「勉強の仕方が分からない」と悩む中高生とその親必読 東大クイズ王・伊沢拓司さん率いるQuizKnockが教える『東大ノートのつくり方』

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「大卒でないと行きたい会社に応募もできない」といわれる昨今、我が子の学習状況に不安を覚える親は少なくないだろう。かくいう筆者もその一人。そもそも「勉強の仕方が分からない」という子どもは珍しくないが、学校や塾では、各教科は教えても、"勉強の仕方"に時間を割くことはほとんどないものだ。

そんな不満や不安を抱えた中高生、その親御さんにお薦めしたいのが、4月30日刊行の『東大発の知識集団QuizKnock監修 東大ノートのつくり方』だ。「QuizKnock(クイズノック)」とは、東大クイズ王・伊沢拓司さんが中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディア。公式Webサイトや登録者数160万人を超えるYou Tubeチャンネルが人気を博している。

本書は、伊沢さんはじめ東大卒業生や現役東大生のメンバー6人が、自らの高校時代のノートを公開。ノートのつくり方から教科ごとの勉強方法を具体的に教えてくれる。受験や定期テストを控えて「どう頑張っていいか分からない」と悩む中高生にとって、ヒントやモチベーションアップに繋がる一冊となるだろう。(文:篠原みつき)

東大生だから、頭がいいから楽に暗記できるわけじゃない

本書によれば、「ノートは、新しい知識を得て、学びを深めたり広げたりするためのツール」である。つまり道具であって目的ではない。やり方は一つではなく、自分にとってベストな方法を探し当てる「試行錯誤と創意工夫」が大事だという。とはいえ本書では、難関校受験を突破したメンバーたちが、経験をもとに定期テスト対策、入試で点数を取る方法などを含めてヒントを教えてくれるというわけだ。

本書の構成は、大まかに分けて下記の通りだ。

・メンバー6人に共通する"結果が出る"ノート5大原則(ノートを授業・自習・演習・暗記用に分ける等)
・各教科のノートづくりの具体例、勉強の仕方、暗記方法(マクロ暗記、ミクロ暗記など多彩な手法満載)
・QuizKnockメンバーの1対1対談(大学生のお兄さんが優しく体験談を教えてくれる雰囲気)
・伊沢拓司さんによるノートのお悩み相談室(字がヘタなのですが?などに伊沢さんが明快な回答をしてくれる)

そのほか、QuizKnockが開発した地図ふせんや使いやすいシャーペンなどお薦めの文房具紹介、モチベーションアップの方法など、形から入ったりメンタル面を励ましてくれたりと盛りだくさん。

特にノートづくりの解説やメンバーどうしの対談からは、東大生でも苦手科目はあるし、「頭がいいから楽に暗記できるわけではない」ことも見えてくる。もちろんそこには地道な努力があるのだが、やみくもに頑張るのではなく「どうしたら効率よく、楽しく覚えられるか、どうすれば得点に結び付くか」を常に考えることが、勉強ができる、できない、を分ける大事な要素なのだと気付かされる。

図やイラストでわかりやすい! 小学生からマネできるコツも

なお、勉強法を知る前にたくさんの活字を読むのは大変! 読む時間がない! と心配する必要はない。写真や図、イラストなどが入り、要点がひと目で分かるよう工夫されているのも本書の特徴だ。最初からすべて読むのではなく、興味のある部分から読み始めても問題ないだろう。

例えば筆者の高校生の息子は、社会や理科は好きなほうだが、英語は苦手。本書で最初に紹介される英語ノートの作り方では、伊沢さんが「完璧に再現できるまでくり返す。あいまいな覚え方では努力がムダになる」と、暗記の大切さを説いてくれる。が、苦手意識のある子どもにこれを押し付ければ、親子ゲンカのもとになりかねない。

一方で、社会や理科は「ノートに白地図のコピーを貼る(地理)」「表紙に公式と目次を記入する(物理)」「一問一答式で誤答をチェック!(生物)」など、すぐに真似できそうなものが多い。小学生から取り入れられることもあるだろう。好きな教科の勉強法に慣れれば、他の教科へも応用していけそうだ。もちろん志の高い子どもなら自分で読むはずだが、親が一読した上で、好きな教科のページを開いてビジュアルを見せるのも有効だろう。

"知識や思考力を得たことで人生が楽しくなった"という実感が伝わってくる

個人的に筆者が印象的だったのは、

「勉強に対する不安は勉強で解決するしかありません」
「勉強ができるようになれば、勉強することが楽しくなる」

という言葉だ。新年度が始まった今、新しい環境で勉強に不安を感じている生徒も多いことだろう。不安を解消するためにも、本書を参考にしてみてはいかがだろうか。メンバーの話から"知識や思考力を得たことで人生が楽しくなった"という実感も伝わってくる本書。中高生をはじめ、子どもの教育に頭を悩ませる親御さんにも、ぜひ手に取ってほしい一冊だ。

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