ゴールデンウィーク中にバーベキューをした男性の後悔「バレたくない」

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 ゴールデンウィークがあけた。本来なら旅行やレジャーで楽しむ人が多い大型連休だが、新型コロナウイルスのおかげで去年同様、我慢を強いられる期間となった。

 緊急事態宣言の発令やまん延防止等重点措置の適用、「不要不急の外出は控えるように」と再三のアナウンスがあり、どこへも外出できなかったという人は多いだろう。しかし先日、沖縄県知事がゴールデンウィーク中に妻の実家などでバーベキューをしたことについて謝罪したが、「このぐらいは大丈夫だろう」と自己判断で出かけてしまった人たちも存在する。

◆ゴールデンウィーク中にみんなでバーベキューをした人の懺悔

 もともとゴールデンウィークは何も予定がなく、引きこもるつもりだったという玲央さん(東京都在住・仮名)。部屋の模様替えでもするか、とぼんやり考えていたところ、ある誘いが入った。

「先輩から『明後日、バーベキュー行かない?』というLINEがきたんです。先輩夫婦と共通の後輩、6人で行くからどうかということでした。先輩だけなら、運転とか調理とかしなければならないんで断っていたと思うんですが、後輩がいるということで、気軽な気持ちでOKしたんです」

 玲央さんは他の人からも遊びに行こうという誘いが数件あったが、全て断っていたという。しかしバーベキューなら「野外だし、そこまで大人数でもないから大丈夫だろう」と思ったそうだ。

「当日、東京都内に朝7時前に集合して、目的地についたのは9時過ぎ。西東京の方まで行ったんですが、途中ずっと渋滞でした。混んでいることを想定してなかったので、もう車の中で酒盛りを始めていたので、車が全然動かなくなった時はトイレが心配で冷や汗が出ました(苦笑)」

 玲央さんは“緊急事態宣言が出ているからみんな出かけていないだろう”と予想していたが、それはバーベキュー場がある河原に到着した瞬間に間違いだったと確信した。

「駐車場は満車に近い状態で目を疑いました。トイレに近い場所は全滅。誰かの車の前に停めるわけにもいかないから、トイレから徒歩5分ほどの場所に停めました。他人のことをとやかく言える立場じゃないけど、不要不急の外出を控えなければいけないはずなのに、なんでこんなに人が来てるの?って」

 なんとか駐車した後、バーベキューグッズを担いで場所取りをしようとすると、そこには人、人、人……。

「ビックリするほど、人が沢山いたんです。下手したら、都心部よりいたんじゃないかなってぐらい。みんな考えていることは一緒なんだなぁ〜と思いました」

 まだ朝9時過ぎにもかかわらず、駐車場もバーベキュー場も「微妙な位置でした」という玲央さん。他にも驚いたことが沢山あったとか。

◆ほとんどが子連れのファミリー

「その日は、たまたまかもしれませんが、酒盛りする大人やキャンプガチ勢みたいなのは少なくて、子連れのファミリーばっかりだったのが印象的でした。僕たちもそうですが、子供たちもマスクをせずにのびのびと過ごしていて、見ているだけでほのぼのしました」

 玲央さんたちは15時頃までバーベキューを楽しみ、帰路についたという。

「人は沢山いたけど、河原は広いし、密になることもありませんでした。帰りは渋滞することもなくスムーズに帰れました。いい思い出になりましたね」

◆「沖縄県知事のニュース見た?」というLINEで目覚める

 だが、帰ってきた翌日に暗い気持ちになったという。朝方になって、「沖縄県知事のニュース見た?」というLINEが送られてきた。

「僕らがバーベキューした翌日に、沖縄県知事が奥さんの実家でバーベキューをしたことについて謝罪会見を開いたみたいなんです。それで、『とんでもないことをしてしまったんだ』という後悔の念でいっぱいになりました。

 屋外だし、密にならないから大丈夫だろうと思っていましたが、全員がPCR検査を受けてから行ったわけでもないし、コロナじゃない保証はないんですよね。それに、僕ら以外もほぼマスクはしていなかった」

 反省しつつも「どうかバレたくない」と思ってしまったと話す玲央さん。

「たまたま先輩夫婦も後輩もSNSが好きなタイプじゃなかったので、肉の写真や数枚の集合写真は撮りましたが、どこにも載せてはいないんです。唯一、鍵垢(自分が承認した人しか見れないようにしているアカウント)でインスタをやってる後輩の嫁がいて、載せてしまったようですが……焦ってすぐ消したみたいなんです。

 不謹慎ですが、ホッとしたというのが本音です。僕らは大人だから対処できたけど、あの時にいた子供たちは大丈夫なのかなって。子供って正直だし、大人ほど空気が読めませんからね。うっかり学校で喋ったり、SNSに載せてしまったら……」

◆気が緩んでいた自分を猛省

 数日間は後悔の念でいっぱいだったという彼は、最後にこう言い残した。

「県知事は立場のある人だから注目されたっていうのもあるんだろうけど、親戚の家でバーベキューをしてもこんなに叩かれるご時世だと知って、身震いしました。今は一般人でもSNSで晒されて叩かれますからね。

 自戒を込めて言いますが、『これくらいは大丈夫だろう』という“気の緩み”とか甘えがあるんでしょうね。だから感染者数が一向に減らないんだなって反省しました」

 とにかく一刻も早い終息を祈るばかりだ——。<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。Twitter:@sally_y0720

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