新芽や新緑が爽風を受けて、色鮮やかに自己表現を始める五月

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

爽風の五月

日本人に生まれて良かったと思うのは、春夏秋冬の四季があるということです。それぞれの季節ならではの味わいや生活がある訳ですが、私はこの五月が一番好きな季節です。

日本人はやはり、桜の四月が一番です! と仰る方が多いのか、それとも、ゆっくり家族で過ごせる夏休み、それとも新年を迎えるお正月休みか… やはりそれなりの楽しみがありますから意見は分かれるでしょうね…。

私は花の終ったあと、新芽や新緑が爽風を受けて、色鮮やかに自己表現を始めるこの季節が一番好きなのです。

そんな五月の爽やかさが大好きで、当方の結婚式も五月五日に決めました(もうなんと58年も前のことです)。そして40年ほど前、拙宅を新築した際も、完成が五月五日、端午の節句になるようにセッティング致しました。

結婚記念日というよりは、完成時に五月の空に泳ぐ『鯉幟』が見たかったのです。

ご近所は当時は地主さんが多い町でしたので、広いお宅の庭には、五月に入ると鯉幟の鯉が威勢よく泳いでおりました。

やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる

子供の頃に、唄い覚えた鯉幟の歌を口ずさみながら、自宅完成の喜びを味わいました。

今はマンション生活が日常で、町中に竿を立てた鯉幟は見受けられませんが、『鯉幟の唄』も消えてしまっているのでしょうか?

竿を立てる鯉幟でなくても、室内用の鯉幟で『端午の節句』を祝っていただけないものか…と こだわりの昭和の男児は願っております。

<2021年4月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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