コンカフェ界の新潮流「メンズコンカフェ」の実態。ホストクラブとの違いとは

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今、繁華街で異様な盛り上がりを見せている業態がある。それがコンセプトカフェ(コンカフェ)だ。新店が次々に出るだけでなく、コロナ禍なのに過去最高益を出す店も少なくない。その”強さ”の謎に迫った!

◆さらなる新潮流!人気高まる「メンズコンカフェ」

 男性スタッフが接客する「メンズコンカフェ」もじわじわと人気を高めている。コンカフェ界の新潮流ともいえるメンズコンカフェの実態について、歌舞伎町「カフェプリンスぷらす」の統括店長・L氏に話を聞いた。

「現在、メンズコンカフェは歌舞伎町で5~6店舗ほどと数は多くないですが、お客さんのニーズもあって着実に根づきつつあります。東京以外では大阪や福岡でも店舗ができていて、全国的なニーズを感じていますね。メンズコンカフェがホストクラブやボーイズバーと違うのは、女性版コンカフェと同じように営業行為を禁止している点。指名制度やナンバー争いもないのでギスギス感はなく、キャスト同士がとても仲がいいです」

 L氏によると、メンズコンカフェは「メンズ地下アイドル」と同じような特徴があるという。

「メンズ地下アイドルの活動と似ているのかなと思います。お店では歌やステージこそありませんが、いろんなキャラクターのキャストと会話が楽しめるだけでなく、“推し”をつくって応援したりしますから。なかには芸能界デビューを目指していたり、ライブ配信者として活動しているキャストも在籍しているので、それを支えるのはメンズ地下アイドルとファンの関係性そのものですよね。もちろんウチにもお店のスタッフと兼業でメンズ地下アイドルとして活動しているキャストが在籍しています」

◆チェキが飛ぶように売れる

 では客層はどんな人なのか?

「若い女性客が多いですね。アイドル好きの方や、自分もライブ配信アイドルをしていたりコンカフェで働いている女性も来店されます。また、ソフトドリンク限定なら10代も入店できるし、しかも2000円以下で楽しめるので、ホストクラブに行きたくても行けない層の女性が来てくれます。あとは男性客も2割程度いますよ。カップルで来て非日常的な空間を楽しむといった使い方もできるので」

 また、メンズコンカフェのもう一つの特徴は、チェキが飛ぶように売れるという点だ。

「ウチの場合、一枚1500円ですが、なかには1か月で600枚以上売り上げたスタッフもいます」

 夜の街でさらに勢力を増しそうなメンズコカフェ。女性たちの新たなオアシスになるかもしれない。

◆コンカフェの人気上昇はコロナ禍でさらに続くか?

「近頃はコロナで打撃を受けた大手飲食チェーンやキャバクラグループがコンカフェに参入し始めていますね。より大きな資本がコンカフェ業界に流入してきそうです」

 そう話すのは、コンカフェ情報誌『MOESTA』を作る田村孝太氏だ。最近ではキャバクラ店グループの参戦が目立つという。

「今まではキャバクラやガールズバーしか扱ってこなかった求人情報サイトも、『コンカフェ』のジャンルを新たにつくって対応し始めました。先日、横浜の大手キャバクラグループがつくったコンカフェがバイトの求人を出したところ、なんと1000人超の応募が来たそうです。リクルートの窓口が増えたこともあって、働く女性がどんどん増えていくでしょうね」

◆資本力があれば成功できるわけではない

 秋葉原で多くのコンカフェを手がける藪内常弘氏の元には、実際に「コンカフェを出したい」という相談が舞い込んでいるという。

「しかし、単純に資本力があれば成功できるわけではないのがコンカフェなんです。お金をかけて店をつくってもキャバクラのノリでやってしまうと失敗するでしょう。

 コンカフェの場合、内装だけじゃなくて、お店のコンセプトやストーリー、衣装などにこだわって女のコが働く熱量を上げられないと、店の文化が根づきづらいのです。

 飲食チェーンでは当たり前に考える『1坪あたりの売り上げに基づいて店を設計する』という思想とはまったく別モノの世界なんです」

 ただ、今は好調なコンカフェでも油断は禁物だという。

「今、なぜコロナでも売り上げが伸びるかと言えば、新規客が減ったぶん常連客に接する機会が増えたからです。それによって顧客満足度とともに客単価が上がっている。しかし、1~2年後を考えれば新規客が増えないのは死活問題です。今はよくてもコンセプトがしっかりしていないお店だと、今後は先細りを免れないと思います」

 玉石混交になるなか、激化するコンカフェの生き残り競争。とはいえ我々からすれば、コロナ禍であえぐ繁華街を盛り上げてくれる貴重な存在なのは間違いない。

【田村孝太氏】
秋葉原で毎月1万部以上発行するフリーペーパー『秋葉原通信MOESTA』を手がける。現在は秋葉原版、都内版に続き、メンズコンカフェ版も制作予定

【藪内常弘氏】
秋葉原にあるメイドカフェ「女神の中庭」をはじめコンカフェ8店舗と、メイドカジノ「アキバギルド」など、アミューズメントカジノ店を10店舗経営している

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/菊竹 規 渡辺秀之>

―[[コンカフェ]の舞台裏に密着]―


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  • 日刊SPA!

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