「ノイズキャンセリングヘッドフォン」販売員が買っている3機種と絶対に買わない1機種

拡大画像を見る

―[家電屋さんのトリセツ]―

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。

◆「ノイズキャンセリングヘッドホン」の正しい選び方

 前回は、映画やゲームで採用されているサラウンド音響をご家庭のテレビで再現できる「シアターバー」を取り上げました。

 今回は同じ音響系の「ノイズキャンセリングヘッドホン」をテーマに「販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種」をそれぞれ紹介したいと思います。

 以前、「ノイズキャンセリングイヤホン」を取り上げたときに簡単な説明を行いましたが、ノイズキャンセリングは外部の音に邪魔されずに音楽を楽しめる機能になります。

 ヘッドホンはもともと遮音性に優れていますが、ノイズキャンセリング機能があることで、ますます遮音性が高くなっています。

◆音楽ジャンルに合わせて音質の変更が可能

 1位は’20年9月に発売されたSONYの「WH-1000XM4」で、ソニーストアでの販売価格は4万4000円(※限定カラーのサイレントホワイトは4万9500円)。実勢価格だと、3万5000円程度になります。

 WH-1000XM4は人気シリーズの最新モデルで、独自の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」の性能をさらに引き出すことによって、ノイズキャンセリング性能が向上しています。

 高音質なハイレゾ再生はもちろんですが、CDやMP3、ストリーミングなどのさまざまな圧縮音源を、ハイレゾ級の高音質で楽しめる「DSEE Extreme」を搭載しているのもポイント。

 専用アプリによって、さまざまな音楽ジャンルに合わせて音質を変更できるのも好印象です。

◆たしかな支持を集める老舗の人気機種

 2位は世界初のノイズキャンセリング機能を搭載したBOSEの「QuietComfort」から、「QuietComfort 35 wireless headphones II」を選びました。

 ’17年11月発売とやや昔の商品になりますが、根強い人気を誇ります。公式サイトでの販売価格は4万700円で、実勢価格は3万3000円程度です。

◆メールの送受信や着信応答も音声でコントロール

 これまでのノウハウの蓄積から開発した回路により、外部ノイズを継続的に測定、比較することに成功。

 逆位相の信号を発生させてノイズを効果的に打ち消してくれます。ノイズキャンセリングは3段階に調節できるので、TPOに応じて使い分けられるのも便利です。

 また、Googleアシスタントを搭載しており、音楽再生はもちろん、メールの送受信や着信応答などを音声でコントロールできるのもサラリーマンにはうれしいですね。

◆音質のクリアさに定評

 最後の3位は‘19年2月発売されたオーディオテクニカの「ATH-ANC900BT」です。公式サイトの販売価格は3万8368円ですが、実勢価格は2万7000円程度になります。

 ATH-ANC900BTは、自然な静寂空間を生み出すハイブリッドデジタル方式のノイズキャンセリング技術を採用。

 左右ヘッドホンに内蔵されたマイクから環境音を検知し、ノイズを打ち消す逆位相の音を生成して明瞭なサウンドが楽しめます。

◆連続再生時間が最大約35時間

 また、バッテリーの持ちが非常にいいのも魅力。

 ノイズキャンセリング使用時でも連続再生時間が最大約35時間と長いのは使ってみると、便利さを実感すると思います。

 コロナ禍で郊外に引っ越して通勤通学が長くなった方にピッタリです。

◆性能は高いが、高価で重いApple

 逆にオススメしにくいのが、‘20年12月に登場したAppleの「AirPods Max」です。

 独自の音響設計と左右2つの「H1」チップで高音質の音楽を楽しめるうえ、Apple独自の“空間オーディオ”によって映画も素晴らしい音で鑑賞できます。

 モノ自体は非常にいいのですが、強きの価格設定がネックに。Apple Storeでの販売価格は6万7980円。もともとヘッドホンは価格が下がりにくいのですが、Appleの商品はほとんど値下がらないので、実勢価格も6万円前後と高額です。せめて1万円、できれば2万円安ければ、オススメできるのですが……。

 あと、重量が気になるという声も耳にします。

 WH-1000XM4が254g、QuietComfort 35 wireless headphones IIが234g、ATH-ANC900BTが263gなのに対して、AirPods Maxは384.8g。いちばん重い商品と比較してもその差は約120g程度ですが、頭に載せて使うものなので、軽いに越したことはありません。

◆購入前に音質のチェックは必要

 ヘッドホンを選ぶ際は、重量だけではなく、付け心地も重要です。

 もちろん、音質のチェックもしておいたほうが安心なので、緊急事態宣言に家電量販店に足を運んでいただけるとうれしいです。

 大型の店舗なら実際に試聴できるお店も少なくないと思います。

◆〈家電販売員が本当に買っているシアターバーBEST3〉

▼1位 SONY「WH-1000XM4」 実勢価格:約3万5000円
ノイズキャンセリング性能を向上させた人気シリーズの最新モデル。高音質なハイレゾ再生はもちろん、さまざまな圧縮音源を、ハイレゾ級の高音質で楽しめます

▼2位 BOSE「QuietComfort 35 wireless headphones II」 実勢価格:約3万3000円
ほかの商品と比べて発売時期はやや古いものの、BOSEなので性能は折り紙付き。ノイズを効果的に打ち消してくれますし、3段階に調節可能なノイズキャンセリング機能も便利です

▼3位 オーディオテクニカ「ATH-ANC900BT」 実勢価格:約2万7000円
自然な静寂空間を生み出す、ハイブリッドデジタル方式のノイズキャンセリング技術を採用したヘッドホン。明瞭な音楽が楽しめるうえ、バッテリーの持ちもいいのも魅力です

◆〈家電販売員は選ばないシアターバーのWORST〉

▼1位 Apple「AirPods Max」 実勢価格:約6万円
性能自体は非常にいいのですが、とにかく高額でオススメしにくい商品です。重量が384.8gとヘッドホンの中で重いのも、万人に勧められないポイントになります

―[家電屋さんのトリセツ]―

【家電量販店のスズキ】
関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

関連リンク

  • 5/22 15:54
  • 日刊SPA!

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます