「ホスピスに入りたい」と言う父…相談者に江原啓之が届けた言葉は…?

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スピリチュアリストの江原啓之が、現代社会でさまざまな悩みに直面している人たちに温かい“ことば”を届けるTOKYO FMの番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。4月18日(日)の放送では、がんを患う父親の意思を尊重すべきか……と悩むリスナーに、江原がことばを届けました。

江原啓之



◆本人の意思を尊重してあげるべきなのか…
「ホスピスに入りたい」と言う父についての相談です。私の父は現在76歳。がんの治療を受けています。5年前に胃がんを患って以来、肺がん、前立腺がん、リンパ腫とあちこちに転移し、抗がん剤治療を続けています。

昨夜、ふと気になり電話をしたところ「抗がん剤を受けた後がしんどすぎて、リンパのがんには全然効かないからもうやめようと思う。このままホスピスに入りたいと思っている」と言われました。「ホスピスに入りたい」というのは、生きることを諦めてしまったような気がして、悲しい気持ちになってしまいました。

2度の脳梗塞でも後遺症が出ず、胃を切除した直後なのに、病院から早く出て「『王将』の餃子が食べたい!」などと言っていた父とは思えない弱々しい言い方に、心がぎゅっとなってしまいました。親が「治療をやめて終末期医療施設に入りたい」と言ったとき、家族は「もう少し頑張ってみよう」というべきか、本人の意思を尊重してあげるべきなのか、どちらがよいのか悩んでおります。

私は26歳のときに母を大腸がんで看取った経験もあり、そのときの辛かった経験や、“もっとこうしてあげればよかった……”という後悔があります。励まして、“頑張ろう!”と言ってあげればよいのか、“よく頑張ったね”と言ってあげるべきなのか……。江原さんのご意見をお伺いできればと思います。

◆江原からの“ことば”
こうようなことは悩みますね。でも、第一に考えなければいけないこと。それは、“誰のために苦しいのか”ということ。あなたの相談は、あなたが苦しいから悩んでいる。お母さんも見送っているし、お父さんにも「もっと頑張る」と言ってほしい気持ちもわかるのですが、お父さんの側に立っているかなぁ……というのがあります。

人は必ずいつかは旅立つもの。今までカウンセリングなどを受けてきたなかで思うことがあるんです。それは、最期にがんで亡くなる方は、家族のために治療を受けている人がすごく多いということ。自分のためではないんです。自分はもう苦しい思いをしたくないから“もういいや”と思うけれど、家族が「そんなこと言わないで頑張って」と言う。だから家族のためで、家族へのサービスなんです。

でも、亡くなる最期のときまで、そんなに家族に合わせる必要があるのだろうかと私は思ってしまうんです。私が考えるひとつの目安は、お医者様から「もう終末期ですよ」と言われているかどうかだと思います。まだ助かる見込みがあれば治療を頑張る必要があるけれど、“転移がここまで進んでいて……”“あとは寿命をどれだけ延ばせるか……”というところだと、こういう考えが出てくる。

ただ生きながらえることがいいのか……。そのことで、ちょっと時間が短くなったとしても、みんなと語らったり、最後にちょっと食事をしたり、旅行をしたりして終えられるのがいいのか。最期まで寝たきりでしゃべることもままならず、長く生き延びても本人が幸せかどうかですよね。

あと、もうひとつ誤解をしないでほしいのは、緩和ケアは、もう死ぬと決めた人が行くところではないということ。治療を普通におこない、乗り越えようとしている人も緩和ケアに行くべきなんです。要するに痛みや治療や病気とどう向き合うか……というところが緩和ケアです。最期の最期になって行くところではありません。そのような誤解をなくさないと、“あの人は緩和ケアに行くんだわ……”となってしまう。そういうものではないんです。

また、時間の問題ではなく、いかに心を込めて生きるか。あとは話し合いだと思うんです。私ならお父さんと同じ道を選びます。ホスピスもリクエストしてから、すぐに入れるとは限らない。だから早くリクエストを出しておかなければならない。私も母をがんで亡くしていますが、最期まで治療をした方なんです。今だったら、最期まで抗がん剤治療をして具合の悪い思いをするよりも、ホスピスでにっこり笑って語らって逝かせてあげたかったなと思うんです。

あなたが、お父さんの意思をどれだけ尊重してあげて、どれだけお父さんのことを考えてあげられるか、最後の愛情を試されている部分でもあると思うんです。あちこちに転移をして難しいということであれば、“お父さん、好きにしていいよ”と言ってあげる気持ちも大事かなと思います。

◆江原啓之 今宵の格言
「怖れを手放せば心配は無くなります」
「気づきと努力は大きなお守りです」

番組では、江原に相談に乗って欲しい悩みや感想、メッセージを募集しています。番組サイトまでお寄せください。

<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25
エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
パーソナリティ:江原啓之
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

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  • 5/3 11:20
  • TOKYO FM+

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