映画『タクシードライバー』のストーリー・見どころ解説!映画好き必見の名作!【ネタバレあり】

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『タクシードライバー』は、とある孤独なタクシードライバーの姿を通して、都市に渦巻く狂気を描いた名作。監督はマーティン・スコセッシ、主演はロバート・デ・ニーロと、豪華な2人がタッグを組んで作りあげた作品です。今回の記事では、本作品のあらすじと見どころについて解説していきます!

映画『タクシードライバー』の作品概要

タクシードライバー

タクシードライバー

1976年/アメリカ/114分

作品情報 / レビューはこちら

『タクシードライバー』は、ニューヨークの街に憎悪を抱くようになった孤独な男・トラヴィスが主人公の作品。トラヴィスを演じたロバート・デ・ニーロの、一度観たら忘れられない強烈な演技は必見です!

「第29回カンヌ国際映画祭」で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞したほか、「第49回アカデミー賞」をはじめとした数多くの賞でノミネートもされています。映画好きなら一度は観ておきたい名作です。

作品情報

原題:Taxi Driver
監督:マーティン・スコセッシ
製作:マイケル・フィリップス、ジュリア・フィリップス
公開年:1976年
上映時間:114分
製作国:アメリカ

キャスト情報

トラヴィス役:ロバート・デ・ニーロ
ベッツィ役:シビル・シェパード
ウィザード役:ピーター・ボイル
アイリス役:ジョディ・フォスター

評価

Filmarks:★3.8/5.0
映画.com:★3.7/5.0
Amazon:★4.1/5.0
IMDb:★8.2/10.0

映画『タクシードライバー』のあらすじ【ネタバレ注意!】

ニューヨークへの憎しみを募らせる主人公・トラヴィス

アメリカ・ニューヨーク。ベトナム戦争を生き残った兵士・トラヴィスは、帰国後、不眠症に苦しめられています。眠れない彼は、どうせならと深夜にタクシードライバーの仕事をすることにしました。

トラヴィスは仲間が嫌がる地区にも平気で行き、どんな客でも乗せます。しかし、麻薬や売春がらみの、まともとは言い難い客を相手にしているうち、いつしか街に対して憎しみのような感情を募らせていくのでした。

偶然見かけた美女・ベッツィに一目惚れするが……。

ある日、いつものように街を流していた彼は、美しい女性・ベッツィを目に留めます。彼女は次期大統領候補・パランタインの選挙事務員として働いていました。トラヴィスは早速彼女にアプローチをし、デートの約束も取り付けます。

しかし、トラヴィスがベッツィをポルノ映画館に連れて行ったことで、2人の関係は破綻。ベッツィはトラヴィスからの連絡を無視し、彼の謝罪も受け入れてくれませんでした。

失意に沈むトラヴィスのタクシーに、とある売春婦の少女が乗り込んできます。しかし彼女はすぐに、怪しげな男に連れ戻されてしまうのでした。この出来事をきっかけに、トラヴィスが溜め込んできた社会への怒りは限界点へと達します。

憎しみが限界に達した男の“計画”とは?

トラヴィスは武器を買い集め、体を鍛え、射撃の訓練を重ねるように。彼はこの街を、自分の手で浄化する計画を立てていたのでした。あるとき彼は、なじみの店で起きた強盗事件に遭遇し、犯人を射殺してしまいます。

そんな中トラヴィスは、以前出会った売春婦の少女との再会。彼女はアイリスといい、驚いたことにまだ12歳でした。トラヴィスは、売春などやめてきちんと学校に行くよう彼女を諭します。

そして計画実行のとき。トラヴィスは手始めに、ベッツィの上司であるパランタインの暗殺を企てます。しかし、当然ながら警備員に怪しまれ、やむなく逃げ去ることに。

少女を救った英雄に祭り上げられるトラヴィス

トラヴィスはその後、アイリスが働いている店へと向かい、店の関係者を次々と襲撃します。激しい銃撃戦の中、自身も深い傷を負いますが、彼を止められる者は誰もいませんでした。

この事件をきっかけに、アイリスは祖父に引き取られ故郷に帰ることになります。そのためマスコミは、トラヴィスのことを“少女を救った英雄”として持ち上げるのでした。

やがてトラヴィスは、再びタクシードライバーの仕事に戻ります。ある日、彼の運転するタクシーに偶然ベッツィが乗車。別れ際、じっと見つめてくるベッツィの眼差しにはかまわず、トラヴィスは彼女に別れを告げると去っていきました……。

映画『タクシードライバー』の見どころ解説

ロバート・デ・ニーロの名演技

主演のロバート・デ・ニーロは、主人公・トラヴィスが抱えている孤独感や狂気を見事に表現しました。その圧倒的な演技を見ていると、ふとした瞬間見せる何気ない表情や、ほんのわずかな動きにさえも、「こうでなければならない」という必然性があるように思えてくるほどです。

鏡に映った自分に向かって話しかけながら銃を構えるシーンや、血まみれの状態で指鉄砲をこめかみに当てるシーンなど、印象に残る名場面が数多くあるのも魅力。ロバート・デ・ニーロの狂気と底知れなさをたっぷり堪能してみてください。

歴史的な背景を知ってこそ増す魅力

『タクシードライバー』は、ストーリーの流れがわかりやすく、雰囲気も独特で魅力的なため、深く考えずとも感性で楽しめる映画ではあります。画面上の出来事を追いかけているだけでも惹きこまれてしまう、それほどの強い力を持った作品だともいえるでしょう。

しかし、物語の時代背景について少しでも知った上で見ると、この作品はよりいっそう深みを増します。

たとえば、トラヴィスのようなベトナム帰還兵たちは、戦地で一体どのような経験をしてきたのか。そしてそれゆえに、どのような苦しみを味わってきたのか……。そうした情報について断片的に知ることで、トラヴィスの絶望的なまでの孤独に少しは寄り添えるのではないでしょうか。

男の抱えた孤独と狂気が哀しい……映画『タクシードライバー』

ベトナム帰還兵のタクシードライバー・トラヴィスの鬱屈を見事に描いた映画『タクシードライバー』。彼がさまざまな積み重ねを経て、溜めこんできたものを爆発させてしまう姿には、恐怖と同時にほんの少しの共感を抱いてしまいます。自分が同じ状況に置かれたとき、トラヴィスのようにはならないと断言できる人間は、果たしてどれだけいるのでしょうか?

本作は、AmazonプライムビデオやU-NEXTをはじめとした動画配信サービスで視聴することができます。狂気と哀愁に満ちた名作を、ぜひ一度は観てみてくださいね!

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  • 4/27 22:00
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