【カルトSF】『ファンタスティック・プラネット』あらすじ&影響を与えた作品をご紹介

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1973年制作ルネ・ラルー監督によるSFアニメ『ファンタスティック・プラネット』。日本でも1985年に公開され以来カルトSFアニメとして高い評価を得てきました。SFに多大な影響を与えた今作のあらすじや影響を与えた作品をご紹介!

1985年以来カルト人気を誇った『ファンタスティック・プラネット』、再度リバイバル公開決定!

1973年にルネ・ラルー監督により映画化されたフランスのSFアニメーション『ファンタスティック・プラネット』。

日本でも1985年に公開され以来、知る人ぞ知るカルト映画として人気を博して来ました。

DVDも手に入りにくく、若い世代は「観たいのに観れない、、、」という悩みもあったでしょう。

『ラ・ジュテ』、『不思議惑星キン・ザ・ザ』、古い作品で言うと『月世界旅行』などSF作品にはなかなか鑑賞の機会がない物が多かったりもします。

しかし、最近はサブスクリプションサービスで気軽に観れる作品が増えましたね!

『ファンタスティック・プラネット』に関しては2020年12月に渋谷HUMAXシネマで1週間限定上映され、満席回が続出!

その反響もあってか、2021年5月28日から再度渋谷HUMAXシネマにてリバイバル上映が決定し、各地方都市でも上映が予定されています!

Tシャツ付きの前売り券や、ポスターやオリジナルドリンク、クッキーの販売もあるようで、かなり”ファンタスティック・プラネット愛”が感じられる内容になっていますので、映画作品以外でも楽しく盛り上がれそうですね!

また、ファンアートキャンペーンもやっており、プロアマ問わず作品がTwitterに投稿されていますので、それもチェックしながら公開までモチベーションを高めている方も多いのでは?

ここまで盛り上がっている『ファンタスティック・プラネット』の公開に先立ち、あらすじと『ファンタスティック・プラネット』が影響を与えたであろう作品を数点ご紹介致します。

「どんな映画なんだろう?」と興味のある方は多いと思いますが、なかなか踏ん切りがつかない、、、

好きな作品・観たことある作品に実は影響力を与えている作品であれば「これを機に観に行きたい」と思う方も多いのではないでしょうか!

公開までにこの記事で少しでも興味が膨らむ方がいればと思います!

(核心に迫るネタバレを含まないよう配慮し、執筆致しました。内容についてはあらすじ以外で触れないようにしておりますので、まだ観ていない方も読んで頂ける内容になります。)

『ファンタスティック・プラネット』あらすじ

宇宙のどこか、とある惑星イガム。

ここにはドラーグ族とオム族が共生していた。

ドラーグ族は青い大きな身体、耳のあたりには魚のヒレのような物、目は真っ赤であり、テレパシーのような技術も使う事が出来、生命を維持する為に瞑想をする高等種。

一方オム族は人間のような身体を持ちドラーグ族と比べると身体は小さく、手に乗せられてしまう程である。

言葉も話せず、狩猟生活をしており原始的、ドラーグ族の子供が虫を扱うようにオム族を扱っていたり、気にも留めないような下等な存在だとされている。

ある日、オム族の親子がドラーグ族の子供に見つかり、悪戯で母親が殺されてしまった。

残された赤ん坊が泣いているとそこにドラーグ族の娘ティバに現れ、その赤ん坊をペットにしようと自宅に連れて帰る。

イガムではオム族の扱いについて過激派と共存派がおり、オム族をイガムから一掃しようとしている派閥とオム族と上手く共生していく方法を模索する派閥が存在する。

ティバの父親は共存派の代表であり、ティバがオム族の赤ん坊を飼う事に賛成する。

その赤ん坊はテールと名付けられる。

テールはティバと一緒に脳に直接情報を送りインプットさせる学習機を使い、言葉や文化、ドラーグ族について学習していく。

だんだんとテールはオム族が下等に扱われている事に疑問を持っていき、、、

『ファンタスティック・プラネット』が影響を与えたであろう作品

青い肌に真っ赤な目、1度観たら忘れる事がないであろうドラーグ族のビジュアル。

得体の知れない生物や植物。

動く絵画のようなアニメーション。

1973年にこの世に姿を現した『ファンタスティック・プラネット』はSF作品のみならず多大な影響をクリエイターに与えたと言われています。

そこには日本のアニメーションの巨匠である宮崎駿監督もいます。

私の映像体験の中でおそらく『ファンタスティック・プラネット』が図らずも影響を与えたであろう作品を数点まとめてみました。

好きな作品が『ファンタスティック・プラネット』の影響下にあれば、きっと『ファンタスティック・プラネット』も楽しめるはず?!

『ファンタスティック・プラネット』を既に鑑賞した事がある方は、ここから似ているであろう作品を掘って頂いたり、「そこ影響されてるよね!」と相槌を打ちながら読んで頂ければと思います!

(個人の主観が含まれます、ご了承下さい。)

『猿の惑星』シリーズ

まず私が最初に思いついたのは『猿の惑星』シリーズ。

同じSF畑であった事も関連付きやすく、鑑賞済みで同じ感想を抱く方も多いのではないでしょうか。

ドラーグ族とオム族の対立は猿と人間の対立に置き換えられますし、社会風刺を描く部分も共通していると思います。

『猿の惑星』シリーズでは高知能を持つ猿という設定が、人間にとっては相容れないと思ってしまう皮肉がプラスされていますね。

ドラーグ族はどちらかというと高等そうで本当に高等な種族(のように見える)という描かれ方だと思います。

初代『猿の惑星』のオチは人類に色々なことを考えさせる物でしたが、『ファンタスティック・プラネット』にも通ずる物があり、アニメーションという部分を除けば本当に”似ている作品”なのではないでしょうか。

ブラザーズ・クエイ監督のストップモーション作品

『ファンタスティック・プラネット』ってどんな雰囲気の映画?と聞かれたら、私はブラザーズ・クエイ監督ら作品を例に挙げると思います。

ストップモーションであることも『ファンタスティック・プラネット』の切り絵アニメーションを彷彿とさせるのでしょう。

何か不気味な物観たさや作品を観た後の思考や余韻も含め”似ている作品”だと思います。

ブラザーズ・クエイ監督らは短編作品も多く、MV等も手掛けている為、観たことない方でも手軽に鑑賞する事が出来ると思いますので、「トレーラー映像で先入観やネタバレを入れたくないな」と思っている方はこちらを参考にしてもいいのではないでしょうか?

『風の谷のナウシカ』

© 1984 Studio Ghibli・H

こちらは宮崎駿監督自身が『出発点 1979-1996』という本で言及しており、間違いなく影響を受けている作品の1つです。

腐海のビジュアルや大きな生物・植物等『ファンタスティック・プラネット』でオム族が見ている物に近いのかもしれません。

『風の谷のナウシカ』では現実にいる昆虫の延長線上にいるようなビジュアルの生物が多いですが、『ファンタスティック・プラネット』ではもっとSFチックな、そもそも何かよくわからない機関がついているような生物が多いですね。

『ガリバー旅行記』

『ガリバー旅行記』は様々な媒体で作品とされていると思いますが、『ファンタスティック・プラネット』に一番近いのは映像ではなく絵本でしょうか。

大きな人物が出てくるという点と社会風刺が含まれている点で近い映画なのではないでしょうか。

『ファンタスティック・プラネット』はよく「動く絵本」と形容されるのであの独特なタッチを想像するのも要因の1つかもしれません。

その他「似ている?!」映画たち

どんな作品であってもその作品に何かしらの影響を与えている別の作品があるはずです。

本当に0から作られている物なんて人間に記憶がある限り存在しないと思います。

先ほどの4作品程影響を受けたかは分かりませんが、私の主観で同じ要素を持つであろう作品達を思い出してみたので羅列してみます。

・『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(アニメーション・ビジュアル)
・『コングレス未来学会議』(アニメ部分)
・『パーティで女の子に話しかけるには』(理解出来ない宇宙人と理解しようとする宇宙人)
・『GANTZ』(飼われるシーン)
・『進撃の巨人』(巨人と人間)
・『ジャックと豆の木』(『ガリバー旅行記』に同じ)
・『ドックヴィル』(宗教)
・『エヴァンゲリオン』シリーズ(宗教)

ざっと思い浮かんだのがこれくらいです。

皆さんもそれぞれ似ているなと思う作品もあると思いますので、好きな作品と紐付けて楽しんで頂ければと思います!

まとめ

如何でしたでしょうか!

ネタバレしてしまうとリバイバル公開の楽しみが半減してしまうかなと思ったので配慮して書いているので、雰囲気だけ分かって頂けたらと思います。

このおどろおどろしい不気味なビジュアルの切り絵アニメーションを映画館のスクリーンで観れるだけで価値があると思うのでお近くに公開劇場がある方は足を運んで見てはどうでしょうか!

今回の上映は初のDCP版での公開、デジタルファイルの中でも最もフィルム映像のコマ並びに近いものになります。

前回の上映を観た方、DVD・BDで鑑賞されていた方も違いを楽しめるのではないでしょうか。

これを機に劇場でも自宅でも『ファンタスティック・プラネット』を鑑賞して素敵な映画体験のして頂けたら幸いです!

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