愛と経済の伝道師“宗さま”こと宗正彰「ノンアルコール飲料の拡大とその理由」を解説

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本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。毎月第2水曜日に、我々が知っているようでよく知らない「お金」や「経済」の仕組みなどを、専門家の方に詳しく解説してもらうコーナー「スカロケ資産運用部」をお届けしています。

5月12日(水)の放送では、愛と経済の伝道師“宗さま”こと三井住友DSアセットマネジメントの宗正彰(むねまさ・あきら)さんに、「ノンアルコール飲料の拡大とその理由」というテーマでお話を伺いました。


(左から)宗正彰さん、浜崎美保


◆ノンアルコールビールの国内出荷量は順調な伸び!

浜崎:お話を伺うのは、愛と経済の伝道師「宗さま」こと三井住友DSアセットマネジメントの宗正彰さんです。よろしくお願いします。

宗正:お願いします。本部長。

やしろ:よろしくお願いします。

浜崎:それでは、宗さま。今回は「ノンアルコール飲料の拡大とその理由」についてお話しいただけるということですが、まずノンアルコール飲料の定義と、国内ではどれくらいの量が流通しているのかを教えてください。

宗正:酒税法では、アルコール分が1度以上の飲み物がいわゆる“お酒”です。逆を言えば、含まれるアルコール量が1%未満のものがノンアルコール飲料ということになります。この略して“ノンアル”、実際にはスーパーやコンビニで“アルコール0%”って書いてあるものが多いんですね。

浜崎:確かにそうですね。

宗正:あれは、文字通りアルコールをまったく含んでいない。飲料メーカー各社が自主基準で「ノンアルは0%にしよう」と定めているわけです。そして、ノンアルコール飲料の国内における市場規模ですが、酒屋さんですとか居酒屋さんに、ビールの大瓶が20本入るケースが積んであるのを目にしますよね。

飲料メーカーによれば、あのケースで2,000万ケースを超える量、これが年間のノンアルコール飲料の国内出荷量なんです。そして、その内の8割超がノンアルコールビール。つまり、国内でノンアルといえば、ノンアルコールビールだと思っていいレベル感ですね。

浜崎:そんなに! 最近では、ノンアルコールビールの出荷量が伸びている話をすごく聞きますが。

宗正:コロナ禍で、お店の営業が時短になったり、アルコール規制が入ったり、それから、コロナということで健康に留意する人も増えて、ノンアルコールビールの需要が増えているんですね。

ノンアルコールビールが、国内で発売されたのは2009年。私は当時、ゴルフ場で初めて飲んだんですけれども、当時の味はイマイチだったんですよ。ただ、今は味も格段に良くなって、さらに種類も増えています。なんといっても機能性が多様化しているんですね。

浜崎:機能性?

宗正:例えば、内臓脂肪を減らしたい人には、このノンアルビールをおすすめとか。痛風の元となる尿酸値を減らすことが期待できるのは、このノンアルビールだとか。機能表示だけを見ていると、健康飲料みたいな気さえしてしまうわけです。

そして、どれぐらい出荷量が増えているのかというと、コロナの感染拡大に終始した昨年度は、前年度と比べて3%増えています。

浜崎:3%の増加って、そんなに大きくないような気がしますが?

宗正:ところが、アルコールを含む一般的なビールや、その他のお酒っていうのは、種類が増えたこともあって前年比でマイナスの伸びが多いですからね。

浜崎:そんななかでプラスに転じているっていうことは、順調な伸びなんですね。

宗正:そうなんです。ちなみに、アルコールを含む一般的なビールですが、ノンアルコールビールが発売された2009年からは、出荷量で約7割も減少しているんです。

この同じ期間に、ノンアルコールビールは4倍以上も伸びていますから、こうやって数字を比較すると、かなり順調だなということが分かると思います。

浜崎:大躍進ですね。飲食店ではビール以外のノンアルメニューも増えましたよね。

◆世界のトレンド「ソバーキュリアス」

浜崎:では、コロナ禍以外の理由でも、ノンアルコール飲料が伸びている要因はありますか?

宗正:今のコロナ禍でよく耳にするWHO(世界保健機関)は、近年タバコの規制強化を進めてきたんですね。次に規制の対象にしようとしているのがアルコール。つまり「アルコールを控えましょう」っていう動きは、世界中のトレンドになりつつあるわけです。浜崎さん、「ソバーキュリアス」って言葉を聞かれたことがありますか?

浜崎:何でしょう? ソバーキュリアス。

宗正:soberっていうスペルで、あまり耳馴染みがない単語なのですが、日本語で言えば「シラフ」という意味です。

浜崎:あのシラフですか?

宗正:全然酔っていない、素の状態だよっていう、あのシラフです。そしてソバーキュリアスのキュリアスっていうのは、好奇心とか何々をしたいっていう意味です。つまりソバーキュリアスっていうのは、お酒は飲めるんだけれども、飲まないようにしている人。あるいは、そういったライフスタイルを指すんですね。

こうしたソバーキュリアスと呼ばれる人たちが、コロナ前から若い層を中心に増えていました。この流れは、日本国内にも入ってきています。

浜崎:それは、「飲まなくても一緒に楽しめるよ」っていうような感覚を共有しているっていうことですか?

宗正:そうです。わざわざアルコールを飲まなくても、コミュニケーションをとれますよということです。

これって国内でも急速にこういった若者が増えていますね。昭和・平成世代のおじさん達がコミュニケーション手段で頭を抱えている、私もその1人かもしれません。(笑)

やしろ:でも時代も変わっているので、飲める人は飲む、飲まない人は飲まないで(酒の場に)同席してもいいと思いますし、お酒を強要するような時代でもないですしね。飲む側の楽しみ方も、今は自由度が上がっているような気はします。

宗正:今や世の中の企業には、売り上げや利益が増えればいいという、そういう時代ではなくて、社会貢献も求められるわけですよね。飲料メーカーの商品のなかで、健康に留意したアイテムの割合を増やしていく、これが社会貢献にもつながっていくということですね。そういったなかで、ノンアルコール飲料は、時代の流れを象徴する商品と言えるかもしれないですね。

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<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月~木曜17:00~19:52(※コーナーは毎月第2水曜18:15ごろ~)
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/sky/

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  • 5/18 20:00
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