「鍛えている男性が好き♡」と言って距離を縮めてきた女が、いきなり冷たくなったワケ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「鍛えた体に目を輝かせていた女が、突然既読スルーになったのはナゼ?」という質問。さて、その答えとは?


スマホを開くと、一通のLINEが来ている。送り主は、2回ほど食事へ行った隆二からだった。

—隆二:元気?今何してる?


外は、どんよりとした曇り空。別に曇りの日も嫌いではないけれど、何だか気分がパッとしない。

まさにそんな天気に対するテンションが、隆二に対する私の気持ちそのものだった。

—隆二:ごめん、今忙しかったかな?


しばらく返信をせずに放置していると、数時間後にもう一度彼からLINEが入っていた。

いい人だということは分かっているし、嫌いなワケでもない。でも何と返信をすべきか迷うようなLINEを送ってくるという行動にも、彼らしさが現れている気がする。

—どうしようかなぁ・・・。

顔もカッコイイし、鍛え抜かれた肉体は素晴らしいと思う。優しいし、お金だって持っている。でも私は彼とデートをした結果、疲れてしまったのだ。

デート中に男が良かれと思ってしていたことが、仇となる!?

A1:見たくないと言っている物を、こちらに見せてこないで。


隆二との出会いは、4ヶ月前に行った食事会だった。正面に座っていた彼となんとなく盛り上がり、解散後にデートに誘われたのだ。

そんな自然な流れで迎えた初デート。カッコ良かったという事もあり、私は楽しみにしていた。

しかし指定されたお店に向かうと、予定より早く着いてしまった。化粧室へ行ってメイクをチェックしたり、スマホを見ながら時間を潰していると彼はやってきた。

「祥子ちゃん、待たせてごめん!ゴルフ帰りの道が混んでて」
「え?全然待ってないよ!むしろ隆二さん、オンタイムだし」
「そっか、良かった」

よっぽど急いで来てくれたのか、隆二は心底申し訳なさそうにしている。だが彼は時間通りに来てくれているし、約束より早く着いてしまったのはこちらだ。

“いい人だなぁ”と思いながら、とにかく笑顔を心がけていた。

「隆二さんってゴルフするんだね」

食事が始まり、相手の話を聞きたいと思った私は、自分の方から質問を投げかけてみた。


「最近また始めたんだよね。祥子ちゃんは?ゴルフしないの?」
「うーん。ちょっと朝早いのが苦手で・・・」
「そうかぁ。でもゴルフで人脈が広がることもあるし、社交術が身につくからオススメだよ。やってみたら?あと一緒に回ると、その人の人間性がよく分かるんだよね」
「へぇ。例えば??」

正直、ゴルフには一切関心がなかった。だがここは相手に合わせて、一生懸命話を聞くに徹する。

しかし私のそんな気持ちが、うっかり顔に出ていたのだろうか。隆二は慌てて話を変えてくれた。

「ごめん、ゴルフは興味ないよね(笑)話を変えよう!」
「全然。隆二さんの話は面白いからいいよ」

そこからは、私の趣味についての話題に移った。

「祥子ちゃんは?趣味とかあるの?」
「私は映画を観るのが好きなんだよね」
「例えばどんな映画が好きなの?」
「沢山ありすぎて選べないけど、王道のラブストーリーが好きかな。ちなみに、邦画よりも断然洋画派。新作から古い物まで何でも見るよ」

そんな話をしている時だった。

「そう言えばこのサイト知ってる?映画好きの人ならば知っているかもしれないけど」

そう言いながら隆二が見せてきてくれたのは、映画の批評サイトだった。

視聴者からの口コミや専門家のレビューなどが載っているのだが、たまにキツいコメントなどもあり、私は極力見ないようにしていた。人の意見に惑わされるのも嫌だし、厳しいコメントを見ると映画好きとしては傷つくこともある。

「あぁ〜これね。知ってはいるけど、あまり見ないかなぁ。私の好きな映画が酷評されていると、悲しい気持ちになっちゃうから(笑)」
「そっか。これ結構参考にしているんだけどなぁ」

だが、隆二はまだ私にそのサイトを見せてくる。

こちらはやんわりと“見ないようにしている”と言っているのにも関わらず、全く気にしない様子で、厳しいコメントやレビューなどを共有してくるのだ。

「これさ、僕がこの前見た映画なんだけどオチが・・・」
「ダメ!それ以上言わないで!ネタバレになるから(笑)」
「あぁ、ごめん。まだ見てないんだもんね、言わないようにする」

—いやいや、オチは言っちゃダメでしょ。

そう思いながらも、この時はまだ冗談として受け入れられていた。だが2回目のデートで、私はちょっとうんざりしてしまったのだ。

筋トレ好きの皆様、うっかりこの行動やっていませんか・・・?

A2:筋トレの押し売りは本当に止めて欲しい。


そして迎えた2回目のデートだが、私は彼の姿を見るなり驚いてしまった。

思いもよらず、隆二が筋肉質だったのだ。

前回はジャケットを着ていたので気がつかなかった。しかし今日の隆二はTシャツを着ているせいか、想像以上にガッチリとした体格は洋服の上からでも分かるほど。

「あれ?隆二さんって、そんなに体大きかったっけ?」
「はは、そうなんだよね。スーツとか着ていると着痩せするのか細く見られるんだけど・・・」

たしかに、彼は着痩せするタイプなのかもしれない。細身かと思っていたが、そうでもないようだ。

だがマッチョであるか否かは、私にとってはどうでもいいこと。問題は、ここからの会話にあった。


「祥子ちゃんは?筋トレとかしないの?」
「やらないといけないなぁとは思いつつ、腰が重くて(笑)」
「もったいないよ〜。祥子ちゃんもすればいいのに!スタイルも良くなるし、いいことづくしだよ」

—あれ?なんかデジャブかな。

前回のデートでも、私はやらないと言っているのに彼はゴルフを勧めてきた気がする。そして今回は、筋トレときた。

「でもムキムキになりそうで怖いんだよねぇ」

適当に流そうとするものの、彼の筋肉への愛情は相当熱いようで、言葉に力が入っていく。

「それは大丈夫。うまく鍛えると脚も引き締まるし、体のラインが結構変わると思うよ」

—それって、今の私の体のラインがダメってことですか??

筋トレの押し売りをされるにつれ、さり気なく自分の体型にダメ出しをされたような気分になる。

「そうなんだぁ」
「もし行きたいなら教えて。いいトレーナーさん知っているから、紹介するよ」

正直、鍛えているかどうかはどちらでもいい。筋トレが好きならば結構だ。素晴らしいことだし、好きにやってくれればいい。

ただ問題は、“その価値観を相手にも押し付けるかどうか”という点にある。

私のように運動が苦手で、今現在ダイエットをしようと思っていない相手に対して“筋トレをやった方がいい!!”と力説されても、そもそも筋肉に何の興味もないため、ただのありがた迷惑となる。

「その時は是非お願いします。でもやっぱり、隆二さんみたいに鍛えている人の方がモテるんだろうね」
「え?やっぱり鍛えている男性のほうが好き?」

しかもやたらと“筋肉を褒めて”という顔をしてくるので、聞いている方としては、褒めるのを強要されているかのような気になる。

いい人なのは分かっている。だが隆二のように、世の中にはこちらが求めていないのに色々と教えてきてくれる人がいる。

筋トレやゴルフなど自分の趣味を共有したがったり、根拠は分からないけれども“〇〇がいいらしいよ”とか言ってきてくれる人。

またLINEで突然、まったく興味のない何かの記事のURLを送ってきたり、誰でも知っているような昨日聞いた芸能ニュースなどを自慢げに話す人など。

彼らからしたら親切心なのかもしれないが、興味のない受け手側からすると本当にどうでもよくて、度が過ぎると迷惑に感じることすらある。

また映画の批評サイトのように、こちらはあえて見ないようにしているのに、それを強要されるのが一番困るのだ。

相手が求めている以上のことを一方的に押し付けないでほしい。男女の関係でも友情関係でも、距離感はとても大事な気がする。

—自分のしたいことは自分で選ぶし、情報の取捨選択は自分でしたいんだけどなぁ。

この情報過多時代だからこそ、自分の目に入るものや信じるもの、情報は自分で選びたいと思う私は、頑固すぎるのだろうか・・・


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“もう夫と一緒に寝たくない”。そう妻が思った理由とは

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