『ファーザー』アンソニー・ホプキンス「多くの学びと気づきを得ました」

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アカデミー賞主演男優賞に“史上最高齢”ノミネート、先日の英国アカデミー賞(BAFTA)では史上最高齢で主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンス渾身の『ファーザー』。この度、アンソニーのインタビュー映像が到着した。



本作で、半世紀を超える役者人生の最高傑作にして集大成ともいえる演技を披露したアンソニー。演じるにあたり参考にしたのは自身の父だという。「私は父を演じたんです。父は認知症ではありませんでしたが最後の数週はその兆候が見えました。死を恐れるあまりとても怒っていて、目が合うだけで身がこわばりました。そんな父を思い出しながら演じたので実に簡単でしたよ」と驚きの事実を明らかにする。


また、助演女優賞にノミネートされているオリヴィア・コールマンとの共演、娘アンという役柄については、「オリヴィアはとにかくすばらしいの一言に尽きます」と話す。


「アンは父を愛しているからこそ心を引き裂かれるんです。父の症状が進むほど彼女の絶望は深くなります。私は彼女に対して残酷ですからね。私の父も私に対してそういう態度を取っていました」と言い、「私には父が恐れているのが分かりました。アンに対する私の態度も同じです」と実際の父との経験から、恐れや弱さによって、そういう態度を取ってしまうことへの理解を示した。


認知症と死というテーマについて問われると、「この役を通して多くの学びと気づきを得ました。自分自身の人生の終わりを意識するようになり、命が美しいものに思えてきました。なぜ人は生きているのだろうか。自分の“葉”を1枚ずつ失うのはどんな気分だろうか。人生の勉強になりました」と、さすがの人生経験があるからこそ、その言葉は重い。そして、引退について問われると、「私はまだまだ引退する気はありません。私は老戦士ですからね」と力強く現役宣言を行なった。


現地時間4月10日に開催されたBAFTAでは、『マ・レイニーのブラックボトム』の故チャドウィック・ボーズマン、『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』のリズ・アーメッド、『アナザーラウンド』のマッツ・ミケルセンといった強豪たちを制して受賞したが、授賞式には登場せず。そのとき何をしていたかというと、自分が受賞するとは思っておらず、滞在先のホテルで授賞式の中継も見ずに絵を描いていたそうで、フロリアン・ゼレール監督からメールが届き自分の受賞を知ったそう。


これまで、『羊たちの沈黙』(91)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、『日の名残り』(93)では同・主演男優賞ノミネート、『2人のローマ教皇』(19)では同・助演男優賞にノミネートされたアンソニー。日本時間4月26日に行われるアカデミー賞授賞式では、史上最高齢主演男優賞ノミネートなど気にすることなくマイペースに、家族とウエールズに滞在予定だという。

『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。

(text:cinemacafe.net)


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ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開
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  • 4/23 18:00
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