以下の3つの条件を満たしていることが重要です。

1.洪水で家ごと流されてしまうような危険がないこと
2.浸水の危険がない高い建物に住んでいること
3.水や食糧などの備えが十分にあること

なかには、車で避難する人もいますが、「大雨のときは、車の移動であっても危険です。やむを得ず車中泊をする場合は、浸水しないよう周囲の状況などを十分に確認してほしい」と菅さん。そして、最後に「すでに多くの地域で梅雨入りしています。今一度、新しい『避難情報』を確認していただき、もしものときにどう行動すればよいのかなど、ご家族や地域のみなさんで話し合っていただければ」と呼びかけます。

足立は、5月20日(木)から警戒レベル4は「避難指示」に1本化されたことに着目。「これが発令されたら“危険な場所から避難する”ということを頭の片隅に残しておきたい」と話します。

一方、青木は「屋内安全確保」の3つの条件について、「屋内にとどまって安全を確保することも、1つの避難ということなんですね」と話し、状況に応じた早めの判断が大切なことを痛感した様子でした。


足立梨花、青木源太



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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/

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