カラアゲニストも絶賛する「チキン南蛮」がめっぽう旨い首都圏の名店5選

拡大画像を見る

 宮崎県延岡市の発祥とされるチキン南蛮。市内の食堂が始めたのがきっかけとなって全国に広まったと言われ、揚げた鶏肉を甘酢にくぐらせ、タルタルソースをかけて食べるのが一般的です。

 定食メニューでもお弁当でも人気のチキン南蛮は、からあげを進化させた「ご当地からあげ」のひとつと言えるでしょう。一枚肉を揚げてトンカツのようにカットして提供されるイメージがありますが、最近の居酒屋さんなどでは通常のからあげサイズのものを使うケースも。また、甘酢やタルタルソースにこだわるお店も増えており、さらなる進化が期待されます。

 今回は食楽webでもおなじみ、日本唐揚協会認定カラアゲニスト・松本壮平氏が厳選した、肉×甘酢×タルタルソースのバランスが絶妙な、オススメ5軒のチキン南蛮をご紹介します。

甘酢ダレ&タルタルのバランスが絶妙な本場のチキン南蛮|まっこち 鶏隆(学芸大学)

 東急東横線・学芸大学駅から徒歩数分にある『宮崎郷土料理 まっこち 鶏隆』は、チキン南蛮発祥の地・宮崎県出身のご主人が営むお店。名物の「チキン南蛮」は、たっぷりとかけられたタルタルソース、そして甘酢ダレの香りが食欲をそそる逸品です。

 両者がうまく混じり合って、ほどよいとろみになっているのはもちろん、とにかく肉が柔らかい! 鶏肉は薩摩錦のモモ肉で、衣は小麦粉を使用。甘酢ダレがからみやすいよう、そこに卵をからめてふんわりとした食感にしています。

 肉汁もたっぷりで、これが甘酢タレやタルタルソースにからんで、美味しさが倍増。濃厚な味わいになって、無敵の組み合わせとしか言いようがありません。甘酢タレもタルタルソースも主張し過ぎない、バランスのよい味わいです。最後まで肉の旨みをしっかりと楽しめます。

●SHOP INFO

店名:宮崎郷土料理 まっこち 鶏隆

住:東京都目黒区鷹番3-5-1-1F
TEL:03-3716-0296

4種類のタルタルがもも肉に絡むコクうまチキン南蛮|ろくどり(八幡山)

 もはやからあげ専門店は珍しくなくなりましたが、チキン南蛮の専門店はちょっとレアですよね。

 京王線八幡山駅の改札から徒歩数十秒の場所にある『チキン南蛮専門店 ろくどり』は、そんなチキン南蛮を看板商品にするお店。こちらでは、モモ肉を使用したチキン南蛮を味わえます。タルタルソースは特製、和風、ピリ辛、チーズの4種類から選べます。

 チキン南蛮は甘酢とタルタルソースが命。こちらの甘酢は大正11年創業の私市醸造の黒酢に玉ねぎの甘みを加えて作った甘黒酢。タルタルソースは玉ねぎや卵との相性を研究して試行錯誤を繰り返して作ったものです。

 そのタルタルソース、あっさりながらもコクがあります。甘黒酢の濃厚で深みのある味との相性は抜群! 甘味と酸味に、フワッとやわらかい肉から出てくるうま味たっぷりの肉汁にからんで美味しさ倍増です。

 チキン南蛮の醍醐味は、この三位一体の美味しさ。それぞれのバランスがよく、普通のからあげを食べるよりも、飲み込む瞬間にのどの手前にフワッと広がるさわやかな風味がクセになりそうです。

●SHOP INFO

店名:チキン南蛮専門店 ろくどり

住:東京都杉並区上高井戸1-1-7
TEL:03-5317-9255

ピンク色の和風タルタルが最高に旨い“唐あげ南蛮”|平成オペラ座(銀座)

 東京・東銀座の歌舞伎座付近にある『平成オペラ座』。ランチタイムの「唐あげ南蛮定食」は、どっさり盛られたタルタルソースの量に驚かされます。しかも衝撃のピンク色! しば漬け、らっきょうを細かく刻んだものが入っており、シャキシャキした食感が絶妙のタルタルです。カツオで出汁をとっており、和風な味わいも感じます。甘さはひかえめで、なめらかな舌ざわりでクリーミー。

 肉がフンワリとやわらかく、たっぷりの肉汁がタルタルと混じり合うと、とろけるような味わいになります。しかも甘酢がかなり美味。酸味は抑えめで、かすかに香ばしさまであり、これがなんとも斬新です。

 衣の食感もしっかり残っており、肉には旨みがしっかり閉じ込められていて、タルタルソースや甘酢とケンカすることもなし。

 なめらかクリーミーなタルタルソース、香ばしい甘酢、そして肉の旨み。口の中でのこのトリプルパンチは最強の組み合わせかもしれません。タルタルソースはたっぷりの量なので、付け合わせの千切りキャベツにつけても美味しくいただけます。

●SHOP INFO

店名:平成オペラ座

住:東京都中央区銀座4-13-3 ACN東銀座ビル 1F
TEL:03-3248-8077

やわらかくてとろける新食感の“漬け鶏南蛮”|酒ぐら 鳥酎(飯田橋)

 東京・JR飯田橋駅から徒歩1分ほどの場所にある『酒ぐら 鳥酎』は、備長炭で焼いた焼き鳥が人気の居酒屋さんです。「酒ぐら」というだけあって、日本酒や焼酎の品ぞろえも豊富。そしてこちらの名物が、「漬け鶏南蛮」です。自家製のタルタルソースの上には青ネギがのっていて、彩りもさわやか。このタルタル、酸味は控えめですが、クールな甘酸っぱさがあります。

 肉はやわらかくするため、2度揚げしてじっくりと火を通しており、とにかく柔らかい。箸でつまみ上げようとすると崩れてしまうのではないかと思ってしまうほどです。口に入れてさらに驚きます。やわらかいという表現では足りません。口の中での崩れ方、いや、とろけ方と言ったほうがいいでしょう。歯を立てなくても溶けていきそうです。

 甘酢やタルタルソースもうまくからんで、とろ~りとした心地よい舌ざわり。口の中が得も言われぬ気持ちよさに席巻されます。しばらく飲み込まずにこの感覚を楽しみたい…そんな妄想に浸ってしまう逸品です。

●SHOP INFO

店名:酒ぐら 鳥酎

住:東京都千代田区飯田橋4-7-11 カクタス飯田橋B1
TEL:03-3236-6433

鶏むね肉の旨さを堪能できるチキン南蛮|鶏笑 浦和本店(さいたま市)

 さいたま市に本店を置く『鶏笑』では、からあげグランプリ・チキン南蛮部門で最高金賞を受賞した「チキン南蛮」を食べることができます。ムネ肉を揚げ、甘酢をからませ、タルタルソースをかけて食べるという、スタンダードなチキン南蛮ですが、そのクオリティがとにかく高いのです。

 片栗粉のみの衣はしっかりしていて、甘酢やタルタルソースに負けていません。しかもムネ肉というのが実にいい。モモ肉のチキン南蛮は、時として肉の旨みや脂が、甘酢&タルタルソースとケンカしてしまうことがあります。

 その点、こちらのムネ肉チキン南蛮は、バランスが絶妙。あっさりめのチキンに甘酢やタルタルソースがからむと、甘味と酸味、そして肉の旨みがバランスよく口の中で混じり合ってくれます。最後まで衣にカリッとした食感が残っているのも嬉しいところです。

●SHOP INFO

店名:鶏笑 浦和本店

住:埼玉県さいたま市緑区原山2-5-26
TEL:048-882-3333

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。

関連リンク

  • 5/9 10:51
  • 食楽web

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます