鼻ピアスからB型肝炎ウイルスに感染した女性、重症化し目覚めたら肝移植が終わっていた(米)

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米ニューヨーク市クイーンズに住むシングルマザー、デーナ・スミスさん(Dana Smith、38)は昨年11月、ショッピングモールで鼻に小さなダイヤモンドのピアスを付けた。

約1か月後、デーナさんは食欲が低下し腹痛にも悩まされるようになったが、パンデミックのため「そのうち治るだろう」と病院に行くことを躊躇していた。しかし次第に水を飲むことさえつらくなって血を吐き始め、「何かがおかしい」とニューヨーク市のロングアイランド・ジューイッシュ・メディカル・センターを訪れた。

検査の結果、デーナさんは肝臓が広範囲で壊死して縮小する「劇症肝炎」を起こしており、早急な肝移植が必要であることが判明。ノース・ショア・ユニバーシティ病院に転送されると、すぐに薬による昏睡状態に置かれた。

同病院の肝臓病医療センターの移植ディレクターであるルイス・テッパマン医師(Dr. Lewis Tepperman)は「劇症肝炎は、それまで健康であった人がウイルス感染などで急速に肝機能が悪化するもので、発症から2か月以内には昏睡状態に陥ります。デーナさんの場合は一刻も早い肝移植が必要で、転院から48時間という奇跡的な速さでドナーが見つかり、手術に至りました」と当時を振り返り、重症化した原因について次のように語った。

「手術は成功しましたが、ドラッグやアルコール中毒ではないデーナさんがどのように劇症肝炎に罹ったのかは謎のままでした。」

「謎が解けたのは、デーナさんの鼻を覆っていたテープが全て外され、鼻ピアスを見つけた時です。デーナさんが鼻ピアスを付けたのは11月末の感謝祭の頃だそうですから、その時にB型肝炎ウイルスに感染したと考えるのが妥当でしょう。そしてそれが重症化し、劇症肝炎を引き起こしたのです。」

「今後タトゥーやピアスを考えている人は、 B型肝炎ワクチンの接種を強くお勧めします。」

一方のデーナさんは、入院中のことをこのように述べている。

「私が覚えているのは、病院に行って超音波検査を一度だけしたことです。その後の記憶はなく、昏睡状態から目覚めると新しい肝臓が移植されていたのです。」

「幸い、9日間の入院を経て退院することができましたが、当初は『胃の感染症かしら』などと軽く考えていて、肝臓が壊死しているなんて思ってもいませんでした。もし病院へ行くタイミングが少しでも遅れていたら、私の命はなかったでしょうね。私に肝臓を提供してくれた方に、そしてこうして生きていられることに心から感謝しています。」

「私の経験をより多くの人に知ってもらい、コロナ禍でも体調が悪いと感じたらすぐに病院に行くことをお勧めします。」

画像は『Mirror 2021年2月26日付「Woman’s nose piercing infection led to urgent liver transplant after organ rotted」(Image: ABC7NY)(Image: NSUH)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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