広瀬すず、即興ラップも披露する個性派キャラに熱視線「ネメシス」

拡大画像を見る

広瀬すず演じる“天才すぎる助手”・美神アンナと、櫻井翔演じる“ポンコツ探偵”・風真尚希の凸凹バディが、探偵事務所に舞い込む難事件を次々と解決していく完全オリジナルのミステリー・エンターテイメント「ネメシス」。

ドラマのタイトルでもある探偵事務所には、正義の鉄槌で悪を砕くギリシャ女神・ネメシスの名前が付けられている…と書くと、いかにも本格探偵ミステリーと思われがちだが、今作は上手い具合にあえて“ハズして”きている。それは広瀬さんが新たに挑んだアンナという、個性が立ち予測不可能なキャラクターによるところが大きいだろう。

「なつぞら」以来の連ドラ出演、
自由な天才・アンナ役に挑む


アンナを演じる広瀬さんは連続テレビ小説「なつぞら」以来、初の連続TVドラマ出演。また、バディを演じる櫻井さんも「嵐」活動休止後、初の連続TVドラマ出演という新たな挑戦をするには絶好のタイミング。

広瀬さんはこれまで、明るくとことん前向きで、がむしゃらで、物怖じしない女性を何度も演じてきたが、ここまで弾けて自由度の高いキャラクターは珍しい。初のパーマヘアや、ジャンプスーツにエスニック柄とカーキのレザージャケットの組み合わせも個性的でアクティブな印象を与えている。


今作は、『SRサイタマノラッパー』や『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』で知られる入江悠が総監督、『きいろいゾウ』『夏美のホタル』の片岡翔が脚本を担当。「屍人荘の殺人」の今村昌弘、「今からあなたを脅迫します」の藤石波矢など気鋭の推理小説作家たちも協力し、新人俳優から名優、総勢75名以上が出演するという豪華なキャスティングも注目を集め、『22年目の告白』や『キングダム』『ちはやふる』シリーズなどを手掛けた映画プロデューサーが参加している意欲作。

広瀬さん自身が「1話ずつ色味が全然違う」と語るように、基本的に1話完結型。だが、それぞれの事件に20年前のアンナの父親失踪事件が絡み合い、回を重ねるごとにその謎へと迫っていくことになるという。毎回巻き起こる様々な事件に、アンナはインドで培った(!?)感性と古武術・カラリパヤットを駆使し、櫻井さん演じるちょっぴり残念なところのある探偵・風間や、ハードボイルドというよりファンキーな江口洋介演じる「ネメシス」社長・栗田たちと共に、独自の直観や洞察力で事件を解決していく。

名探偵たるもの、ときに事件の時系列や判明している事実などを頭の中で整理するため、“ゾーン”に入り込むことがある。有名な某・理系探偵の場合は数式を書き連ねているうちにひらめくが、アンナの場合は(助手でありながらも)カラリパヤットが鍵となるようだ。

天才的なアンナの言動に引っ張られるようなテンポ感に、大島優子や上田竜也、橋本環奈ら次々と加わる豪華キャスト、これまでの探偵ものに比べると、ややサラッと流される謎解きも含めて、何度も反芻したくなる放送後の配信も意識したような作りになっている。


楽しめる仕掛けと脇役キャラクターの妙


2013年のドラマ「幽かな彼女」で俳優デビューした広瀬さんは、2018年、『海街diary』の是枝裕和監督に再び起用された『三度目の殺人』で第41回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。翌年には通算100作目の連続テレビ小説「なつぞら」でヒロイン役をまっとうし、初出演した野田秀樹による舞台「Q:A Night At The Kabuki」で第54回紀伊国屋演劇賞 個人賞を受賞するなど、着実にキャリアを磨き評価されてきた。最近では、特別企画ドラマ「桶狭間~織田信長 覇王の誕生~」で時代劇に初挑戦したばかり。5月21日公開の吉永小百合主演『いのちの停車場』では看護師役を演じる。

そんな広瀬さんが新たに挑む今作は、ミステリー・エンターテイメントというだけに様々な仕掛けが満載。例えば、第2話「HIPHOPは涙の後に」では、なんと広瀬さん演じるアンナが突然始まったサイファー(フリースタイルラップ)に参加することに! 入江監督の『SRサイタマノラッパー』シリーズを彷彿とさせた。

コミカルな動きを取り入れながらスピード感あるビートに乗ってラップをこなし、言葉もハッキリと聞こえる上にとにかく表現が豊か。素人目線でも「上手い!」と思わずにいられない。今作の前に、WOWOWのドラマWスペシャル「あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-」で、日常の何気ない言葉を愛し、ラップのリリック(歌詞)を作ることをささやかな楽しみにしながら俳句とラップの融合に魅せられていく芸大生役を演じており、オマージュされているのかも!?

さらに、その後には櫻井さん演じる風間もばっちりとラップを決めており、「#カザラップ」「#サクラップ」がトレンド入り。これには入江監督も「また忘れた頃に登場してもらいたいと思います」とTwitterでコメントしている。


そして第3話では、横浜・八景島シーパラダイスを舞台に、爆破犯“ボマー”に翻弄されながら縦横無尽に動き回った。しかも、橋本さん演じる天才的大学生・四葉朋美とアトラクションの手錠でつながれたまま、ペアで謎解きしていく過程も「最高のコンビ」「最強の二人」と話題を呼んだ。

コンビといえば、あの“伝説的刑事”に憧れる千曲鷹弘(勝地涼)と四万十勇次(中村蒼)の“タカ&ユージ”の同僚・小山川薫(カオル)を、広瀬さんとは長い付き合い、映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』「なつぞら」と共演している富田望生が演じているのも楽しみ。広瀬さんにとっても心強い存在となりそうだ。ほかにも、ちょこちょこと気になる人物がアンナの周囲には集まっている。

アンナが高校に潜入捜査、全員怪しい!? 第4話


第4話「AIという名のもとに」では、横浜・八景島シーパラダイスを連続爆弾魔“ボマー”から救った事件を機に朋美(橋本さん)とすっかり意気投合。朋美は事務所にもちょくちょく遊びに来るなど、すっかり“チームネメシス”の一員となる。

そして今回の依頼者は、エリート女子高に常駐するスクールカウンセラーの雪村陽子(村川絵梨)。美術教師の黒田秀臣(水間ロン)が、昼休みに窓から校庭に転落。学校側は自殺で片付けようとするが、雪村は他殺を疑い犯人を突き止めてほしいと風真に懇願する。栗田(江口さん)は雪村の勤務先が“デカルト女学院”と聞くと、なぜか快諾。アンナをインドからの転入生(!)として学院内部に潜入させ、風真は警察のタカ&ユージと共に外側から堂々と捜査を開始する。

広瀬さんが現代のJKに扮するのは、『ラストレター』では回想シーン、「なつぞら」では1950年代の農業高校生だったため久しぶり。

また、かつて塾の講師をしていた風真の教え子であり、17歳にして世界から注目されるAI開発の天才=姫川烝位(奥平大兼)が関わってくることになるようで、さらに楽しみは尽きない。


「ネメシス」は毎週日曜22時30分~日本テレビにて放送中。

(text:Reiko Uehara)


■関連作品:
いのちの停車場 2021年5月21日より全国にて公開
©2021「いのちの停車場」製作委員会

関連リンク

  • 5/1 17:00
  • cinemacafe.net

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます