韓国FAカップ4回戦で前年2冠王者が3部クラブを相手に敗戦

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 韓国で衝撃的なジャイアントキリングが起きた。26日に行われたFAカップ4回戦で、3部の下位クラブが1部クラブの常勝軍団を破ったのだ。

“大物食い”の餌食になったのは国内王者の全北現代モータース。昨シーズンに史上初の国内2冠とKリーグ1の4連覇を達成した同クラブは、4回戦からFAカップに登場。ホームの全州ワールドカップ競技場に楊州市民サッカー団を迎え入れた。

 楊州はK3リーグ(3部)所属のセミプロクラブで、昨シーズンの成績はリーグ15チーム中13位。今シーズンもここまで12位に沈んでいて、直近に行われたリーグ戦では0ー6と大敗したばかりだった。

 全北現代はこの試合、控え組を中心に先発を組んだ。といっても、日本人選手の邦本宣裕やバルセロナ下部組織出身のUー24韓国代表ペク・スンホ、ブラジル人ストライカーのグスタヴォなど主力級も名を連ねていて、楊州との戦力差は明らか。戦前の予想も当然、全北現代が圧倒的に優位だった。

 ところが、いざ試合が始まると全北現代は楊州の好守の前に苦戦を強いられる。邦本やグスタヴォら攻撃陣は幾度も決定機を迎えながらシュートの精度を欠き、時間の経過とともに焦りを募らせていった。

 結局、0ー0で90分が終了した試合は延長戦でもゴールが生まれず、PK戦へ突入。お互い10人目まで全フィールドプレーヤーがPKを成功させると、最後は全北現代GKのキックを楊州GKがセーブし、勝負が決着。楊州が“超格上”の全北現代を下し、準々決勝へと駒を進めた。

 ちなみに、楊州のパク・ソンベ監督は現役時代に全北現代でプロデビューした経歴の持ち主。試合後には「ジャイアントキリングは口で言うほど簡単なことではない。選手の意志が(勝利を)作り上げた。運も味方したようだ」と、古巣撃破の立役者である選手たちを称えていた。

 一方、格下相手に思わぬ不覚を取った全北現代は、直近のKリーグで約9年ぶりに6戦未勝利(3分け3敗)に陥る不振を脱せず、さらなる泥沼にハマることになった。早くも2シーズン連続国内2冠の可能性が消滅した王者が、長らく続いた“一強時代”終焉の危機に瀕している。

文=ピッチコミュニケーションズ

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