コロナで増えた「夜のモンスター客」にキャバ嬢たちが大ブーイング

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◆コロナ禍で増えたキャバクラの迷惑客

 新型コロナの影響なのか、理性を失い迷惑行為を行う者たちが増え、SNSではこうした無法者達の傍若無人な振る舞いが話題となる昨今。「買い占め」「デマ拡散」「誹謗中傷」などこの1年で様々な迷惑報道が注目を集めているが、夜の世界もまたしかり。今回は、夜の世界に生きる女性達に「コロナで増加した迷惑客」の実態を聞いてみた。

 都内の昼キャバに勤務するエリナさん(仮名・26歳)は「感染リスクを考えないウザ客」について語ってくれた。

「うちは元々、昼キャバだったので個人事業主とか定年退職したお客さんが多かったんです。独身で1人暮らしの人ばかりなので、コロナになっても構わずに飲みに来ますね。別に飲みに来るのはいいのですが、コロナに対して危機感がない人があまりにも多すぎるんです。

 私達はフェイスシールドをつけて接客しているんですが、『反射して顔が見えないから取ってよ』と言ってきたり、距離をとって座っているのに『遠いよ~』と言ってやたらくっついてきたり……。皆、最初はマスクをしているのですが、酔ってきたりタバコを吸うと途中から外してしまっています。ツバがかかる距離で大声で話してきたりして迷惑極まりないですよ……」

 企業であれば接待や飲み会を自粛させられることもあるが、自由業の場合、まわりに制止する人がいないため本人達の意識を高めるのは難しいのかもしれない。もはや感染症対策は人として最低限のマナーとなった昨今、こうしたマナー違反の客には頭が痛いという。

◆意識が高いモンスター客

 意識が低いモンスター客ばかりでなく「意識高いバカ客もたくさんいる」と語るのは都内のラウンジに勤務するマユカさん(仮名・24歳)。

「お酒が好きなので、コロナ前はよくクラブやライブハウスで飲んでいました。でも、昨年の緊急事態宣言でキャバクラは休業。収入が0になってしまったので給付金と貯金を切り崩してどうにか生活していたのですが、その間、客からのウザLINEがしょっちゅう来ていましたね。

 たま〜〜にしか店に来ない細客から『バー、ナイトクラブ、ライブハウスに行くのは控えろと安倍晋三が言ってます。マユカちゃんもライブやクラブは控えた方がイイよ!』というLINEが送られてきたときはキレそうになりましたよ。私が前にクラブ好きという話をしたから、行ってると思われたんでしょうね。ほかにも、聞いてもないのに『マスクは不織布と布マスクでかなり予防対策に差が出ます。不織布マスク、持ってますか?』とか『アメリカの最新の研究で判明した主な感染源は〜』とか、聞いてねぇっての!」

 ただでさえ収入が減って不安に苛まれていた時に、この客からの情報はイライラさせられたという。

◆同伴をだまし討ちする客

 また、マユカさんは「店に来れないからと言って、やたら連絡をとってきたり外で会おうとするウザ客は増えましたね」とも語る。つい先日はこんなことがあったようで……。

「先日までの時短営業中、うちの店は時間を守って同伴客のみの完全予約制にしていたんです。ある客から『メシ、行こうよ』と誘われたので、同伴だと思って店に予約をお願いしていたんです。そして当日、食事をして店に行こうとすると、客が突然『店に行かなきゃダメ?』と言い出したんです。

 店にも話しているし……と言うと、『今、コロナだし怖いじゃん。それにこの後、約束があるんだよね』と。え〜、だって、私と同伴の約束してるのになんで?って。聞けば、知り合いと飲みに行く約束をしているというんです。最終的に店の人から説得をしてもらい1時間だけ来てもらいましたが……。コロナを言い訳に店に来ないくせに外で会おうとするようなクソ客は二度と来ないで欲しいですね」

◆身の恐怖を感じたことも……

 迷惑客はキャバクラだけにあらず。関西の某スナックの38歳のママは「少人数営業で増加した迷惑客」について語った。

「通常、私と女のコ2~3人で営業するんですけれど、コロナで暇になってからは私1人で店を開けることが増えたんですよ。なるべく密にならないよう予約制にしているので、お客さんと2人きりになることも多いんですよ。2人きりになると他客の目がないせいか暴走するお客さんもたまにいまして……。口説いてきたり詰め寄られることも多々あります。

 つい、先日も『ホテル行こうや』としつこく言われて、いつもなら『また、そんな冗談言うて~』と軽く受け流すんです。でもその日はお客さんもかなり酔っていたようで目が座っていて……。他に誰もいないし、あの時は思わず身の危険を感じましたね」

 密を避けようとキャストや客を減らしたことで、監視の目がないことを幸いに暴走したというわけである。話を聞かせてくれたママはその客を無理やり帰らせて難を逃れたというが、少人数営業にはこのようなリスクも生じてくるのだろう。男女間で成り立つ水商売の世界、コロナ禍で暴走する迷惑客は今後も後を絶たないのかもしれない。

〈取材・文/カワノアユミ〉

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウントは @ayumikawano

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