英国人が見た中国戦。「審判の国籍は中国ですか?」「レッドじゃないと! ラフプレーは酷いね」【E-1サッカー選手権】

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日本代表は10日、EAFF E-1サッカー選手権で中国代表と対戦し、2-1で勝利を収めた。この試合中、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)

「日本代表の理想は3-4-2-1だと思う」

日本代表は10日、EAFF E-1サッカー選手権で中国代表と対戦し、2-1で勝利を収めた。この試合中、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)

――本日もよろしくお願いします! DF三浦弦太やMF橋本拳人といった森保ジャパンでプレー経験がある選手が名を連ねる一方で、U-22世代も4人が先発メンバーに入りました。

「Jリーグが終わったばかりなので、中2日でどのようなパフォーマンスが見られるかな。あと、3バックか4バックかは気になりますね。4バックの場合、サイドバックに入る佐々木(翔)と橋岡(大樹)はクラブで3バックをやっているので、慣れていないと思う」

――なるほど。どちらになるか見てみましょう。

「個人的には、日本代表の理想は3-4-2-1だと思う。3CBとダブルボランチだと守備が安定するからね。攻めるときもウイングバックとシャドーの2人がチャンスメイクできるので、攻撃の形が多いと思う」

――試合が始まりました。日本代表は3バックですね。立ち上がりの日本代表はどうでしょうか。

「プレッシングは良い形だし、守備は悪くないけど、ビルドアップはあまり機能していません」

――井手口陽介のFKから、三浦が頭で逸らして、畠中槙之輔のボレー。ボールはポストに直撃しました。

「入らなかったけど、畠中のリアクションは良かったと思う」

「審判もありえない判定。ラフプレーは酷いね」

――日本代表は左サイドからの攻撃が多いですね。

「どちらかというと橋岡(大樹)より遠藤(渓太)の方が『攻撃人』だからね。橋岡も攻撃に貢献できる選手だけど、本来はディフェンダーで、遠藤はフォワード。あと、遠藤は日本代表のユニフォームが似合うね」

――そういえば、遠藤はユニフォーム発表会見でモデル役を務めていました。

「そうなんだ。知らなかった!」

――左サイドからダイレクトでつながり、29分に鈴木武蔵が代表初ゴールを決めました。

「(上田)綺世のフリックも、森島(司)のクロスも良かったね」

――31分に、相手選手の足が橋岡の顔に入り、イエローカードが与えられました。

「え! それはレッドじゃないと! 危なすぎた。本当にひどいプレー。中国のラフプレーは酷いね。審判もありえない判定。ラグビーでも反則だよ」

――1-0で前半が終わりました。

「遠藤は良かったね。全然緊張してなさそうで、自信を持ってプレーしてた。ピンチはあまりなかったけど、中国のラフプレーに誰もケガしないことを祈る!」

――後半に期待したい選手はいますか?

「今の仲川輝人は自信満々だと思うので見たい! 大島(僚太)や相馬(勇紀)にも期待したい。でも、大島はケガが多いのでこの試合は休んだ方がいいかもしれない!」

「畠中は少し集中が切れたかな」

――ショーンさんは試合前に「日本代表は3バックの方がいい」と言っていましたが、今日の日本代表の3バックはどうでしょうか。

「正直なところ、中国の攻撃はあまり危険ではないので、課題はあまり見えませんね。守備から攻撃への切り替えは良いと思います」

――上田がPA内で倒されましたがファールはありませんでした。

「あれはPKでしょう! この審判の国籍は中国ですか?」

――井手口の右CKからフリーで三浦がヘディング。日本代表が追加点を挙げました。

「完全にフリーでした。セットプレーからの得点が武器になれば、日本代表はより強くなるね」

――FC東京の田川亨介が入りました。下がった鈴木武蔵と同じくフィジカルの強い選手です。

「中国と戦うときに必要なタイプだ! 5分、10分くらいあった“ミニピンチ”以外は、日本が主導権を握っているね」

――残り時間は少ないですが、相馬が入りました。

「もう少し早く見たかったけど、森保(一)監督はとりあえずデビューさせたかったのかな」

――後半アディショナルタイムに失点を喫しました。ゴール前は数的有利でしたが、フリーにさせてしまいましたね。

「中村(航輔)は惜しかったね。畠中は少し集中が切れたかな。でも彼はこの1年間でとても成長したから、この経験からも学んでほしいね。土曜日にJリーグ優勝が決まったので、まだ少し2日酔いかもしれませんね(笑)」

「課題はcomplacencyかな」

――最後に危ないシーンはありましたが、日本代表は2-1で勝利を収めました。

「パフォーマンスは良かったと思います。最後の方は少し危なかったけど、勝ち点3に値すると思います」

――日本代表はこれから、香港戦、韓国戦と続きます。

「課題はcomplacency(ひとりよがり、自己満足)かな。最後の方にそれで失点してしまいました。これからの2試合ではそうならないようにしてほしいですね。『勝ち点3はもうゲットした』という姿勢を相手に見せてしまうと、どうなるかわかりません」

――まさに2点目を決めた後にそうなりましたね。期待した仲川の出場はありませんでした。相馬も短い時間の出場でした。

「次の香港戦は3試合の中では一番簡単な試合なので、仲川や相馬のような積極的な選手が見たいですね」

――ありがとうございました!

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。

【了】

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  • 12/10 22:10
  • フットボールチャンネル

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