荻窪の町中華『中華屋 啓ちゃん』は、炒飯もカレーも絶品だった

 町中華のレベルが高いといわれる東京・荻窪。中でも若い店主が切り盛りする『中華屋 啓ちゃん』は、11時半の開店から夜遅くまでの通し営業中、ひっきりなしにお客さんが訪れます。

 炒飯、ラーメン、餃子、定食など、何を注文しても旨いと評判。特に名物となっているのは、メディアに何度も取り上げられている「木耳玉子」です。

 プリプリの豚肉に、肉厚の黒キクラゲ。そこにふわりとした玉子が絡まり、口に入った瞬間、思わず「うまっ!」と声が漏れるほど。味は、中華スープやオイスターソースの旨みにしっかりした輪郭があり、食べ進むたびにその旨味が増幅されていきます。

 この「木耳玉子」は定食や麺にもしてもらえるのですが、個人的には、最初は「チャーハン」、「焼きぎょうざ」と一緒に食べるのがオススメです。これらは言うなれば『啓ちゃん』の三種の神器。店のレベルの高さが一発でわかる組み合わせなのです。

 何もかもが美味しいので、つい前置きが長くなりましたが、本題は、ここの「カレーライス」(700円)。実は、さっきのチャーハン、ぎょうざ、木耳玉子といった町中華路線にはないカレー専門店のような味わいの絶品カレーなのです。

町中華のメニューとは思えぬ本格カレー

 スパイシーで、辛くて甘くて、コクが深く、どっしりとしたルーの濃さと重さがあります。これが後を引いて、普通盛りではご飯があっという間になくなり、「おかわり!」と言いたくなるほど美味。しかし少々、舌に疑問が残ります。それはやはり「町中華のカレーとはなんとなく違う」ということ。

 黙ってはいられなくなった筆者は、店長さんに声をかけて聞くことにしました。

 店主は幸田啓さん、現在34歳。東京・新中野の町中華の名店『尚ちゃん』で20歳から4年半修業、その後2011年に独立し、『啓ちゃん』を開店した気鋭の料理人です。

「中華の基本は修業先でたくさん学びました。ただ、カレーに関しては、子どもの頃からのカレー好きが高じて、ここを開店してから独自に考えた部分が多いですね。玉ねぎ、豚ひき肉、スパイス、中華スープなどを使用し、隠し味にコーヒーや焼肉のタレ、カルピスなどを使って旨みやコクを出しているんですよ」(幸田さん)

 カ、カルピス?? なんとも斬新な隠し味です。そして、実はこのカレーライス、2階の『Bar Soar』でも食べられます。以前、幸田さんの作るカレーは、2階のバースペース(『カレー屋3時まで』という店名)でお昼にだけ出していた限定のメニューだったんです。そして、今は、お昼時に1階がすぐに満員になるので、2階のバースペースで、カレーだけでなく中華メニューも全て食べるれるようにしたんですって。

 荻窪の町中華のレベルの高さは知っていましたが、味だけでなく、こんな斬新なスタイルを打ち出している中華屋さんもあるとは…改めて驚きました。啓ちゃんいわく、「うちのカレーがお好きなら、カレーラーメンもオススメですよ」とのこと。確かにそれもあれも試してみたくなります。皆さんも、ぜひいろいろ食べてみてください。きっとハマりますよ!

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:中華屋 啓ちゃん

住:東京都杉並区天沼3-31-35
TEL:03-3392-0805
営:11:30~23:00 日11:30~22:00
休:月

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