サン・セバスチャン化が進む白金高輪にできた本格バスクバル『HIKIXOU』に行ってみた

 一大ブームを巻き起こしたバスクチーズケーキ。そのブームの火付け役といえば、東京・白金にある専門店『ガスタ』です。オープン以来、連日の大行列ができていました。

 人気の理由は、スペインはバスク地方の街、サン・セバスチャンにある老舗バルが生み出した門外不出のバスクチーズケーキのレシピを、世界で唯一、継承した店だから。とろっとした食感と濃厚な味わいは、まさに唯一無二。感激必至です。

 そして、今回ご紹介したいのは、『ガスタ』のすぐそばにオープンしたバスクバル『HIKIXOU(ヒキショウ)』です。

 実は、このお店も『ガスタ』のシェフパティシエ・戸谷尚弘さんが仕掛け人。バスクを愛してやまない戸谷シェフが、現地同様のバスク地方の郷土料理を、同じ空気の中で味わって欲しいと、満を持してバルをオープンさせたのです。

 バスク地方のバル同様、朝8時から営業しており、モーニング、ランチ、カフェタイム、ディナーまで、バスク地方の名物料理を余すところなく味わえるんです。もちろん、あの『ガスタ』のバスクチーズケーキもイートイン可能!

 というわけで、さっそく行って名物料理をいただいてきましたので、その魅力をご紹介しましょう。

朝食はバスク地方のオムレツ「トルティージャ」

 モーニングの看板メニューは、バスク地方の卵料理「トルティージャ」です。ホクホクしたジャガイモと卵の素朴な味なのですが、上にのっているバスク地方特有の野菜ソース「ピぺラード」が特徴的。

 ソースの中には刻んだ生ハムやバスク産唐辛子も入っていて、爽やかな香りと旨みが口いっぱいに広がります。ほのかにガーリックが香るアリオリソースも加わり、朝からワインを1杯飲みたくなるような、大人の卵料理です。

ランチはバスク地方の家庭料理「アショア」

 続いてお昼は、バスク地方の家庭料理「アショア」がオススメ。この「アショア」は挽肉をはじめ、野菜などの食材を細かく切って煮込む料理。戸谷シェフによれば、バスク地方の家庭やバルごとに、それぞれの味やレシピが存在するそうです。

 そして『ヒキショウ』の「アショア」はといえば、鹿児島産のブランド鶏「さつま純然鶏」やトマト、オニオンソテーを無添加の鶏スープ、オレガノ、クミン、チリ、ターメリックなどの数種のスパイスを配合して煮込んでいるとのこと。

 口にしてみると、複雑なスパイスとパクチーの香り、さらにバスク産青唐辛子の酢漬けが加わり、なんともエキゾチックで奥行きのある味わいで、これまたお酒が進みそう。ちなみに、ライスは鳥取県産のお米「日本晴」を鶏のスープでパラリと炊き上げたピラフ仕立てで、旨みたっぷりです。

夜はバスクのワインと料理を堪能

 さて、夜はもちろんバルの定番であるタパス料理を始め、「ラムのグリル」や「牛ほほ肉の煮込み」といった本格的な肉料理もスタンバイしています。

 そしてバルといえばなんといってもワインがなくては始まりませんよね。今回は、バスク地方のバルで多くのお客さんが注文するという微発泡白ワイン「チャコリ」をいただくことに。

「エスカンシアは、ソムリエのデキャンタージュのような意味合いを持ち、独特なスタイルで高い位置からワインを注ぎます。これによって、ワイン本来の香りが開くんですよ。チャコリなしにはバスクは語れない。そんなワインです」(戸谷シェフ)

 そして、バスクバルの〆は、もちろんバスクチーズケーキ。こちらでは「バスクの塩」が付いてくるので、チーズケーキにひと振りすると、ワインにも合うおつまみに変身。最高です。

 というわけで、朝から晩までバスクの料理やお酒が楽しみ尽くせるバルでした。こんなスタイルのお店、おそらく日本初なんじゃないでしょうか。海外旅行になかなか行けない今、ぜひ白金の『ヒキショウ』で、バスクの風を感じてみては?

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:HIKIXOU(ヒキショウ)

住:東京都港区白金1-11-15 1F
営:8:00~16:00(15:30LO)、17:00~22:30(21:30LO)
休:火曜

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