薬局のサンプルで化粧するドケチOL。憧れの彼とデートして大ショックのわけ

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 掃除や整理整頓は開運アクションと言われていますよね。しかし、その開運アクションが悲劇になってしまったお話をご紹介します。

 丸の内の商社に勤務する梶ゆかりさん(31歳)は容姿端麗。ちょっと昔の言葉でいうならキラキラOL風の女性です。でも、実は人に言えない変な秘密があります。それはコスメにかけるお金に関してだけ、超ドケチなこと。

 普段のメイクは無料サンプル。お昼の化粧直しは、ランチに出かけた帰り、ドラッグストアに立ち寄って、店頭のサンプルですませます

◆サンプル品メイクに目覚めたきっかけ

 そんな彼女ですが、実は“コスメLOVE!メイク大好き!”な女性だったのです。ちょっと前まで、コスメやメイク道具をたくさん持っていました。ところがある日。メイクをしようと、コスメの入っているボックスの中に、変色した口紅を見つけます。その口紅を見て、ふと、コスメ類の消費期限が気になって調べたところ…。

「『えええ~!! コスメの消費期限ってそんなに短いの!?』って驚きましたよ。ボックスの中のもの、ほとんど期限切れてて…。高いものもたくさんあったのに…(泣)」

 ゆかりさん、お肌のためにも、期限切れ化粧品のほとんどを捨てました。そして、お財布に優しいプチプラコスメを愛用するようになります。しかし…。

「『もしかしてサンプル品とかでメイクは十分間に合うのでは? 使い切りで清潔だし!』って気づいちゃったんです」

 かくして現在の“サンプル品メイクルーティン”が出来上がりました。

◆憧れの彼にデートに誘われメイク好きアピール

 そんなゆかりさん。実はお隣の課のイケメン・中村拓実さん(34歳)に思いをよせています。ある日彼女に朗報が。なんと中村さんから直接、「君とゆっくり話してみたいんだよね、今度メシでも行こうよ」とデートに誘われます。

 もちろん彼女はその場で快諾。翌日、デートで楽しい夜を過ごします。いいムードのビストロで、中村さんがグラスを傾け、ニコニコしながらゆかりさんを褒め、彼女もウキウキ。

「目元、キラキラしててすごく綺麗」

「ありがとうございます。私、デパコスとか大好きなんです。メイク系のインスタグラマーもたくさんフォローしてるんですよ~」

 楽しいデートは終わり、店を出た2人は駅に向かいます。余韻にひたるゆかりさん。中村さんが問いかけました。

◆マツキヨでの化粧直しを見られていた

「あのさ、言っていい?」

「え?」

きみ、昼とかよくマツキヨでメイクしてるよね。あの、うちの会社の近所の」

「…!」

「俺ね、昼飯食った後、毎日あそこでお茶とか買って会社戻るのね。そしたらさ、君がいつもマツキヨ入って来てさ。『あ、梶さんだ、買い物かな?』って思って見てたら、一直線に化粧品のとこ行って熱心に化粧してるじゃん」

「…!!!!!!」

「んで、さっきなんか、君ってドラッグストアの化粧品しか使わないくせに、いかにも『デパコスしか使いません』って口ぶりで話してたろ。もう、俺おかしくておかしくて(笑)今日は面白かったわー。誘ってよかった。じゃ、また明日ね! 気をつけて帰ってね。それじゃ、俺の駅、あっちだから!」

◆一瞬で消えた恋心

 この時、ゆかりさんの顔が真っ赤だったのは、お酒のせいばかりではありません…。当然ながら、中村さんへの思いはその瞬間に消えました。

「思い出してもムカつく! あんなデリカシーないやつはこっちから願い下げだわ!」

 この一件があってから、ゆかりさんは、コスメにもちょっとお金を使うようになりました。

「やっぱ高いものは、発色やつけ心地が違うわ~。せめてファンデーションだけはデパコスにしよっと」

 心も体も綺麗にしていれば、きっと、いいご縁があるはず。ゆかりさんの春はこれからです。

―赤っ恥をかいた話―

<文/榊原瑠美 イラスト/zzz>


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