ルーキーに「39」を継承、阪神矢野監督がドラ4捕手に寄せる期待

拡大画像を見る

 阪神タイガースのドラフト1位など注目新人が避けては通れないものがある。関西系メディアによる“過剰な期待”だ。4球団競合の末に交渉権を獲得したドラ1ルーキーの佐藤輝明選手が注目されるのはわかるが、今年は彼だけではない。4位指名の栄枝裕貴捕手(立命館大)にも大きな期待が寄せられている。

「矢野燿大監督が現役時代につけていた背番号39を継承しました。それだけでも期待されていることがわかります」(在阪記者)

「39」を捕手が継承するのは初めてではない。矢野監督が一軍作戦コーチ兼バッテリーコーチとして現場復帰した17年シーズンに、新人捕手だった長坂拳弥が継承している。今回はその長坂の背番号を変更させての継承劇であり、長坂が受け継いだ際にも、当時「39」をつけていた小宮山慎二(※2019年に引退)の背番号を変更させている。

「小宮山は矢野監督が現役引退した翌年、背番号39に変更となりました。栄枝の継承が3度目ですが、ルーキーイヤーから39をつける選手は初めてのこと。『捕手・矢野』は人気がありました。その再来と言うと大袈裟ですが、頼もしい捕手になってほしい、梅野隆太郎の次の正捕手にという期待も大きいですよ」(前出・在阪記者)

 過去の39番の継承者と栄枝が異なるのは、打撃力だろう。ドラフト指名された直後は「強肩捕手」として紹介されていたが、大学時代には通算3割超の打率をマーク。近年、守備力だけの捕手は少なくなってきた。梅野もそうだが、正捕手の座をつかむには打撃力も不可欠となってきたようだ。

 そんな栄枝に対し、矢野監督は「早めに壁にぶち当たったほうがいい」とアドバイスを送ったそうだ。この言葉は意義深い。

 プロとしての技術不足、失敗も経験するだろう。人気球団の注目選手ということでメディアに追いかけられ、それで慢心してしまった前例は多々ある。プロの壁にぶち当たり、それを乗り越えれば、栄枝にとっても、打撃、強肩に並ぶアピールポイントになる。

「矢野監督も試されているのだと思います。20年シーズンは開幕3連戦でスタメン捕手を毎試合代え、チームがようやく浮上したのは捕手を梅野に固定してからでした。梅野に何かあったときに安心して任せられる捕手を育てないと、21年シーズンも厳しいのでは」(球界関係者)

 下位指名ながら、佐藤と同等か、それ以上に注目されている栄枝が優勝のキーマンになりそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

関連リンク

  • 1/14 6:00
  • アサ芸Biz

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます