若手選手を知らない!?「迷解説」で危惧される桑田コーチのウイークポイント

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 メジャーリーグでも活躍し、大エースとして巨人を支えた桑田真澄氏(52)が“原政権”に電撃入閣。このギョーテン人事は、次期監督レースにも影響を及ぼしている。その先頭に位置していた阿部慎之助2軍監督(41)の「監督手形」が、白紙になったというのだ。

「今季が契約ラストイヤーとなる原辰徳監督(62)が禅譲を予定しているのならば、2軍監督からヘッドコーチへの配置換えがあってしかるべきです。2軍監督のままの留任は、1軍監督には時期尚早との判断でしょう。桑田コーチ自身は否定のコメントを出していますが、次期監督候補の1番手に抜擢されたのです。阿部2軍監督はポスト原から2歩も3歩も後退してしまいました」(スポーツ紙デスク)

 それでも、19年オフに原監督みずからが後継者に指名した時点では、阿部2軍監督の次期監督手形は確固たるものだった。球団関係者が明かす。

「原監督には、今季終了後の『GM院政計画』があると言われています。そのために阿部2軍監督とタッグを組んで長期政権を築こうとするシナリオを当初、描いた。現役続行も視野に入れていた阿部2軍監督を納得させるために、球団を介して私生活でも優遇し、本来の2軍監督の待遇を大きく超える条件を示したと言われます」

 そうまでして描いていた絵図をなぜ急に方針転換したのか。その背景には、本社サイドの意向も働いているようだ。

「ミスした選手に罰走や猛練習を命じるなど、旧態依然の指導法が思いのほか問題視されています。特に巨人にパワハラや体罰のイメージが付くことに、親会社は過敏になっているそうです。その点、桑田コーチは真逆のタイプ。まだシーズン中の桑田コーチの役割は明らかになっていませんが、巡回コーチのように1軍と2軍を行き来するようになれば、阿部2軍監督とギクシャクすることは間違いない」(スポーツ紙デスク)

 1月14日に新人合同自主トレを視察した際にも「たくさん走って、たくさん投げる時代ではない」と、阿部批判とも捉えられかねない桑田節でチクリ。早晩、一触即発の事態になりかねないのである。

 ちなみに、阿部2軍監督に関する懸念事項は、スパルタ式猛練習だけではなかった。非情になれない性格を「プロ向きではない」と突き放す声も出ている。

「落ちこぼれの選手に情けをかけてしまう。しくじった選手に罰走を命じるのも愛情の裏返し。個人事業主の集合体であるプロの世界では、落ちていく選手まで面倒を見る必要はない。有望な若手への指導が滞っているから、1軍に上げられる選手を誰一人育てられていない」(球界OB)

 その一方で、原監督の肝煎りで加入した桑田コーチにも懐疑的な声がないわけではない。

 投手陣再建への期待値ばかりが急上昇しているが、桑田コーチにプロでの指導実績はゼロ。早大大学院スポーツ科学研究科を首席で卒業したといっても、その野球理論がプロの世界で通用するかは未知数だ。先の球界OBによれば、

「シニアリーグや東大野球部のコーチをしている時期があったけど、取り立てて桑田のおかげで強くなったという声を聞いたことがない。大学院で勉強した動作解析にしても、評論家時代からしばしば巨人の選手たちには指導してきたこと。今さら真新しいことではないな」

 さらにはプロ野球の現場から長く離れていたことが、思わぬウイークポイントとして指摘されている。

「今の巨人の若手選手の名前を言えるかどうかも怪しいもんです。原監督との距離はありましたが、球団系列のスポーツ紙やテレビ局では仕事をしてきた。しかし、解説で選手の名前についてコメントを求められても『この選手、初めて見ました』と笑ってごまかす“迷解説”がザラ。局の関係者も『もう少し予習してきてよ』と嘆いていました。結局、選手ごとの解説は聞けず、自身の確立した『外角低めにストレートを放れれば、150キロはいらない』という持論を語るばかりなのです」(球界関係者)

 いくら知識を積み上げたところで、今の選手に適した指導ができなければ、机上の空論になりかねない。

 さらに、1月8日にポスティングによるメジャー移籍を断念した菅野智之(31)に与える影響力についても、現場では気を揉んでいる。

「昨シーズン開幕から13連勝するなど、日本では無双状態の菅野にアドバイスや苦言を呈する首脳陣はいません。投手陣を束ねる宮本投手チーフコーチも、菅野には遠慮して強く言えないでいます。一方、現役時代の実績が十分な桑田コーチの言葉は、菅野にとっても金言になりえる。桑田コーチの助言に耳を傾ける菅野の姿を見て、他のチームメイトがどのように感じるか。もしあくまで『補佐』のコーチのもとにばかり選手が集まる事態になれば、上司の宮本コーチは面目が立ちませんよ。桑田コーチの加入はチームのバランスを危うくしかねません」(スポーツ紙デスク)

 原監督と桑田コーチの禁断タッグは、3連覇を目指すチームの景色をどのように変えるだろうか。

※「週刊アサヒ芸能」1月28日号より

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