仲のいい2匹を引き離せず…以心伝心な「保護猫兄妹」を家族に迎えて

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【○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.48】

「仲のいい2匹を引き離すことができなくて……」愛猫を前に、そんな言葉を漏らすのは飼い主のゆずなつさん(@yuzu_natsu_love)。

 根っからの甘えん坊ななつくん(4歳)と優しくてしっかり者のゆずちゃん(4歳)はどちらも、保護猫です。兄妹である2匹は寄り添い、支え合いながら生きてきました。

◆1匹だけ引き取るつもりが引き離せず…

 友人の旅行時に何度も愛猫を預かっていたゆずなつさんは、猫と共に過ごす生活のとりこになっていました。我が家にも猫を迎えたいと思うようになり、引き取り手のいない猫の命を繋ぐべく、里親募集サイトをチェックしました。

 そこで目に留まったのが、なつくんとゆずちゃん。

 血の繋がった兄妹猫である2匹は、当時2歳ほど。2匹のうち、ゆずちゃんだけを迎えるつもりで保護主さんに会いに行きましたが、対面してみると、なつくんの愛くるしさにも胸キュンしてしまいます。

 さらに、保護主さんから2匹は産まれてからずっと一緒に過ごしてきた仲の良い兄妹だと聞き、引き離すことなどできないと感じたため、共におうちに迎えることにしました。

◆以心伝心な仲良し兄妹の日常にキュン

 なつくんとゆずちゃん、性格が対照的です。なつくんは頼りがいのあるお兄ちゃんに見えますが、実はとてもビビリ。一方で、無邪気な一面もあり、猫じゃらしを投げると、いつも取ってきてくれます。対して、ゆずちゃんは小さな体に反し、負けん気が強い芯のある女の子で、お魚型のけりぐるみをケリケリすることがマイブームです。

 2匹の日課は、ゆずなつさんの友人が手作りしてくれた猫ベッドで眠ること。

 ゆずなつさんが長年愛用していたスーツや、シャツをリメイクして作られた猫ベッドで至福のひと時を噛みしめています。

 仲良しな2匹はいつも一緒にご飯を食べ、眠り、お外を眺め、互いを優しくグルーミングしています。

「ふとした仕草や寝相もよくシンクロしているので、心が繋がっているんだろうなと感じます」

◆引き離さず2匹とも迎えてよかった

 ゆずなつさんは以前、ゆずちゃんが押し入れに入りこみ、閉じ込められてしまったときに、改めて2匹の以心伝心っぷりに感動したといいます。

「なつくんがずっと押し入れの前で待機していました。最初は特に気にしていませんでしたが、ゆずちゃんの姿が見当たらなかったので、まさかと思い、押し入れを開けるとぴょんと出てきて」

 2匹はホッとしたような表情を浮かべ、寄り添い合い、長いグルーミングを開始しました。

「2匹とも鳴かなかったのですが、ふすま越しに心で会話していたのかなと思いました」

 なにげない仕草からも、お互いのことを大切に思っていることが伝わってきます。

 その絆を見守る上でゆずなつさんが意識しているのは、愛情が偏らないようにすること。なるべく同じくらいスキンシップをとったり、名前を呼んであげたりすることで、どちらか一方が寂しい思いをしないように配慮しています。ごはんの量やお水の飲み方なども観察し、健康面に不安があった時、どちらの不調なのか判断できるよう、心がけています。

「正直、初めは2匹も面倒を見られるのだろうかと不安もありました。でも、一緒だと日中のお留守番の寂しさが少なく、共に遊んだり、寒いときにはくっついて暖をとったりしているので、とてもお世話しやすいと感じています。引き離さずにお迎えして、本当に良かったです」

◆愛猫写真で他の保護猫たちの幸せも紡ぎたい

 猫と暮らす日々に大きな幸せを感じているゆずなつさんは、至福の表情を浮かべる愛猫写真をSNSで多数配信しています。自然光たっぷりな写真からは、2匹が持つ優しさも伝わってきます。

「自然体を撮影したいので、眠っていてもポーズを変えたりしません。かわいい仕草を見つけ、その瞬間を撮っています」

 これまで撮影した中で一番心に残っているのは、ゆずちゃんがなつくんを抱きしめてグルーミングしていた1枚です。

「ゆずちゃんのことが大好きな、なつくんの甘えん坊な雰囲気と、なつくんのことを愛情たっぷりにグルーミングしてあげる、ゆずちゃんの優しさが出ていると思っています」

 ゆずなつさんはこうした微笑ましい愛猫写真を通し、「保護猫」という言葉にある負のイメージを払拭したいとも考えています。

「最初はただ2匹のかわいさを伝えたいという思いで発信していましたが、今は“事情があって保護された猫でも愛情を受けて育てば、かわいい表情をたくさん見せてくれる”ということを伝えるため、愛猫たちを撮っています」

 自分の発信により、保護猫に向けられる目が少しでも変わってほしい。そして、動物をおうちに迎えようと思ったときに「保護犬・保護猫」が選択肢のひとつとして頭に浮かぶ世の中になってくれたら……。そんな願いを抱きつつ、ゆずなつさんは今日もシャッターを切ります。

 大切な相手のぬくもりを感じながら、伸び伸びと過ごすなつくんとゆずちゃん。2匹と似た幸せを多くの保護猫が掴めることを祈りたいものです。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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