まん延防止措置の実態 日曜の夜の歌舞伎町は酔客でごった返していた 「だって飲むところがないすから」(大学生)

歌舞伎町一番街も人ごみ(撮影・編集部)

18日日曜、まん延防止措置が取られた東京都一の繁華街、歌舞伎町内はどうなっているのか、回ってみる事にしました。

まず旧コマ劇場前。現在はホテルグレイスリー新宿、東宝シネマ周辺。21時過ぎ。「確か20時には店が閉まっているから人はあまり出ていないだろう」と考えたのですが、意外や意外。日曜というにも関わらず結構な人ごみです。これだと通常の歌舞伎町と余り変わらないでしょう。いつもの歌舞伎町が10としたら8割くらいのものです。

それはそうですよね。1年6カ月あまり「自粛」を強いられてきたのですから。キャバ嬢っぽい女性がマスク無しで客らしき男性と歩いています。「小池都知事の得意のアナウンスも、もう都民にはマンネリ化して届いていないのでは」という感想を抱きました。

歌舞伎町は街の成り立ちとして、靖国通り、明治通り、小滝橋通り、職安通りという小滝橋通りを抜かせば4つの大きな幹線道路に囲まりれた数百mの地域です。その中にあずま通り、さくら通り、一番街、セントラルロードという小道が縦断しておりその4つの通りは歌舞伎町を横断している花道通りにぶつかります。花道通りは狭いので人口密度は高いです。その花道通り。

ここも、水商売以外っぽい男女でごった返していました。「ごった返す」という表現は「日曜にしては」という意味です。

また営業をしている居酒屋もあり、店の外まで入りきれない人が並んでいました。「これ、形態はなんだろう」と思い見てみるとチェーン店ではない(2,3店舗はあるのかも知れないが)居酒屋でした。もう21時を過ぎているので営業している店は少なく、あえてこういう店は「食うためには関係ない」とばかり営業を続けているのでしょう。

とは言え、大体の店は閉まっていました。某チェーン店で食事をしようと思ったのですが店長らしき人から「時短なのでもう閉店です」と言われ、守っているところは守っているのだなと感じました。

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また、ディスコが立ち並んでいた東亜会館前の広場にはところどころに座り込んで酒を飲む集団が「まあまあ」いました。以前は噴水があった場所です。歌舞伎町にしては広大な広場をここに作る意味は?と常々思っている場所です。

座っている男の子がカップラーメンをすすっていました。「飲むところないの?」と聞いてみると「店閉まってますから」とほろ酔い気分ぽい目つきで答えます。都内の大学に通っているそうです。ほとんど、飲食の時ですからマスクをしていません。さすがに日曜の夜に飲むサラリーマンはいないでしょうから、「でしょうね」と答えながら周囲を歩いてみると、飲食ではないものの営業している店もあり、そこに入るカップルもいました。

クラスターがどこで発生するのかは、軽々な事は言えませんが、少なくとも「この状態の人々」が、店に入ったりすれば「マスク無し」「人数制限関係無し」になるのかなとも想像し、分科会の尾身会長の最早定番になった「警告」も人々には届いていないか。響いていないか。

「もう我慢できない」。これが本音ではないでしょうか。先週のBS TBSで橋下徹氏が「政府は強制できない。だから法整備を」としつこく強弁していましたが具体的処置を何も取らず「呼びかけ」だけで今までやってきた日本政府の処置をさすがに最近は、海外のメディアから疑問視をし、「オリンピック中止」という言葉も報道されるようになりました。

一度、菅総理と小池都知事は夜の繁華街や郊外の飲み屋街を「お忍び」で訪れるべきではないでしょうか。自分たちの政策がいかに具体的でないか実感できるはずです。(文・編集部)

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2021/4/19 8:03

この記事のみんなのコメント

1
  • いち(

    4/20 1:45

    『自粛』と言っておきながら、『守っているところは守っているのだなと』と言って何も感じないのか。

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