バルサ永遠の探求 アウベス後継者に合計125億円投じる

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FCバルセロナは近年の歴史の中で最も重要な選手の後任探しに夢中になっている。大げさに聞こえるかもしれないが、時間の経過は我々に理由を与えるだけである。ダニエウ・アウベスは、FCバルセロナでプレーした歴史上最高の右サイドバックと言えるだろう。

サッカーIQが極めて高く、攻撃面においては他を寄せ付けず、ユニークで不可欠な存在だった選手。彼の守備面の出来が一部のファンから批判を受けることもあったが、我々は理想を追い求めすぎていた。

そのブラジル人ラテラルがバルセロナを去ってこの夏で5年目を迎えるが、本当に暗い時間だった。後任探しに関してだけでなく、彼らは監督、会長、新型コロナウイルスによるパンデミック、劇的な状況、屈辱を味わってきた。

全てが(ほんの一部でも)バイーアのフルバックの退団の責任ではないが、バルセロナが似たようなプロフィールの選手、つまり彼のギャップを埋めることができる右SBを見つけようとして費やした費用は、総額1億ユーロに昇る。これまでの試みはすべて無駄に終わってしまったというのが実情で、金に次ぐ金の浪費(我々の計算では9,370万ユーロ/約125億5,000万円)、そしてダニのパフォーマンスとは程遠い、場合によっては何光年も離れている選手たちがいた。

■A・ビダルからセメドへ
アウベスがまだアスルグラナの選手だった頃、アレイシュ・ビダルがバルサに上陸した。2015年夏、セビージャに1,700万ユーロ(約23億円)を支払って契約した。当時ジョゼップ・マリア・バルトメウが会長を務めていたクラブは、ブラジル人の囁かれる旅立ちの前に準備を始めていた。その結果加入したカタルーニャ人だったが、ポジション定着には至らず、最終的には51試合に出場し4ゴール11アシストを記録するも、2018年に古巣セビージャへと去った。

ダニの出発から1年後の2017年、彼と似たようなプロフィールを持つ選手の獲得に至った。攻撃力に特化し、SLベンフィカで頭角を現していたネルソン・セメドを3,570万ユーロ(約48億円)で獲得した。瞬間的にはパワーを発揮していたが、アウベスのようなレベルには至らなかった。124試合で2ゴール、11アシストを記録したが、アスルグラナは昨夏、3,000万ユーロ(約40億円)でウォルバーハンプトンに売却した。

2018年にはさらに、セネガル代表SBのムサ・ワゲに500万ユーロ(約6億7,000万円)を投じた。リザーブチームからスタートした19歳(当時)は、トップチームでの出場機会はほとんどなく、5試合の出場にとどまった。現在はギリシャのPAOKテッサロニキにローン移籍しているが、昨年12月に右膝に重傷を負って長期理離脱している。契約は2023年までである。

■セルジーニョ・デストに対する忍耐力
「新しいアウベス」を求めての最後の出費は昨夏だった。19歳のセルジーニョ・デストをアヤックスから2,100万ユーロ(約28億円)で獲得した。アヤックスはバルサと歴史的な関係を持つクラブであり、偉大な才能を発掘する工場でもある。アメリカ代表SBの1年目は、特に攻撃で大気の片鱗を見せたが、継続性を見つけられずいくつかのミスを犯した。大きな伸びしろを持っているのは間違いないが、まだ大きく成長しなければならない。気長に待つ必要がある。

そして、この夏エメルソン・ロイヤルが加入する。アトレチコ・ミネイロからレアル・ベティスと半分ずつを出費して契約したブラジル人選手は、ベルディブランコでの2年シーズン半で良い時を過ごした。アスルグラナのファーストチームの一員になるには十分なレベルにあり、今回のプレシーズンでそれを証明することができるだろう。そのためには、ベティスにさらに900万ユーロ(約12億円)を支払って100%の保有権を獲得しなければならない。

悩みに悩み続けた5年間。問題は、我々がアウベスの影を追いすぎたことにあるのかもしれない。あるいは、これまで正鵠を得ることができなかったことか。

一方で、38歳のブラジル人はサンパウロで子供のようにサッカーを楽しんでいる。彼がキャリアを通して見せて来た通り、その時々を楽しむことで素晴らしい時間を送れるのかもしれない。

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  • 5/30 19:00
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