「エール」64話 仲里依紗の歌声に「ゼブラーマン」で歌っていたことを思い出した


第13週「スター発掘オーディション!」 64回〈6月25日 (木) 放送 作・嶋田うれ葉 演出:野口雄大〉



■64回はこんな話
コロンブスレコードの社運をかけた新人歌手オーディションの書類審査に合格したプリンス久志とスター御手洗。いよいよ実技試験。そこには応募総数800人をくぐり抜けたツワモノばかり。はたして最終審査に残ったのは……。

■裕一の立ち位置って… …
裕一は新人歌手の曲も頼まれているのに、やたら、久志を廿日市にアピールして、おまけに、廿日市の好みの曲を調べたりもして、久志の課題曲に注意事項もアドバイスして、これって不公平じゃないのか。

音の「椿姫」のときも特別審査員の環(柴咲コウ)にあからさまに贔屓にされていて。主人公ファースト過ぎる。ドラマだからいいけれど現実にこんなことが目の前で起こっていたら、理不尽過ぎて、いつも電車が目の前で発車してしまう呪いをかけたくなるぞ。

審査のときも、社長や役員や廿日市や杉山にまじって審査ブースにいる裕一。曲を書くからだろうけれど、作詞家は来ないのか。代わりに藤丸がいるのも謎。それで、あからさまに久志をガラス窓越しに応援しているのである。苦笑せざるをえない。

■最終審査にはいろんな人が
さて、審査。
帝都ラジオ会長の息子・寅田熊次郎(ジュノンボーイコンテンスト出身の坪根悠仁)が「東京ラプソディ」を、鉄道員のモノマネを入れてくる岡島敦(NHKのど自慢で優勝経験もある演歌歌手で、鉄道好きの徳永ゆうき)が「鉄道唱歌」を、73歳の林喜一(殿さまキングスの宮路オサム)が「東京行進曲」、三味線弾き語りの水川ながし(津軽蛇味線の名手、コロンビアレコード所属の彩青)が「ソーラン節」……といった面々が美声を聞かせる。

久志は「丘を越えて」を明るい高音で、御手洗は「船頭可愛や」を粘っこく。藤丸はまたも自分の唄「船頭可愛や」を歌われて、「なんだか悔しい〜」と嫉妬する。

上記の4人も個性があったが、華やかさという点では、プリンス久志とスター御手洗の2択と思うが、宮路オサムの「皆様のおそばにおいてほしいんです」という言い方が印象的で捨てがたい(何様)。

久志役の山崎育三郎も、御手洗役の古川雄大もミュージカル俳優だが、山崎は子供の頃からミュージカルに出演し、声楽の勉強も音大でみっちりして、しっかりした基礎のうえに持ち前の華やかさが加わっている。

一方、古川は本格的に歌に携わった時期は遅く、高身長で身のこなしが優雅さながら、東宝ミュージカルに出たばかりのときはまだまだ実力には未知数な部分があった。でも経験を積んで「エリザベート」の大役・トートに抜擢されるようにまでに。ドラマの「船頭可愛や」は殿さまキングス宮路オサムほどではないが声に湿度があって、心に響くものになっていた。スターもプリンスも、美形といってもひとつにくくれず、歌の個性が全然違っていて、そこが面白い。

出てきた曲をなつかしく思う人は今どれだけいるのだろうか。私は、亡くなった祖母が好きそうな曲で、生きていたら喜んだだろうなあと思うが、全く知らない人はどう感じるのだろう。なんて思いながら、64回は歌がたくさん出てきて気分が上がった。「つづく」の部分は、ドラムの音とカメラのズームで、いかにも結果発表! という感じ。歌っていいな♪


■真面目なふたり
御手洗は音につきあってもらって発声練習に余念がなく、久志はあとでわかるが楽譜にたくさん赤で書き込みして研究していた。
御手洗は父母を続けて亡くし、人生を見つめ直しているところで、後悔したくないと音に言う。
どちらも受かってほしいが、どうなるんだろう。

喫茶バンブーで「ふたりともダメかもよ」という華にきっと振り向く久志の口にケーキがついているところが、かっこつけていられない久志の心情が現れているようで微笑ましかった。

■二階堂ふみと仲里依紗の声がいい
御手洗の発声につきあうときの、二階堂ふみの高音。新聞屋さんが来たとき「おはようございます」と挨拶したときの「ます」の上がり方。音は声楽をやっていた設定だから当然だが、仲里依紗もなかなかきれいな歌声を64回で披露した。

「思い出すわあ、ドイツのオーディションで歌ったときのこと」と久々に謎の過去語りをしたあと、「まままままままま〜」と歌ったり、「丘を越えて〜♪」を口ずさんだりした声が澄んでいた。そういえば仲は映画「ゼブラーマン」(10年)で主題歌と挿入歌を歌って歌手デビューしていたのである。役のゼブラクイーン名義ではあったけれど。
(木俣冬)

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