「これGAPよ!」ママ友がくれたヨレヨレの“お古”がツラい

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 ママ友といっても、子育てについての価値観はさまざま。ちょっとしたことでスレ違いが起きたりしますよね。今回は、ママ友と“お古”が原因で気まずくなったという女性に話を聞きました。

 山本沙也加さん(仮名・34歳)は、女児を出産したばかり。アップにした髪をヘッドバンドでまとめ、オーバーサイズのスウェットに、デニムを合わせたカジュアルな着こなしをしています。

◆産後の寂しさから、遠方のママ友宅へ

「実は、5年ほど妊活をしていて、やっと子どもができたんです。年齢からも、子どもは一人っ子のつもりでした。おしゃれが好きなので、ずっと子どもができたら、こんな服を着せたいって想像していたんです。HYSTERIC MINI(ヒステリックミニ)や、X-girlは、カットソーは大きめのサイズを買って、長く着せるつもりで、5000円以上するようなものも定価で買ったりしていました」

 沙也加さんは、地元のリサイクルショップや、メルカリなどを利用して、ブランド物の子ども服も娘に着せていました。

「お古には抵抗はなかったのですが、リサイクルショップなどはそこまでひどい状態の物は売っていないじゃないですか。だから、そのつもりで友人のママ友からの『お古は平気?』という言葉に『平気だよ』と返事してしまったんです……」

 沙也加さんには、同じ年になるママ友の真央さん(仮名・35歳)がいました。真央さんとは、子どもを産む前からの友人。

「真央とは、同じ本を読んで感想を言い合う読書会に参加したときに知り合いました。同年代で、趣味もあったので、たまにご飯を食べに行ったりしていました。彼女のほうが先に結婚して、もう子どもが3歳になっていました。結婚をきっかけに、都心から関東近県に引っ越して、会う機会が減っていたんですけど、私が出産したことで、また連絡を取るようになりました」

◆くれるという服は、どれもヨレヨレで…

 真央さんから「サイズアウトした服があるので、良かったら見に来て」と誘われ、家まで遊びに行ったときのことです。

「うちから1時間半かかる場所までベビーカーで電車を乗り継いでいき、お土産も買っていきました。ずっと一人で育児していて、誰かと話したかったんですよね……。彼女の住んでいるマンションは、1時間に数本しか走っていないバスに乗らないと行けない場所で、さらに遠く感じました」

 そのような苦労をしてまで、ママ友宅にたどり着いた沙也加さん。しかし、そこで驚くような光景を見たのでした。

「真央から『どうぞ』と言われたボックスの中に入っている服は、どれもヨレヨレ。しかも彼女のSNSでアップされていた画像で、よく見たものばかり。同じ服をずっと着まわしていたようでした。

 その中でも、まともそうなシャツを選んだら、真央は『どう、これGAPよ』と自慢げに、選ばなかった服を薦めてきたんです。GAPくらいいつでも買えるし、わざわざ来たのを後悔しはじめました……」

 服を捨てずに活用するのはいいことですが、今は新品がプチプラですぐ買える時代。確かに、ヨレヨレ品をもらっても困ってしまいそう…。

◆汚れたファーストシューズを「お得だよ」と…

 さらに沙也加さんは、いやな思いをしたそうです。

「どうも自分が着ていた服を譲ることが名残惜しそうな真央の娘が私のところに寄ってきて、『うー』とうなって泣き出すんです。まるで、私が服を持っていっちゃう悪者みたいになっちゃって。それなのに真央は『これは、助け合い。いいことをしているの』と、上目線から物を言うんですよ」

 しかし、真央さんの“助け合い”は、これだけでは終わらなかったそう。

「真央も娘も足が大きいんです。その娘が履いた、汚れたファーストシューズも持ち出して『持っていきなよ』って。一度は断ったのに、『お得だよ』と言って、返せない雰囲気……。荷物は増えるし、悲しい気分になりましたね。

 帰り道、貰った服のタグをみたら、真央の子ではない名前が書いてあって……。お古のお古をくれたわけですよね。これにはもう、距離を置こうと思いました」

 先輩ママとしてよかれと思ってしたことが、“おせっかい”になってしまった例です。距離を置かれてしまった真央さんはちょっと気の毒ですが、お古の感覚は人それぞれ。本当に相手のためになっているのか、考えて行う必要がありそうです。

<取材・文/阿佐ヶ谷蘭子 イラスト/カツオ>


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