【医師監修】マスク生活で急増中?! 気になる「毛穴のお悩み」原因と対策(前編)【今の時代だから気になる! 美容医療にできること Vol.1】


以前よりも身近になってきた美容医療。「どんなメニューがあるの? 痛みはないのかな? やりすぎると怖いよね…?」と、気になるけれどよくわからない、人にもなかなか聞けないことがきっと多いはず。

そんな疑問・モヤモヤをすっきりさせるべく、この美容連載「今の時代だから気になる! 美容医療にできること」では、知って得する美容知識のほか、上手な「美容医療」との付き合い方をご紹介します。


教えてくれたのは、科学的根拠に基づいた美容を「医療×IT」を駆使し、肌に悩む人たちに届けたいと「HADA LOUNGEクリニック」を開業した美容医療のエキスパート竹村昌敏先生と田中亮多先生のおふたり。毎回さまざまなテーマでお話を伺っていきます。

インタビュアー:金城華乃子
「美容好きが高じて美容ライターに。現在妊娠中のプレママで、HADA LOUNGEのco-founderでもあります。ママたちが気になる美容医療の情報をご紹介していきます!」


そもそも「毛穴の開きや黒ずみ」の原因って?
初回の記事は「毛穴」について。30代以降の女性の肌悩みといえば毛穴の開きや詰まり、黒ずみ。毛穴は、外科的な手術などによって一発で治す、みたいな飛び道具のような治療方法がありません。

何をしたらいいのか?! の答えを見つけるべく、今回は「毛穴のお悩み」に焦点をあてて、医学的にはどのような解決方法があるのか、聞いてみました。


―― そもそも「毛穴の開きや黒ずみ」の原因って、何なのでしょうか?

「毛穴の開き・黒ずみの原因は、大きく分けて5つあります。詳しく説明していきましょう。

1)ニキビ
2)乾燥
3)皮脂腺からの過剰分泌
4)加齢による影響
5)ストレス
体の中で最も毛穴が気になる場所といえば、やはり「顔」でしょう。それもそのはず、顔には脂腺性毛包(しせんせいもうほう=大きな皮脂腺をもつ毛包)が多く、毛穴が大きい、という特徴があるのです。

大きい毛穴が詰まってしまうことで、毛穴が目立つようになりますし、ニキビの原因にもなります。そして、炎症の強いニキビ痕には、黒ずみ(色素沈着)を生じてしまうことも。また、皮脂量が過剰に増えると皮脂腺の出口が大きくなってしまうため、毛穴が目立つようになるんです。

そして、皮脂の分泌には男性ホルモンのひとつであるアンドロゲンが関与しています。思春期はアンドロゲンの分泌が盛んになり、皮脂腺の分泌も活発になります。また、ストレス刺激に対する反応として放出される副腎皮質ホルモンのなかにも、このアンドロゲンが含まれています。

つまり、ストレスによる自律神経の乱れにより、男性ホルモンの分泌が高まった結果、皮脂は増えるんです。


一方、加齢とともに特に50歳以降にもなると、皮脂の分泌は減少するのですが、今度は角質の保湿に重要となる“表皮脂質”が減少し、皮膚が乾燥するようになります。

また、毛穴の汚れを気にしすぎて洗顔時に肌をこすり過ぎたり、クレンジング剤を過度に使用しすぎたりすると、表皮脂質が除去されてしまい乾燥肌に陥ります。このように様々な乾燥が原因となって、肌のキメが乱れ、毛穴がむしろ目立ってしまうこともあるんです」(田中先生)

―― 単に毛穴の開きと言っても、様々な原因があるんですね… 原因のひとつとして「ニキビ」があるとのことで、あらためて詳しく教えていただけますか?

「ニキビの種類を “初期のニキビ” と “悪化したニキビ” の2つに分けてご説明しましょう。

初期のニキビは、白や黒のぽつっとしたものです。これは、毛穴の詰まりと皮脂腺からの過剰な皮脂分泌によってできてしまうもので、医学的には、面皰(めんぽう)(=微小面皰、閉鎖面皰、開放面皰)と呼ばれています。

一方、悪化したニキビは、そこにアクネ菌が集まって炎症が生じたもの(丘疹:きゅうしん)と、更に進行して膿が生じたもの(膿疱:のうほう)があります。これらがいわゆる赤ニキビですね。そして、いずれも毛穴の開きに大きく影響します」(竹村院長)


―― なるほど、毛穴に皮脂が溜まることでニキビができてしまう… 毛穴汚れが憎いです! また、できてしまったニキビが「毛穴の開き」にも影響するとは…。ニキビと毛穴って密接に関わっているんですね。
ニキビの治療は、美容皮膚科で受けた方がよいのでしょうか?

ニキビ治療は保険治療内で、一般的な皮膚科で治せます。毛穴の閉塞を防ぎ、面皰(めんぽう)形成を抑えるアダパレンや酸化剤の一種で、抗菌作用や角質の堆積を改善する過酸化ベンゾイルというお薬があるのですが、このお薬の登場によって、国際標準のニキビ治療が日本でもようやく保険診療できるようになりました。今ではさらに多くの治療薬があります。ですから、ニキビはまず保険医療で治すことをお勧めしますね。

治療が落ち着いたあと、ニキビ跡が気になったり、ニキビができやすい肌質を改善させたい場合に美容クリニックの出番です。当院の例ですと、ハイドラジェントルとマッサージピール(別名コラーゲンピール)というニキビ痕のケアと肌質改善にオススメな2種類の施術があります。

ハイドラジェントルは毛穴の洗浄をしてくれるので、ニキビの予防にも効果的です。さらにピーリングすることによって、肌のターンオーバーのサイクルを整え、肌質改善に導くことができると思います。また、ニキビ痕をケアする別の方法としては、レーザーによる治療方法などもあります」(田中先生)



―― ニキビが出来たときの治療は皮膚科で、その後のケアに美容皮膚科が役立つということですね。ピーリングとは、どのような治療法なのでしょうか?

「ピーリングはニキビ治療だけではなく、肌の角質を取り除き、透明感やくすみ、しみなどの治療にも使います。その効果の違いは、使う薬剤と濃度によって異なります。

より深い層まで薬剤を届かせようとすると施術後の炎症などが生じるリスクが上がります。一方で、浅い層のピーリングはリスクが低く、ダウンタイムもほとんどありません。そして、繰り返し行うことで透明感のある肌を実現できます。

市販の化粧品でもピーリング剤が入っているものがありますが、医療現場で使うものとは濃度が異なります。クリニックで安全に施術を受けることができるならば、より高い効果を期待することができるでしょう」(田中先生)

―― ちなみに、ピーリングは一度の施術で体感があるものなのでしょうか?

「ピーリングは繰り返し行うことでより効果を発揮します。毎月行っていただくと肌質の変化も感じられると思いますよ。

当院でもピーリングのメニューのご用意はありますが、ピーリングは多くの皮膚科でも取り扱っているので、お近くの皮膚科で聞いてみてもいいかもしれません。ちなみに、ニキビのお薬にもピーリング効果があるものもあるんですよ」(竹村院長)

―― ニキビができてしまうと、それだけで落ち込んでしまうので「ニキビ予防」もしておきたいのですが、どのような方法がありますか?

「まず、ニキビの原因となる皮脂腺の分泌にはホルモンが影響します。女性では10~20歳代、男性は30~40歳代にホルモンの影響による皮脂分泌のピークを迎えます。特に男性はテストステロン、女性ではアンドロゲンが皮脂量に影響を与えます。

そのため、年齢による皮脂の増減はある程度は仕方がないのです。多く排出される皮脂による毛穴詰まりを予防するには、汚れをきちんと取り除くような毎日のクレンジングと洗顔が基本となります」(田中先生)


―― やはり毎日のケアが重要ですね。その上で美容クリニック等で、定期的なピーリングや毛穴洗浄などを行うとよいのですね。日々のスキンケアがあっているのか、皮脂が詰まっているのかどうかなどは、どのように確認すればよいのでしょうか? 肉眼ではなかなか見えないですよね。

「皮脂汚れは、肌解析をするスキンチェッカーで見ることができます。特殊な光とカメラで撮影することで、自分の毛穴の状態を知ることができます。


当院では韓国製のスキンチェッカーを使っていますが、毛穴の状態や皮脂の状態を詳しく解析することができます。自分の毛穴や皮脂の状態に合わせてスキンケアをしないと、せっかくのお手入れが、じつは肌にはよくなかった、といったこともあるんです。機会があれば、ご自分の肌の状態をチェックしてみることをおすすめしますね」(田中先生)

竹村院長、田中先生、ありがとうございました!

次回は、加齢による「毛穴の開き」についてをフォーカスして質問を続けたいと思います。

ニキビによる毛穴の開きとは違ったアプローチが必要とのこと。うーーん、気になる! 次回の更新をどうぞお楽しみに!



【プロフィール】

竹村 昌敏(整形外科医)
2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。医療×ITを美容医療に導入するべくHADA LOUNGEクリニックを開業。

田中 亮多(皮膚科医)
2007年筑波大学医学専門学群卒業。皮膚科専門医。医学博士。 皮膚科医として、診療・研究に携わる傍ら医療×ITのスタートアップにも参画。 皮膚癌の予防に関心があり、予防に役立つ美容法の確立を目指している。

金城華乃子
外資系化粧品メーカーでマーケティング系のキャリアを積んだあと、フリーランスに転身。化粧品メーカーのPRやマーケティングを担当する傍ら、女性誌オンライン媒体でのライター業にも従事。現在妊娠中のプレママで「HADA LOUNGEクリニック」のco-founderでもある。

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