アンソニー・ホプキンスの“暴言”に場が凍りつく 『ファーザー』本編映像解禁

 第93回アカデミー賞主演男優賞、脚色賞を受賞したアンソニー・ホプキンス主演の映画『ファーザー』より、ホプキンス演じるアンソニーと女優イモージェン・プーツ演じる介護人ローラ、オリヴィア・コールマン演じる娘のアンとの本編映像が解禁された。

 世界30ヵ国以上で上演された傑作舞台を映画化した本作は、老いによる喪失と親子の揺れる絆を画期的な表現で描く。現在83歳のアンソニー・ホプキンスが、自身と同じ名で生年月日も同じ認知症の父親を演じるほか、『女王陛下のお気に入り』のオスカー女優オリヴィア・コールマンが、繊細な娘役を演じている。監督は原作舞台を手掛けたフロリアン・ゼレール。長編初監督にして、現実と幻想の境界が曖昧になっていく父の視点で描かれる、これまでになく画期的な表現を実現させた。

 本作はゴールデン・グローブ賞4部門ノミネートほか、世界中の映画賞を席巻。そして4月26日(日本時間)発表されたアカデミー賞では、脚色賞とホプキンスの“史上最高齢”主演男優賞の2部門受賞を果たした。

 解禁された本編映像では、ホプキンス演じるアンソニーに介護人ローラ(イモージェン)と娘アン(オリヴィア)がほんろうされる様子が映し出される。

 リビングでくつろぐ3人。ローラから何の仕事をしていたかを尋ねられたアンソニーは「ダンサーだった」と答えるが、アンから「お父さん、エンジニアでしょ」と訂正される。すると「知らないくせに。タップが売りだった」とアンソニーは続けざまに言い、驚くローラに「信じないか?今でも踊れるんだよ」と、ちゃめっ気たっぷりに突然タップを踊り出す。

 アンソニーの不意のおどけたダンス姿に思わず笑い出すローラ。それにつられアンソニーも上機嫌になり「最高だな」と一言。アンソニーはそんなローラを見て、「下の娘のルーシーの若い頃にそっくりだな。どうだね?」とアンに問いかける。「そうかも」と答える複雑な表情のアン。笑い続けるローラに向かってアンソニーは「意味もなく愚かに笑うところがそっくりだ。してやったな」と、暴言とも取れる言葉を吐く。ローラは表情をこわばらせ、アンも複雑な表情に。アンソニーの真意は何なのか。楽しい時間から一転、なんとも居心地の悪い空気が流れる。

 イモージェンは1989年、イングランド・ロンドン生まれ。傑作ホラー『28週後…』(07)で注目され、『グリーンルーム』(15)やマーク・ラファロ主演ドラマ『ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー』(20)などに出演。最近では『ビバリウム』(19)の出演が記憶に新しく、ソフィア・コッポラ監督が手がけたH&MのPVにも出演するなど、ファッション業界でも活躍を見せる注目の新進女優だ。

 大御所俳優ホプキンスとの新旧演技対決とも言える今回の映像。ローラは娘ルーシーなのか、一体誰なのか。果たして観ている現実が真実かどうか、劇場で確かめたい。

 映画『ファーザー』は5月14日より全国公開。

画像をもっと見る

関連リンク

  • 5/11 17:30
  • クランクイン!

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます