「添い寝は危険が伴う」 両親の間で寝ていた1歳男児が死亡(英)

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英ウェールズのスウォンジーで、2020年8月2日に亡くなった当時1歳1か月のイファン・ジョージ・トールロップ君(Ifan George Torlop)の死因審問が今月26日に開かれ、両親との添い寝中に亡くなったことが公になった。

イファン君の母親であるアラナ・ベイリーさん(Alana Bailey)と父親サミュエル・トールロップさん(Samuel Torlop)は審問当日、イファン君が2019年に気管支炎に罹り病院に2日間入院した以降から添い寝することが日常化していたことを明かした。

イファン君が死亡した当時、夫婦が夕食を終えてテレビを見ながら寛いでいると子供部屋からイファン君の泣き声が聞こえたためミルクを与えたという。そして再びリビングルームに戻り、午後11時15分頃に夫婦が眠るダブルベッドにイファンも一緒に2人の間に寝かせて就寝したとのことだ。

のちに夫婦は6歳になる息子に起こされ、一緒に寝ていたイファン君が羽毛掛け布団の下に潜り込んでいることに気づいた。この時イファン君の顔は青ざめた状態で、既に息をしていなかったという。夫婦は救急車を呼び、サミュエルさんが心肺蘇生を施した。

その間、アラナさんは取り乱した状態で「助けて! 誰か助けて!」と叫び続けていたという。

その後、救急隊員が駆けつけるも結局、イファン君を蘇生させることはできなかったそうだ。そして救急センターからイファン君の死について連絡を受けたサウスウェールズ警察が夫婦の自宅を訪れ、事件性がないか調査することになった。

警察の調べにより、就寝前にアラナさんが小さなグラスでワインを2杯、サミュエルさんがビール2本を飲酒していたことが尿検査の結果で判明した。夫婦の尿からは100ミリリットル中のアルコール濃度がアラナさんが164ミリグラムで、サミュエルさんが81ミリグラム検出されたそうだ。

ちなみにイギリスでは、飲酒運転とみなされるアルコール基準値は尿100ミリリットルに対してアルコール濃度が107ミリグラム以上とのことだ。病理学者のデリック・ジェイムズ博士(Deryk James)は審問で次のように述べた。

「添い寝は危険が伴います。幼児はベッドの真ん中で羽毛布団が被さった状態で両親に発見されました。乳幼児突然死症候群は赤ちゃんが暑すぎたり、望ましくない体勢をとっている時に起きる可能性が非常に高いのです。また一緒に寝ている親が飲酒して酔っている場合、赤ちゃんの状況に注意を払うことが難しくなります。」

しかしながらこのたびの審問における警察の声明は次の通りだった。

「添い寝は危険が伴うことで知られており、幼児の両親に対して巡回に来ていた保健師がその危険性について警告していたようです。しかし亡くなった幼児には懸念するような傷などは見当たりませんでした。幼児は両親によってきちんと世話をされ、清潔で愛情のある環境で育ったことは間違いありません。」

そしてイファン君を検視した検視補佐官のアレッド・ウィン・グリフィズ氏(Aled Wyn Gruffydd)はこのように語った。

「確かに飲酒での添い寝は寝ている赤ちゃんの状況に気を配ることができなくなるため危険と言えます。しかしこれは悲劇的な事故であり、両親にとっては非常に大きな悪夢だったと言えます。心からお悔やみを申し上げます。」

今回の審問の記録には、イファン君の死因は不明とされ、両親のどちらかが眠っている最中に彼に覆いかぶさって死に至らしめたという証拠はなかったと結論づけている。

画像は『Mirror 2021年5月26日付「Baby died sleeping between parents in bed as distraught mum woke to find him ‘blue’」(Image: dignityfunerals)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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  • 5/30 5:00
  • Techinsight japan

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