最低からの最高「コタキ兄弟と四苦八苦」11話。芳根京子「どうして、こんな風に生まれちゃったんだろう」

ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』。兄・一路(いちろう)を古舘寛治、弟・二路(じろう)を滝藤賢一、そして異母兄妹のさっちゃんを芳根京子が演じる。第11話サブタイトルは「生苦(しょうく/生まれる苦しみ)」。

兄貴サイテー


喫茶シャバダバに突然さっちゃん(芳根京子)の元カノ・ミチル(北浦愛)がやってくる。
第8話の「五蘊盛苦」でさっちゃんの夢の中に出てきた「元カノ」だ。
しかしさっちゃんは冷たく「嫌いだから付き合えないの。帰って」と突き放す。

LGBTに理解のないミチルの両親から付き合うことを反対され、さっちゃんは別れを決意したという。
大好きだからこそ、歯科医を目指すミチルの将来を潰すわけにはいかないと考えたのだ。
「でもさ、ミチルちゃんの気持ちは?」と心配する二路(滝藤賢一)。娘と仲良しのパパだけあって、話の聞き方が紳士的。

しかし頭の固い兄・一路(古舘寛治)はうまく飲み込めない。
「やっぱり男と女というのが自然な姿であってその方がいいに決まってる」
デリカシーゼロの最低発言をしてさっちゃんに嫌われてしまう。ああっ、もう!

兄貴最高!


それから1週間後。兄はまずさっちゃんに自分の知識不足を詫び、さらに兄弟はミチルに会いに行くことを勧める。

「ミチルが前に言ったんです。どうして私たちは祝福されないんだろう。どうして、こんな風に生まれちゃったんだろうって」
「それでも生まれちゃったんだよ、俺たちは。出ちゃったものは戻せない。この体で、この心で生まれてきてしまった。けれどもその先は好きにさせてもらうぞ、神様!か、仏様か分からないけど」

一路が力強く宣言する。
「あなたが、あなたたちが、あなたとして生きていくことを、俺は祝福する!」
全てを肯定してくれる優しい言葉。これは嬉しい……。

ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」(TBS、原作:海野つなみ、脚本:野木亜紀子)にこういう台詞があったのを思い出した。
「私たちの周りにはね、たくさんの呪いがあるの。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい」

恋人の性別(さっちゃん)。夫婦の役割分担(弟)。長男の責任(兄)。
これらも「たくさんの呪い」のうちのひとつかもしれない。しかも本人だけの問題じゃないから逃げるのもたいへんだ。
最終回は登場人物みんながハッピー最高、略してハピサイになれるのかな。
(イラストと文/まつもとりえこ)

ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』
テレビ東京 毎週金曜 深夜0:12~
配信:Tver・Paravi・ひかりTV・GYAO

出演:古舘寛治 滝藤賢一 芳根京子 宮藤官九郎 ほか
脚本:野木亜紀子(『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『獣になれない私たち』ほか)
監督:山下敦弘(映画『ハード・コア』『リンダリンダリンダ』ほか)
オープニングテーマ:Creepy Nuts『オトナ』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エンディングテーマ:スターダスト☆レビュー『ちょうどいい幸せ』(日本コロムビア)
チーフプロデューサー:阿部真士(テレビ東京)
プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京) 根岸洋之(マッチポイント)平林勉(AOI Pro.) 伊藤太一(AOI Pro.)
製作:テレビ東京 AOI Pro.
制作著作:「コタキ兄弟と四苦八苦」製作委員会

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