“顔のクセが強~い”大物俳優、日米で顔グッズが大人気のふしぎ

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 アメリカのサイトで販売されているハリウッド俳優ニコラス・ケイジ(57)の顔コラグッズが、日本のSNSで度々バズっています。

 今は色物扱いされているニコラスですが、ハリウッドきっての名門コッポラファミリーの一員であり、1996年に日本公開された映画『リービング・ラスベガス』ではアカデミー賞主演男優賞に輝いた実力派でもありました。

 なのになぜ、いつから、彼はイジられキャラになったのか? その背景を調べてみました(グッズ画像は、海外の各種通販サイトより)。

◆近年はB級映画ばかりに出演

『赤ちゃん泥棒』『月の輝く夜に』『ワイルド・アット・ハート』『アダプテーション』など。映画好きを自称する人々にも愛される作品に数多く出演してきたニコラス。

 しかし近年の出演作はもっぱらアクション映画、しかもB級路線の作品に偏っていて、最低映画に贈られるゴールデンラズベリー賞の最低主演男優賞にも何度もノミネートされています。

 さらに今年1月に配信スタートしたNetflixのコメディシリーズ『あなたの知らない卑語の歴史』では、ホスト役として楽しげに放送禁止用語の歴史を紹介する姿が国内外で話題になり、「一体、ニコラスはどこに行ってしまうのか?」と映画ファンがザワつきました。

◆俳優というよりネット上のポップアイコン?

 そんな彼をアメリカの映画専門サイト『インディワイヤー Indie Wire』は、「ハリウッドで最も予測不可能なキャリアを持つ俳優」と紹介。

 アメコミやカルト映画好きなことでも知られ、趣味に全力投球する姿や、ある意味振り切れた作品選びには根強いファンも多く、日本では「俺たちの兄貴」「ニコラス兄さん」というニックネームを付けられています。

 一方、海外では2015年にWatchMojo.comが選ぶ「過剰な演技で知られる素晴らしい俳優10人」で1位となるなど、そのオーバーアクト気味の演技メソッドと七変化する表情が「ヘン顔」として受け入れられ、インターネットを中心にコラ画像化される機会が激増。

 グーグル画像検索には彼のヘン顔写真が集められた「Cage rage meme(ケイジ・レイジ・ミーム)」というページが出現し、メディアでは定期的にニコラスの「コラ画像ベスト」が企画されるようになり、ついにはヘン顔のコラグッズが売り出されるまでになりました。

 こうした状況を見て、あの『ワシントン・ポスト Washington Post』でも「ニコラス・ケイジは俳優というよりもネット上のポップカルチャーである」と書いています。

◆「お騒がせオモシロおじさん」のイメージがすっかり定着

 しかし、オーバアクト気味の俳優ならロバート・デニーロを筆頭に他にもたくさんいるはずなのに、彼らの顔写真を使ったグッズにはニコラスほどのインパクトはなく、笑えるものは少ない印象です。

 これにはニコラスを俳優よりも、ゴシップネタや趣味ネタでよく見かける“お騒がせオモシロおじさん”と考えているアメリカ人が大勢いることが、少なからず影響しているよう。

 マフィア役の印象の強い超大俳優よりも、役者業的には落ち目でも、恋に落ちたらすぐ結婚しちゃう多趣味で知られるキャラクターアクターの方がやはりイジりやすいのでしょう。

◆グダグダな私生活も度々話題に

 ニコラスの私生活のグダグダぶりは有名で、先日ニュースになったばかりの滋賀県出身の日本人女性とは5回目の結婚。

 女優パトリシア・アークエットとの初婚から始まり、エルビス・プレスリーの娘リサ・マリー・プレスリーと再婚、ロサンゼルスのレストランで知り合った韓国系女性と再再婚、酔った勢いで結婚し、4日後には婚姻無効の申し立てをしたことで話題となった日系女性とは4度目の結婚でした。

 その間も、泥酔した上でDV騒動を起こし、税金滞納問題が発覚、高級車や趣味のコレクションを買いまくる浪費癖など、話題にはことかかないお騒がせセレブでもあるのです。

◆「誰が買うの?」とアメリカ人の友人

 とはいえ、無料でイジって楽しめるネット上のコラ画像と違って、ヘン顔グッズはいくらリーズナブルでもそこまでの需要はない模様。

 アメリカ人の友人たちに商品画像を見てもらったところ、「やばい、ニコラスのジーザスとか笑える。でも要らないわ」「誰か買うの?こんなの」「気持ち悪い」などネガティブな意見が大半。

 中には、「自分では使いたくないけど、サプライズギフトなら買ってもいいかな。開けた時の反応を見るのが面白そう」という人もいましたが、サプライズギフト需要だけでどれほどの売上が見込めるのかは疑問です。

 昨年末の『ヴァイス VICE』に掲載された「ヘンなクリスマスギフト特集」では、職場でニコラ・スケイジの顔写真入り枕をもらったという22歳会社員のコメントが紹介されていました。

「冗談で同僚に『ニコラスの顔グッズを買う』と言いまくっていたら、マネージャーがクリスマスの面白ギフトとしてくれました。前から好きですよ、ニコラス・ケイジ。彼がコラ画像でイジられて、いろんな商品に顔写真が使われているのを見ると、とにかく笑えます」

 ネット上でのニコラスのヘン顔イジりはいつまで続くのか。定点観測を続けていきたいと思います。

Source:「Indie Wire」「Washington Post」「WatchMojo.com」「Vice」

<文/ 橘エコ>

【橘エコ】
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。

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