「スカーレット」最終回。武志は「亡くなった」ではなく「旅立ちました」


(これまでの木俣冬の朝ドラレビューはこちらから)

連続テレビ小説「スカーレット」 

『連続テレビ小説 スカーレット Part1 (1)』 (NHKドラマ・ガイド)

第25週「炎は消えない」150回(3月28日・土 放送 演出・中島由貴)


最終回。

いきなり「琵琶湖に行ったあと、武志の容体は急変し、亡くなりました」とナレーションで死を報告されないだろうかとドキドキして見たら、それはなかった。

喜美子、武志、真奈、直子、信作、百合子、照子、芽ぐみ、学、大輔はみんなで琵琶湖にやって来た。
海のように広い琵琶湖と、喜美子が陶芸に燃えていたときによくかかっていた劇伴。

第1話で9歳の喜美子が両親に連れられて大阪から信楽にやって来たとき、まず琵琶湖に寄って、その広大さを満喫していた。
あれから、38年、喜美子と武志(&真奈)並んで琵琶湖を眺める。
「日本一の湖や よう見とけえ こっちの気持ちも大きいなるで」

みんなで集合写真。そして、主題歌。
通常のドラマであれば、写真になったものがアクセント的に出てくることが少なくないが、「スカーレット」はそうしない。喜美子の結婚式(72回)のときくらいだろうか。そのときも、結婚式の写真を撮ったあと、時間が5、6年一気に進み、すでに喜美子には子供が生まれていて、あのとき撮った写真が母屋に飾ってあるという状況が描かれた。
思えば、このときからずっと、特別な日とはなんでもない1日のことであるという思いでドラマを作っていたのだろう。
徹底して特別っぽい行事を描いてこなかった。

そして、武志は、桃と桜と約束したピアノの発表会を真奈と見にいくことができて(もちろん発表会の晴れがましい場面もない)、その後も陶芸を続ける。ある日、喜美子が武志を「ぎゅう」と抱きしめ、「幸せや」と武志は応える。

喜美子「おなら出せや」
武志「おなら出るて」

ふざけて笑う顔にどうにもならない愛惜の情が溢れに溢れる。

そして、武志は……


それから2年生きて、26歳の誕生日前に「旅立ちました」とナレーションで語られる。「亡くなった」ではない「旅立ち」だった。武志の死に顔も、みんなが看取って泣く顔も、ない。
ただただ、優しく、花びらが舞うだけ。
毎年、花が咲き、花が散り、また咲くように、この物語では「死」すらも、生活と人生の断片なのであろう。

それぞれの日常


大崎先生(稲垣吾郎)が工房にやってきて、以前、喜美子が提案した釉薬を自分でかける器作りを行う。はじめる前に、武志が亡くなる数日前に握手をしたと伝える。握った手の強さ、それは武志が最後まで生きる希望を持っていたということだろう。
「握手をしたんです」と動作を交えて離す大崎先生から、そのときの様子が見えるようで。
「はじめましょうか」と作業再開しようとするとき、まるで手術でもはじめるみたいな、執刀医みたいな口ぶりなのも性格が出ている感じがして面白く見た。

工房には武志の器が飾ってある。武志が絵を描いた常治の絵皿も相変わらず定位置に。
そこは変わらないが、季節はめぐる。
秋になって、貴美子がたぬきそばを食べていると、八郎が訪ねてきた。
みかんを縁側で食べながら、八郎は研究テーマが見つかって長崎に行くと喜美子に伝える。
八郎には少し隠した弱音を見せる喜美子に、八郎は、武志が「俺を生んでくれてありがとう」と言っていたことを伝える。
「たぬきそば」「おう」「みかん」「おしぼりのつまみ」……喜美子と八郎だけにピンとくる思い出のある言葉が並ぶ。

照子は家庭菜園照子を続け、百合子が弟子入りする。情熱的で別れたり後悔したり人生が激震しがちな喜美子と直子がちょっと似ていて、意外と夫に一途な専業主婦の生き方をしている照子と百合子がちょっと似ている。

喜美子、ひとり


時間が、人生が、続いていくことが、喜美子がゆるやかなカーブの道を歩く姿で感じる。

またひとりになった喜美子。
9歳のとき引っ越してきた家にひとりで暮らしている。
朝起きて、ご飯を食べて、器を作って……。
たぬきと欠片に祈りをこめて、昔から使っている時計を見て、穴窯に薪をくべ、燃え盛る炎が喜美子の顔を紅く照らす。炎を映した喜美子の揺るぎない顔は、変わらない日常。でもその1日1日を一期一会とする礼の心に満ちて見えた。

最後の疑問


終わらない、人生(物語)はまだまだ続いていくような、いい最終回だったので、良かったー!で終わらせたいのだけれど、気になったことがふたつあった。
琵琶湖問題。武志は24年、一回も琵琶湖を見たことがなかったのだろうか。病室から見えていたようだけれど、それ以外でその足で琵琶湖に行ったことが。幼い頃、両親が陶芸で忙しく、離婚後は男手がなかったからか。そう思ったら胸が痛む。

そして、大崎先生(稲垣吾郎)。武志、渾身の作品を2年後にやっと見たのか……。陶芸展には忙しくて行けなかったとしても、時々ふらっと工房にやって来たりもしてあんなにコミットしていたのに。なぜ……。その理由を一生懸命考えてみる。

最終回なのにこういうことを書くことを許してほしい。毎日朝ドラレビューはこんな感じで、朝見て「面白い!」も「ん?」も素直に書いてきた。過剰に褒めようとか、disってみようとか、そういう狙いはいっさいない(私の辞書には「疑問」はあっても「disる」はない)。朝、窓を開けて、今日の空もようは、街の様子はどんなであろうと観察するような気持ちで書いている。

3年前「みんなの朝ドラ」という本を出したとき、まとめとして、毎日朝ドラを見て感想を語り合えることがどれだけ平和の印であることかと書いた。朝ドラを見ることは、日常が続いていることの確認であり、感謝だと思う。
朝ドラが、日本人の朝のはじまりのひとつであるように、毎日朝ドラレビューもそうありたい。

エキレビ! 朝ドラレビューは2013年4月「あまちゃん」からはじまりました。毎日朝ドラレビューは15年「まれ」からで「スカーレット」は10作目です。月〜土、1回も休まず(日曜は休みですが)、毎日書き続けることができたのは、伴走してくれた編集アライユキコさん、タイトル画を描いてくれたまつもとりえこさんをはじめとしたたくさんの方々のおかげです。ありがとうございます。

「エール」のレビューに続きます。
(木俣冬 タイトルイラスト/まつもとりえこ)


登場人物とあらすじ



第1週 昭和22年 喜美子9歳  家族で大阪から信楽に引っ越してくる。信楽焼と出会う。
第2週 昭和28年 喜美子15歳 中学を卒業し、大阪に就職する。
第3週 昭和28年 喜美子15歳 大阪の荒木荘で女中見習い。初任給1000円を仕送りする。
第4週 昭和30年 喜美子18歳 女中として一人前になり荒木荘を切り盛りする。
第5週 昭和30年秋から暮にかけて。喜美子、初恋と失恋。美術学校に行くことを決める。
第6週 昭和31年 喜美子、信楽に戻り、丸熊陶業で働きはじめる。
第7週 昭和31年 喜美子、火鉢の絵付けに魅入られ、深野心仙の弟子になる。
第8週 昭和34年 喜美子21歳 「信楽初の女性絵付け師ミッコー」として新聞に載る。
第9週 昭和34年夏、丸熊陶業の社長が亡くなり深野組解散。秋、喜美子の絵付け火鉢が完成する。
第10週 昭和34年秋、喜美子、十代田八郎に陶芸を習いはじめ、彼に恋をする。
第11週 喜美子と八郎、結婚を誓う。昭和34年年末、陶芸展出品作づくりに八郎は励む。
第12週 昭和40年、喜美子と八郎、独立し、男の子も生まれている。川原家は離れを作ったせいで未だ貧乏。
第13週 昭和40年、常治が亡くなる。喜美子はじめて自由に作品を作る。
第14週 昭和44年冬、かわはら工房に松永三津が弟子入りする。
第15週 喜美子、次世代展に応募するが落選。信作と百合子が結婚を前提につきあいはじめる。
第16週 八郎、銀座の個展成功。喜美子は穴窯を造る。
第17週 昭和44年冬、三津は去り、喜美子と八郎は別居する。
第18週 昭和54年、離婚した喜美子は陶芸家として大成功している。武志は陶芸家を目指し京都の美大を受験する。
第19週 昭和58年春、マツが亡くなって3年半が経過。武志は大学卒業して、信楽窯業研究所に通うことになる。喜美子のもとに謎の女・小池アンリが現れる。
第20週 昭和58年、喜美子と八郎、新しい関係を築くことにする。
第21週 喫茶サニーでの出来事を回想も交えて描く特別編。脚本は三谷昌登
第22週 昭和58年暮れ、武志が次世代展の作品を完成させると同時に、白血病を発症する。
第23週  昭和59年、武志、入院する。
第24週  昭和59年、武志、自宅療養しながら、水が生きてる皿を完成させる。
第25週 昭和60年、「みんなの陶芸展」開催。その2年後、昭和62年、武志、永眠。喜美子は陶芸をしながら生き続ける。

●川原家
川原喜美子…戸田恵梨香 幼少期 川島夕空  主人公。中学卒業後、大阪の荒木荘に女中として就職。三年働いた後、信楽に戻り、丸熊陶業初の女性絵付け師となるが、絵付け火鉢が下火になり、陶芸の勉強をはじめる。陶芸の先輩・八郎と結婚。主婦と陶工を両立させていたが、創作に目覚め、薪で色合いを出す穴窯を造る。
陶芸家として自立すると同時に、八郎と離婚。十数年後に、これまでのもやもやを解消し、新しい関係性を築くことにする。最愛の息子・武志が白血病になり、「死なさへん」と献身的に尽くす。

十代田八郎 → 川原八郎…松下洸平 8人きょうだいの末っ子。父母は亡くなっている、京都の美術大学出身。丸熊陶業の新商品開発の仕事に携わり、喜美子と結婚(婿入り)。陶芸家として独立。昭和40年、金賞を受賞。が、その後、伸び悩んでしまうが、三津の助言によって、和食器のディナーセットを作り評価を得る。穴窯に夢中になる喜美子に耐えきれず離婚。陶芸も辞めてしまう。十数年ぶりに再会した喜美子と新たな関係を築き、武志の病も手伝って、陶芸を再開する。武志の死後、長崎に陶芸の技術の研究に向かう。

川原武志…又野暁仁→中須翔真→伊藤健太郎  喜美子と八郎の長男。父母の影響で陶芸家を目指す。
京都の大学で学び、卒業後、釉薬の研究のため信楽窯業研究所に通う。白血病になり闘病しながら、作品づくりに励み、水が生きてるような器を作り上げる。26歳の誕生日の前に永眠。

川原常治…北村一輝 戦争や商売の失敗で何もかも失い、大阪から信楽にやってきた。気のいい家長だが、酒好きで、借金もある。口は悪いが、娘たちを溺愛し、喜美子の結婚に猛反対するも、体を壊すほど働いて離れを建てるという愛情を見せるも、そのまま弱って膵臓と肝臓癌を患い、昭和40年死亡。

川原マツ…富田靖子 地主の娘だったが常治と駆け落ちして結婚。体が弱く家事を喜美子の手伝いに頼っている。ぼんやりして何をしているのかよくわからないながら、なぜかなくてはならない存在感を放っている。夫の死後、ママさん合唱団の活動に励む。昭和54年、眠るように死亡。

川原直子…桜庭ななみ 幼少期 やくわなつみ→安原琉那 川原家次女 空襲でこわい目にあってPTSDに苦しんでいる。それを理由にわがまま放題。東京の熨斗谷電機の工場に就職。父の葬式にも出ず、大阪で商売をはじめ、工場で出会ったパートナーの鮫島と結婚。やがて離婚。不動産会社社長とつきあっていたが、鮫島のことが忘れられず、別れる。

川原百合子…福田麻由子 幼少期 稲垣来泉→住田萌乃 末っ子でおとなしかったが、料理もするようになり、直子が東京に行くと気丈になっていく。家庭科の先生になるため短大進学を目指すが、結局就職する。父の面影を求め、あかまつで飲むようになる。そんな気持ちを理解してくれた信作と結婚を決める。桃と桜の母になる。専業主婦。ケーキ作りが好き。

●熊谷家
熊谷照子…大島優子 幼少期 横溝菜帆 喜美子の幼馴染で親友。喜美子とは幼いときキスした仲。信楽の大きな窯元・丸熊陶業のひとり娘。学徒動員で戦死した兄に代わって家業を継ぐため、京都の短大を卒業後、婿をとる。四人の子供の母となる。「家庭菜園照子」に励む。

熊谷秀男…阪田マサノブ  信楽で最も大きな「丸熊陶業」の社長。娘には甘い。昭和34年、突然死。
熊谷和歌子… 未知やすえ 照子の母。敏春を戦死した息子の身代わりのように思っている。
熊谷敏春…本田大輔 照子の婿。 京都の老舗旅館の息子。新商品開発に意欲を燃やす。先代の突然の死により社長となり、八郎に期待を賭ける。照子には優しい夫。バナナが好物。
熊谷竜也…福崎那由他 照子と敏春の長男 野球をやっていたが高校を中退、窯業研究所に入る。
熊谷芽ぐみ…村崎真彩 照子と敏春の長女 武志をよくからかっていた。いまは、学の彼女。石井真奈と高校のときテニス部で一緒だった。学と結婚を決める。

●大野家
大野信作…林遣都 幼少期 中村謙心 喜美子の幼馴染。子供の頃は心身共に虚弱だったが、祖母の死以降、キャラ変しモテるように。高校卒業後、役所に就職する。早く結婚したかったが、来る者拒まず交際しても、毎回うまくいかない。百合子のことは本気で好きになり、結婚を決意する。課長に出世、東京出張が忙しい。

大野忠信…マギー 大野雑貨店の店主。信作の父。戦争時、常治に助けられてその恩返しに、信楽に川原一家を呼んでなにかと世話する。大手雑貨店の影響で雑貨店からカフェに商売替えする。

大野陽子…財前直見 信作の母。川原一家に目をかける。マツの貯金箱を預かったことで離婚の危機に直面するが一件落着。カフェサニーをきりもりしている。

大野桜…吉川詩穂梨 → 東未結 信作と百合子の子供
大野桃…朝日湖子 → 岡本望来 信作と百合子の子供 

●信楽の人たち 
慶乃川善…村上ショージ 丸熊陶業の陶工。陶芸家を目指していたが諦めて引退し草津へ引っ越す。喜美子に作品を「ゴミ」扱いされる。穴窯を使用していて死後喜美子にその資料が託された。

工藤…福田転球  大阪から来た借金取り。  幼い子どもがいる。
本木…武蔵 大阪から来た借金取り。
…中川元喜  常治に雇われていたが、突然いなくなる。川原家のお金を盗んだ疑惑。
博之…請園裕太 常治に雇われていたが、突然いなくなる。川原家のお金を盗んだ疑惑。

所沢…牛丸裕司 信作の上司
黒岩次郎…上野俊介 幼少期 溝上空良  信作の幼馴染 お見合い大作戦に参加する。

田畑よし子…辻本みず希 お見合い大作戦に参加、信作に好意を寄せるが、9対1で嫌いと振られる。

佐久間 …飯田基祐 美術商。信楽にジョージ富士川を呼ぶ。

柴田寛治…中村育二 窯業研究所の所長
橘ひろ恵…紺野まひる 窯業研究所所員 喜美子の花の描かれたカップを気に入る。夫の仕事で神戸にいっていたが、戻ってきて再び喜美子に仕事を依頼する。

畑山順 …田中亨  かわはら工房の弟子  稲葉と喧嘩ばかりしてすぐにクビになる
稲葉五郎 …永沼伊久也 かわはら工房の弟子 畑山と喧嘩ばかりしてすぐクビになる

松永三津 …黒島結菜 東京の美術大学で釉薬の研究をしていた勉強熱心でなにごとにも物怖じしない若い女性。家は芸術家一家。かわはら工房に弟子入りする。八郎に惹かれたことに罪悪感を覚え、工房を辞める。


●信楽 丸熊陶業の人々
城崎剛造…渋谷天外 丸熊陶業に呼ばれて来た絵付け師。気難しく、社長と反りが合わず辞める。
加山…田中章 丸熊陶業社員。
原下…杉森大祐 城崎の弟子。
八重子…宮川サキ 丸熊陶業で陶工の食事やお茶の世話をする。
…西村亜矢子 丸熊陶業で陶工の食事やお茶の世話をする。ママさん合唱団の一員。
西牟田…八田浩司 丸熊陶業の中堅社員。

深野心仙…イッセー尾形  元日本画で戦後、火鉢の絵付け師となる。喜美子を9番目の弟子にする。
若社長の代になり、長崎の若手陶芸家・森田隼人に弟子入りすることにする。
池ノ内富三郎…夙川アトム 深野の一番弟子。深野組解散にあたり、京都に就職。
磯貝忠彦…三谷昌登 深野の二番弟子。深野組解散にあたり、大阪に就職。

藤永一徹…久保山知洋 陶器会社で企画開発をやっていて、敏春に雇われる。
津山秋安…遠藤雄弥 大阪の建築資材研究所にいて、敏春に雇われる。

森田隼人…長崎の陶芸家。深野が弟子入りを申し込む。


●信楽 喜美子が陶芸家として大成してから編の人々
住田秀樹…田中美央 喜美子の後援会会長。
永山大輔…七瀬公 武志の高校の同級生  昔は大きな窯業会社だった。一瞬、真奈とデートするなどするがうまくいかず、後腐れなく、武志と真奈を応援する。
宝田学…大江晋平  武志の高校の同級生 家は米屋 芽ぐみとの結婚を控える。

掛井武蔵丸…尾上寛之 信楽窯業研究所の先生。なにかといいコトを言って武志を励ます。
石井真奈…松田るか 信楽窯業研究所の事務員。
鯖山…福島快利 信楽窯業研究所に通う人。
楠木…小籔大祐 信楽窯業研究所に通う人。

所沢有子 …八田麻住 ママさん合唱団の一員。
佳織 …福嶋千明 ママさん合唱団一員。

ヤングのグ店長…中谷由香 武志を雇い、彼が病気になっても気遣いながら体調のギリギリまで雇い続けた。

大崎茂義…稲垣吾郎 県立病院の先生 武志の主治医になる。白衣を着たがらない風変わりな人物。
山ノ根…千田訓子 看護師 喜美子の陶芸のファンで個展にも行き、一緒に写真を撮ったこともある。

鳥居…山口勝成 信作の部下 喜美子の陶芸の価値を理解しないで暴言を吐き、信作に叱られる。
岬小百合…辻凪子 一日体験教室に来た女性 会社づとめで、水曜日は足取りが重いと語る。

安田智也 …久保田直樹  武志と相部屋の入院患者。大学受験に励むが、容体が急変し死亡。
安田理香子合…早織  智也の母。智也の看病で心身ともに参っている。

日高れい子…楠見薫 白血病患者の会の代表。娘を白血病で亡くしている。

●大阪 荒木荘の人々
荒木さだ…羽野晶紀 荒木荘の大家。下着デザイナーでもある。マツの遠縁。京都の服飾学校の校長になっている。昭和44年、荒木荘一帯は買収されビルが建つ。昭和59年、喜美子に会いに来たときは、がんの女性のためのブラジャー開発をはじめていた。

大久保のぶ子…三林京子 荒木荘の女中を長らく務めていた。喜美子を雇うことに反対するが、辛抱して彼女を一人前に鍛え上げたすえ、引退し娘の住む地へ引っ越す。女中の月給が安いのでストッキングの繕い物の内職をさせる。

酒田圭介…溝端淳平 荒木荘の下宿人で、医学生。妹を原因不明の病で亡くしている。喜美子に密かに恋されるが、あき子に一目惚れして、交際のすえ、荒木荘を出る。昭和59年、さだと共に喜美子に会いに来たときは和歌山の大病院の小児科の部長になっていた。あき子とはあれからすぐに別れたと言う。

庵堂ちや子…水野美紀 荒木荘の下宿人。新聞記者だったが、不況で、尊敬する上司・平田が他紙に引き抜かれたため、退社。たびたび喜美子と会い励ましている。フリーランスの記者として活躍後、女性の社会運動にのめりこみ、政治家になった。

田中雄太郎…木本武宏 荒木荘の下宿人。市役所をやめて俳優を目指すが、デビュー作「大阪ここにあり」以降、出演作がなく、俳優を諦め歌手に転身。鳴かず飛ばずだったが最後と思って出した「さいなら」がヒットする。喜美子のつけた「信楽太郎」を使っている。

●大阪の人たち 
マスター…オール阪神 喫茶店のマスター。静を休業し、歌える喫茶「さえずり」を新装開店した。
平田昭三…辻本茂雄 デイリー大阪編集長 バツイチ 喜美子の働きを気に入って、引き抜こうとする。
不況になって大手新聞社に引き抜かれた。
石ノ原…松木賢三 デイリー大阪記者
タク坊…マエチャン デイリー大阪記者
二ノ宮京子…木全晶子 荒木商事社員 下着ファッションショーに参加
千賀子…小原華 下着ファッションショーに参加
麻子…井上安世 下着ファッションショーに参加
珠子…津川マミ 下着ファッションショーに参加 
アケミ…あだち理絵子 道頓堀のキャバレーのホステス お化粧のアドバイザーとしてさだに呼ばれる。

泉田工業の会長・泉田庄一郎…芦屋雁三郎 あき子の父。荒木荘の前を犬のゴンを散歩させていた。
泉田あき子 …佐津川愛美 圭介に一目惚れされて交際をはじめる。

ジョージ富士川…西川貴教 「自由は不自由だ」がキメ台詞の人気芸術家。喜美子が通おうと思っている美術学校の特別講師。昭和40年、信楽に実演会を行いにやって来る。その後、再び、信楽を訪れ「熱うなる瞬間」について喜美子に語る。「TODAY IS」という本を出版。文化功労賞受賞とどんどん偉くなっていくが庶民性を失わず、昭和60年、「みんなの陶芸展」にも訪れる。

十代田いつ子…しゅはまはるみ 八郎の姉 大阪で髪結いをしている。

まみ子…和泉  中淀はたらく母の会
栄子…大橋梓 中淀はたらく母の会
アイ子…梅田千絵 中淀はたらく母の会
由香里…五十嵐サキ 中淀はたらく母の会

ポン太…畑中ゆう ラジオのDJ  信楽太郎をゲストに呼ぶ

その他
草間宗一郎…佐藤隆太 大阪の闇市で常治に拾われる謎の旅人。医者の見立てでは「心に栄養が足りない」。戦時中は満州にいて、帰国の際、離れ離れになってしまった妻・里子の行方を探している。喜美子に柔道(草間流柔道)を教える。大阪に通訳の仕事で来たとき喜美子と再会。大阪には妻が別の男と結婚し店を営んでおり、離婚届を渡す。東京に住んでいたが、台湾に貿易の仕事に行くことに。帰国後、神戸で通訳や翻訳の仕事をしている。独身を貫き猫を飼っている。

草間里子…行平あい佳 草間と満州からの帰り生き別れ、別の男と大阪で飯屋を営んでいる。妊娠もしている。

鮫島正幸…正門良規 直子と東京の職場が一緒で、会社を辞めて大阪で商売をはじめた。直子と結婚するが離婚して、元いた蒲田に戻った。


脚本:水橋文美江
演出:中島由貴、佐藤譲、鈴木航ほか
音楽:冬野ユミ
キャスト: 戸田恵梨香、北村一輝、富田靖子、桜庭ななみ、福田麻由子、佐藤隆太、大島優子、林 遣都、財前直見、水野美紀、溝端淳平ほか
語り:中條誠子アナウンサー
主題歌:Superfly「フレア」
制作統括:内田ゆき

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