新世代の「殴られ屋」を直撃、路上のほかにSNS&動画配信でも稼ぐ

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 人間ならば誰もが思い描く「働かずに収入を得たい」を、実現している人たちがいる。嫌なこともせず、ほとんど汗もかかず、スマートフォンを少し操作するだけで10万円以上の収入にする人も!? 会社勤めだけじゃない働き方、暇な時間や地味なスキルがお金に換わる、新時代の稼ぎ方を大研究!

◆時代とともに移り変わっていく「自分を売る」の歴史

 もともと趣味の延長やなんでもないスキルをカネに換えていたのは露天商。自作のアクセサリーや絵、即興で詩を書く人も一時期街じゅうにあふれていた。

 そうした流れは、’00年代以降ネット上に飛び火。投資やビジネスの有料メルマガが一気に増えたが、一方で薄っぺらい内容の自己体験をベースにした恋愛テクやギャンブル必勝法などの情報商材も氾濫した。

 やり方次第では簡単に稼げてしまい、それは動画サイトやスキルシェアサービス全盛の今も同じだ。だが、一方で冠婚葬祭の代理出席などの代行屋のような存在も価値のある仕事に。かつて’00年前後に注目を集めた“殴られ屋”もそのひとつ。今もその系譜は生きている。

◆SNSで宣伝&配信! 新世代「殴られ屋」

「20年前に歌舞伎町の路上で殴られ屋をしていた晴留屋明さんのことを本で知り、自分でもやってみようと思ったんです」

 そう語るのは、関西を拠点に殴られ屋をしているKENJI氏。元プロキックボクサーの輝かしい経歴を持ち、現在はフリーランスの芸人や俳優としても活動。毎日殴られ屋として路上に立つわけではなく、事前にSNSで告知して参加者を募る。

「参加者は一晩30人で、TwitterのDMで申し込む人もいます。現在は所持金0円でヒッチハイク日本一周中。各地での殴られ屋の活動とみなさんの善意で旅を続けています。その様子は『ふわっち』という動画アプリでも配信中。こちらでも収益化を目指しているところです」

 ちなみに殴られ屋は一回30秒。金額は「お客さんが楽しいと思ったお気持ち」で平均は一人1000円。なかには2万円払った男性も。参加は格闘技経験者やプロでもOK。噂を知った現役ボクサーやK-1選手とも対戦。ちなみにダウンはまだ一度もないそうだ。

「殴られ屋のほかにも流しの漫談家としてスナックなどに飛び込んでネタも披露しており、動画やSNSとうまく絡められないか模索しているところです。自分は興味のあること、やっていて楽しいことを通じて、いろんなところから少しずつ収入を得られるのが理想。そのためにも新しいツールやサービスをどんどん活用していきたいですね」

 自分売りも、路上とSNSで両方稼ぐハイブリッド時代だ。

◆“自分を売る”人たちの歴史

▼街頭期'50~'90年~
・流し
・露天商
・街頭パフォーマー
・殴られ屋
・路上の詩人

▼インターネット期'00~'07年~
・個人ブログブーム 
・有料メルマガ
・情報商材
・代行屋

▼SNS期'12~'19年
・レンタルおじさん
・クラウドファンディング
・YouTuber
・SHOWROOM(ふわっち、17LIVE) 
・オンラインサロン
・フリマアプリ
・スキルシェアサービス

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[働かずに稼ぐ!]―


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