ダイソーの商品で燻製料理に挑戦、ポテチは燃えかすのような味

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 いまや衣食住にまつわる商品がなんでもそろう「100円ショップ」。以前、そのうちのひとつ「ダイソー」で「ダンボールスモーカー」という商品が売られていた。ダンボール、網、アルミ皿などがセットになっており、他にスモークウッドを用意するだけで簡単に燻製料理を作れるというものだ。が、残念ながら、現在は販売終了。代わりにスモークチップ(税込110円)が売られていたので、これで燻製料理を作ることにした。

◆「ダイソー」の商品で燻製料理に挑戦

 ダイソーのスモークチップはサクラ、リンゴ、クルミ、ナラの4種類の香りがあったので、サクラを購入。他に必要となる網とアルミ鍋も同店で買った(どちらも税込110円)。あとは以前ソロキャンプをしたときに使ったアルコールバーナー五徳と固形燃料もあるので、道具はこれで十分だろう。

 屋外で五徳を組み立ててその中央に固形燃料を置く。そしてアルミ鍋の底にアルミホイルを敷いてその上にスモークチップを乗せる。さらにその上にアルミ鍋の中に収まるように端をぐにゃりと折り曲げた網を被せ、五徳の上にセットする。スモークウッドの場合はそれ自体を燃やして煙を出させればいいのだが、スモークチップの場合は下から加熱してやらなくてはならないのである。

 用意した食材はウインナー、チーズ、うす塩味のポテチの3種類。ポテチというのはちょっと意外かもしれないが、これも燻製にすることでさらに美味しくなるらしい。これらを網に乗せ、別のアルミ鍋でふたをして固形燃料に着火した。

 約10分経過。もうそろそろアルミ鍋の隙間から煙が出てきてもいいはずなのだが、まったくその様子がない。大丈夫なのか……?

◆固形燃料では火力不足? 

 結局、まったく煙が出ないうちに固形燃料の火は消えてしまった。ふたを取ると、食材にもまったく変化はなかった。

 固形燃料では火力が足りなかったのか、それとも、スモークチップの下にアルミホイルを敷いたのがよくなかったのか。失敗の原因はわからないが、次はキッチンのIHクッキングヒーターでやってみることにした。屋内でやると、食材だけでなく部屋にまで匂いが付いてしまいそうなので、できれば避けたかったのだが……。

◆IHクッキングヒーターで加熱

 スモークチップの下のアルミホイルを取ってからアルミ鍋をヒーターに乗せた。火力は中火でいいだろうか。加熱してからほんの数分ほどでアルミ鍋の隙間から煙が溢れ出してきた。それといっしょにサクラのいい香りもしてくる。20分ほどで火を止めてふたを開けた。むわッと立ち昇る煙。その下から現れた食材は美しい琥珀色に染められている。これは大成功といえるのではないか。

 まずはウインナーから食べてみた。パリッと皮を破ると溢れ出す肉汁。同時にサクラの香りが鼻腔を抜けていく。ウインナーのもともとの美味しさに燻製の味と香りがプラスされることで味に奥行きが出ている。これはビールがほしくなる味である。

 次にチーズ。これはさらに美味しかった。燻製の風味がチーズと調和してその味を引き立てている。さらに表面にはプリッと弾力が生じていながら中はトロリと柔らかいままで、その食感も楽しかった。

◆ポテチは紙の燃えかすのような味に

 最後にポテチなのだが……。

「おえッ!」

 あまりのまずさに口から吐き出してしまった。強烈なえぐみが口の中に広がり、舌はビリビリと痺れる。まるで紙の燃えかすのような味。いや、紙の燃えかすを食べたことはないのだが、食べたらおそらくこんな味なのではないだろうか。

 ポテチはこんなに薄いのだから、大葉の天ぷらを揚げるときのように煙にサッと通すだけでよかったのかもしれない。どんな食材も長く燻製したほうが風味がしっかり付いて美味しくなると思っていたのだが、食材によって燻製時間を変えなくてはならないようだ。燻製はなかなか奥が深いのである。

 また、キッチンで燻製をしたときは換気扇を回していたのだが、それでもキッチンに少し匂いが付いてしまった。やはり燻製は屋外でしたほうがよさそうである。

<取材・文/小林ていじ>

―[借り暮らし40代日雇い男の「100円ショップ」生活]―

【小林ていじ】
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeで「ていじの世界散歩」を検索。

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