美容整形手術の費用のため銀行強盗を働いたトランスジェンダーの女(米)

米ミシシッピ州ハリソン郡ガルフポートの裁判所で現地時間12日、アラバマ州出身のアイコニック・フェス(Iconic Facce)が銀行強盗を働いたことで懲役15年の有罪判決が下った。

アイコニックが銀行を襲ったのは2021年3月22日のこと。ガルフポートにあるバンコープサウス銀行にやって来たアイコニックは、銀行の金銭出納係に窓越しから「1分以内に金を渡せ。余計なことをすれば死ぬことになる」と書いたメモを見せた。この時、アイコニックが武器を所持している様子はなかったそうだ。

出納係は密かに緊急非常アラームを作動させたが、アイコニックはその場から逃走した。のちに銀行の近くで乗り捨てられた車からアイコニックの手掛かりを見つけた警察は、同月30日にメキシコから帰国したアイコニックを空港で拘束して逮捕した。

当時のアイコニックのマグショット(逮捕後に撮影される写真)には、メキシコで美容整形手術を受けたことをうかがわせるサージカルテープが鼻の周りに貼られていた。警察は銀行から奪った現金で美容整形手術を受けたものと見ている。

実はアイコニックが銀行強盗を働いたのは、今回が初めてではなかった。アラバマ州のローカルメディア『AL.com』によると、アイコニックは2007年11月9日にジミー・モーリス・ルイス(Jimmy Maurice Lewis)という名前でアラバマ信用組合を襲っていた。

その時も出納係に「100ドル札で少なくとも2万ドル(約218万円)をよこせ」というメモを渡したとのことだ。当時の警察の調べでは、アイコニック(ジミー)は性別適合手術を受ける費用のために信用組合を襲ったという。

そして2008年に懲役4年の有罪判決を受け、刑期を終えて出所した後に名前をアイコニック・フェスに変更していた。

画像は『New York Post 2021年5月13日付Iconic Facce gets 15 years for robbing bank to finance plastic surgery」(Gulfport Police Dept.)』『NBC2 News 2021年5月13日付「‘Iconic Facce’ pleads guilty to robbing bank after plastic surgery」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

2021/5/16 21:50

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