ブーム到来「ばんえい競馬」はじめてガイド(2)勝敗は「馬3騎手7」の格言も

拡大画像を見る

 直線200メートルのセパレートコースで、2つの障害を乗り越えるのがばんえい競馬の特徴だが、なぜレース中に馬が止まるのか。実はそこが勝負の行方を左右するポイントとなっていた。

「いかに障害をうまく乗り越えるかがレース展開のカギになるため『ペース配分』が重要になります。特に第2障害を一腰で上がる(立ち止まらずにクリアする)ために、騎手は間合いを図る。失敗すると10秒の差がつくこともあります。一見、第2障害を早く仕掛けて上がってほしいと思いがちですが、仕掛けが早いほど一発で越える確率が下がってしまう。とはいえ、休みすぎていたら他の馬が先に仕掛けてしまう。その駆け引きが騎手の腕の見せどころです。『第2障害を下りたら、騎手は馬を意図的に止めることはできない』というのも知っておきたいルールですね」

 諸説あるが、サラブレッドの競馬は「馬7対騎手3」と言われるが、ばんえい競馬は「馬3対騎手7」という格言もあるほど。

 それだけ騎手が重要になるのだが、1日に騎乗できるのは8レースまでと決められているため、乗り替わりも多い。「鞍上が替わると馬が動く」こともあり、乗り替わりによって波乱が生まれることもあるのだ。

「乗り替わりが劇的に効いて勝負できるのは、近走成績が悪く、前任者がリーディング下位の騎手。近走の着順がすごく悪ければそれだけ人気薄になりやすく、その馬に上位騎手が乗ることで好走する確率も上がるわけです。ただ、何走か、遡って他のいい騎手が乗っても結果が出ていなければ、馬の能力の問題かもしれない。なので、乗り替わりだからといって簡単に飛びつかないほうがいいですね」

 馬によっては右利きの騎手から左利きの騎手に替わるだけで、好走するケースもあるとか。ちなみに20名の所属騎手のうち、船山蔵人(37)が唯一のサウスポーだ。このように、まずは騎手に注目するといい。

「特に先行意欲が旺盛な騎手がいいでしょう。私が注目しているのは、赤塚健仁騎手(30)や渡来心路騎手(32)、西将太騎手(32)です。よく前に行ってくれる騎手は、リーディングの順位よりも狙う価値があります。人気がそんなにない馬が好走するには、前残りの形のほうが狙いやすい。これはサラブレッド競馬と共通した『早仕掛け』と思っていたのが、そのままゴールして穴をあけることもありますからね」

 昨年12月には元甲子園球児の新人、金田利貴騎手(23)がデビュー。268戦39勝(3月21日終了時)のルーキーも、イケイケタイプで注目株だとか。

「若手騎手は斤量減の恩恵があって有利な分、めちゃくちゃ先行するんです。金田騎手は昨シーズンいちばん熱かったジョッキーで、しばらくはいい結果を出してくれるとみています」

 登録馬は700頭以上いるだけに、まずは自分と相性がいい騎手を探すことから始めるのも手だ。

関連リンク

  • 4/24 18:00
  • アサ芸Biz

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます