日本一の魚屋チェーン!?『角上魚類』で絶対買いたい「神惣菜」7選

 突然ですが皆さんは、巨大魚量販店『角上魚類』をご存知でしょうか? 首都圏郊外と新潟など全22店舗を展開するチェーンです。

 各エリアでは圧倒的な人気ぶりで、近隣の街道沿いには渋滞が起きるほど。聞けば、全店合計の年商は400億に届く勢いで、生魚を扱うチェーンにして、この収益の実現はまさに「日本一の魚屋」と言って良いはずです。

『角上魚類』ではまず新鮮な鮮魚や寿司に目を奪われますが、通い慣れた人の間では、惣菜も絶大な人気を誇ります。多くのお客さんが惣菜コーナーに常時ごった返し、ときには選ぶのもままならないほどです。

 揚げもの、煮魚、焼き魚、弁当、南蛮漬けなどがありますが、いずれもスーパーや惣菜専門店の価格と同等かそれ以下。にも関わらず、味、鮮度は一般的な食堂やレストラン以上と思わせるものばかり。

 しかし、ここで疑問も浮かび上がります。確かに新鮮な素材を使い美味しくなることはフワッとわかるのですが、何故この価格と味を実現できるのか。また、その惣菜類はどのようにして作られているのか……。

 そこで今回は『角上魚類』の佐藤光徳惣菜課長を突撃! 話をお聞きしながら、厨房や各惣菜を徹底レポートします。

「普通はやらない」を、あえてやる『角上魚類』の惣菜

 まず、『角上魚類』の惣菜が、スーパーはもちろん、一般的な食堂やレストランよりも美味しいものを出せるのかの謎を聞いてみました。

「店頭で揚げ物を作る場合、普通なら別の場所で衣をつけ置きしするなどして、お店の厨房で揚げるのが一般的ですが、私たちはこの前段階から、お店で仕込むんですよ。例えばえびフライなら、殻がついているところから店頭で皮を剥き、筋を伸ばして、切り込みを入れたりした後、その場で衣をつけて揚げる。つまり、よそさまよりも手間をかけて揚げているというわけです」(佐藤課長)

 しかし、これだけの手間をかけるとなると、相応の手間や人件費がかかるはず。その上での低価格というのもまた謎です。

「コストで言うと、例えば『えびフライ』のような場合、確かに利幅は少ないです。しかし、だからと言って価格を上げるのはダメ。そこは他の惣菜商品との調整で、低価格を実現させています」(佐藤課長)

『角上魚類』の人気惣菜BEST 7

『角上魚類』の惣菜(弁当、南蛮漬けを除く)のうち、特に人気の惣菜をここで7つピックアップしていただきました。

 まず筆頭は、先ほども紹介したえびフライ。「ジャンボえびフライ」は全長約20cm、通常の「えびフライ」でも全長約16cmです。引き締まった海老の身と、適量の衣が絶妙のバランスです。

 続いては、お酒のおつまみにピッタリな「たこから揚げ」。惣菜コーナーを持つ『角上魚類』のなかでは合計で月商約1200万円以上を売り上げる人気商品。ゴロッとした大ぶりのたこの切り身を薄めの衣で揚げたもので、くどさがなくたこの旨みを十分感じられる惣菜です。

 さらに、やはり鮮魚コーナーでも売られていた「甘えび」「豆あじ」をから揚げにしたものも。「甘えび」はカリッと揚げられているので、頭から尻尾まで丸ごといただけます。また、「豆あじ」も衣が香ばしく、身にも苦味がなく、こちらも止まらなくなる味です。

仕入れ次第で変わるワクワク感のある惣菜から家庭の味まで

 また、イレギュラーではあるものの、その時期の仕入れ次第で作られる惣菜もあります。取材時、鮮魚コーナーでも売られていた「めぎす」がから揚げ惣菜としても販売されており、この時期はやはり人気があるそうです。鮮度はもちろん、身下ろしされた直後に丁寧に揚げられるせいか、身が柔らかく、また油もしつこくなくサクサクいただけました。

 さらに家庭でもよく食べられる定番メニューも人気だそうです。煮魚の定番「ぶり大根」は大きくカットされた切り身と新鮮なアラがゴロッと入っており、これだけで2~3食のおかずにもなりそうな量で324円(税込)。もちろん、絶妙な醤油とみりんの味付けが、ぶりの味の良さをさらに引き出しています。

 また、この日は鮮魚コーナーで195円(税込)で販売されていたあじが、「あじ塩焼き」として216円(税込)で販売されていました。つまり、たった20円の調理費でそのまま食べられる計算です。こういった「その日にしかない」魚の塩焼きも人気があるそうです。しっかり強めの塩で焼かれており、これまたご飯のおかずに最適だと思いました。

惣菜も美味しい『角上魚類』だが、あくまでも「昔ながらの魚屋」を死守する

『角上魚類』の惣菜はいずれも鮮度・調理・価格どれを取ってもお買い得であり、鮮魚や寿司同様の人気を誇ることに納得。単に「薄利多売」という言葉だけでは成立し得ない「魚屋」としての知識、矜恃がなせる技のように思います。

「一時、私は『惣菜専門のお店を出しても良いんじゃないですか』と考え会長に提案したことがありましたが、会長からは『あくまでも魚屋の中にあるからこそ、惣菜の評価がある』と却下されました。会長の言う通り我々はあくまでも“魚屋”。鮮魚や寿司同様、美味しい惣菜を提供していきます」(佐藤課長)

 また、『角上魚類』では日常的に食べる惣菜だけでなく、一生の思い出になるような調理品も。お食い初めやめでたい場でいただく焼き鯛(時価・要予約)なども展開しています。

「要予約ですが、仕入れた新鮮な鯛を、『角上魚類』のノウハウ通りに焼いて召し上がっていただけるようにご提供させていただいています」(佐藤課長)

 日常から特別なシーンまで、『角上魚類』は「昔ながらの魚屋」としてこれから先も人々の生活に寄り添い続けてくれるはずです。

(撮影・文◎松田義人)

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