ロックダウンで観光客ゼロ 餌がもらえず疲れ切ったオットセイがレストランのドアを叩く(南ア)

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テーブルマウンテンが一望できるマリンスポーツで有名な町テーブルビュー(Table view)。そこに住むエルナ・ベアツェさんが仕事に一区切りつけた時、1頭のオットセイが道路を渡っているのを目にした。もちろんケープタウンだからといって、オットセイを街中で見かけることはほぼない。オットセイがビーチ沿いにある6車線もの道路を渡っていく様子を目にした人は海のほうへ追いやろうと声をあげていたが、オットセイはそんな声など聞こえないようにネオンが灯るレストランバーへと近づいていった。

このレストランバー「パカロロ(Pakalolo)」は普段であれば多くの人で賑わうが、ロックダウン中の現在はテイクアウトのみ営業していた。オットセイはそこに食べ物があるのを知っているかのようにガラスのドアに頭を叩きつけ、さらにもう一つのドアに移動して立ち上がって前足でドアを叩いた。その姿はお腹がすいて、助けてほしいようにも見える。レストランバーのマネージャーは、SPCA(動物虐待防止協会)に救助を求めた。

オットセイは空腹で疲れているように見えたため、ベアツェさんは近所のスーパーでソーセージを買うとそれをオットセイのほうへ投げたが、興味がなさそうで食べることすらしない。ベアツェさんは「きっとペスカタリアン(魚介類を食べる菜食主義)なのね」とジョークを言いながらも、オットセイを心配している。

最初は驚いていたバーの従業員も「(ロックダウン中で)アルコールは提供できないから、中に入れないよ」とオットセイに呼びかけたり、ある人は「オットセイはロックダウンレベル3の間はビーチに行ってはいけないってことを知っているんだね」とジョークを飛ばしていた。一方でオットセイが暴れだしてもケガをしないよう、近所の警備員たちが車やトラックなどを誘導して道路を封鎖し、ある女性は助けが来るまでオットセイを落ち着かせるための人間の振る舞いについて話し、またある人はオットセイにバケツで水をかけてあげるなど多くの人がその様子を見守っていた。

その後はSPCAが到着し、オットセイの頭に網を被せて2人がかりでスチール製のボックスに入れると、30キロほど離れたハウトベイ(Hout Bay)に搬送した。ハウトベイにはオットセイが群れで暮らしている「Seal Island」があるため、オットセイの扱いには慣れている。オットセイ救助ボランティアのディオン・ファンダウォルトさんによると、このオットセイは憔悴して体重がやや少なく怪我もしていたが、人間に囲まれても非常にくつろいでいるように見えたとのことだ。

バーの名前にちなんで“パカロロ”と呼ばれているこのオットセイは、かつてこの港に住み、港で働く人や観光客から多くの食べ物を与えられていたのではないかと見られている。ロックダウンで観光客も来なくなり、港も閉鎖したため、パカロロは自分で餌を見つけることすらできず体重が減少したもようだ。

画像は『News24 2020年7月2日付「WATCH | Exhausted seal bangs on door of Cape Town restaurant」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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  • 7/7 6:45
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この記事のみんなのコメント

3
  • トリトン

    7/8 12:48

    貰えたのなら良かったね。

  • まる☆

    7/8 12:41

    ちゃんと助けて貰えて良かった

  • 別天津神

    7/7 18:57

    なんか可愛い…(*・~・*)サカナクダサ〜イ…

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