「戦術の応酬」グアルディオラとトゥヘル ミュンヘンのバーからファイナルまで

拡大画像を見る

ミュンヘンのシューマンズ・バーでのディナーは、すでにブンデスリーガの歴史の一部となっている。このバイエルンにあるレストランは、ペップ・グアルディオラとトーマス・トゥヘルが初めて個人的に会った場所でもある。

それは2014-2015年のシーズンで、ペップはバイエルンに、トゥヘルはマインツを離れて休暇を過ごしていた。当時バイエルンのテクニカルディレクターだったミヒャエル・レシュケの協力を得て、カタルーニャの監督は自分の目に留まったドイツ人指導者と出会った。

前年、トゥヘル率いるマインツと対戦したグアルディオラは、相手のアプローチに感銘を受けた。そのため、彼はミュンヘンで会う機会に飛びついた。晩餐会に同席したレシュケは、『The Athletic』に当時の様子をこう定義した。

「私は単なる見物人に過ぎなかった。まるでチェスの名手2人を見ているようで、ついていくのが大変だった。彼らは、何年も前の何十もの戦術的な話を掘り下げて、その影響について語り合っていた。アクション、リアクション、戦術論の応酬だった。ウェイターも恐る恐る近寄るほど、夢中になっていた。4時間近くに及んだね」

数年後、スペイン人ジャーナリストのマルティ・パラルナウは著書『Pep Guardiola: The Metamorphosis』の中で、2人の2度目の出会いを明かしている。それは、ドイツ人がドルトムントで監督をしていたときのことだった。

トゥヘル率いるボルシアが初めてアリアンツ・アレナを訪れたとき、ペップは中盤を捨て、フルバックがストライカーと直接向き合うように促す戦術的な工夫で相手のプランを狂わせた。バイエルンは5-1で勝利、センターバックのジェローム・ボアテングは2アシストを記録している。試合直後、トゥヘルはペップに電話をかけ、何が起こったのかを話し合うために席を設けた。

グアルディオラは、スタッフの不安をよそに同意した。パラルナウは著書の中で、偉大なライバルに対して情報を明かすことの危険性など脳裏になかったと述べている。

2人が最後に会ったのは、1ヶ月前のことである。5月8日、プレミアリーグの試合でチェルシーがエティハド・スタジアムを訪れた。試合開始前、スタジアムに到着したグアルディオラがメディアに対応しようとしたとき、トンネルの中でトゥヘルとすれ違った。その後10分ほど軽快な会話が続き、その中で戦術的な意見やボールに対する体の向きを提案するような仕草が見られた。運命の出会いを知っている者同士、仲良くハイタッチをして別れを惜しんだ。

シューマンズ・バーでのディナーから6年が経過し、ともにクラブや国を変えたが、本質は変わらない。今週の土曜日は、バイエルンのレストランのグラスやカトラリーを手にして戦術を練ることはできないだろう。また、ミヒャエル・レシュケのような傍聴者もいない。何十、何百の引き出しを持つ戦術のぶつかり合いを制したいずれかの名将がポルトの空に「オレホナ」を掲げる。

関連リンク

  • 5/29 18:00
  • SPORT.es

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます