「孤独のグルメ」史上最高の席でタンシチュー「調理丸見え、匂い直撃」2話

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テレビ東京系「孤独のグルメ Season8」第2話が10月18日に放送された。約100話放送されているなかで、同シリーズ最高峰とも言える席に五郎さん(松重豊)は着席。キッチンに立つシェフ・根岸さんが、いかにも美味い物を作りそうな素敵な親父さんだった。

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最高のVIP席のせいでメニューを選べない五郎さん


先週の第1話なんかが典型的だが、同シリーズは店選びに迷うのも見どころの1つ。しかし、第2話で五郎さんは珍しく早めの決断を見せる。恒例の「腹が、減った……」(今回は「腹が、減るって……」だった)も、店を見つけてからのお披露目となった。

店こそ迷わなかったが、メニュー選びは迷いに迷った。そもそも、店を選んだ理由は「なんかうまそう」。外観のヒントは牛っぽい絵だけで、店名も「EAT」となんとなく洋食っぽいだけ。何が名物かなんて入るまでわからない。

さらに、メニューに書かれた料理名は、「ア・レ」(常連が「あれ」と呼んだから)、「チキン・オー」(常連の大野さんから)などよくわからないものばかりだ。しかも、座った席が悪かった。いや、良すぎたのだ。

「調理丸見え、匂い直撃」

五郎さんが座ったカウンター席の目の前には、料理人が鍋を振るうコンロがあった。おまけに、キッチンで作られた料理をホールに出す提供スペースが真横にあり、五郎さんの脇を次々と料理が通り過ぎていく。

普段、周りの常連客の卓を覗いて店の特徴や名物料理を推測する五郎さんだったが、今回は不要。ただ、提供スペースで女将(中尾ミエ)が運ぶ料理を横目で見ればいい。目の前の料理人の手つきを、「おぉ〜、そうする!?」と楽しむだけで、情報はわんさか入ってくるのだ。

「チキンステーキ」「レバーのから揚げ」「チキンのカレーソース」「パンコキュール」「ア・レ」……。どんどん流れてくる料理に五郎さんは困惑。結局はガーリック醤油のインパクトに押されて「タンステーキ」をオーダーした。

シェフ本人が演じる生々しさ


最初に届いたのは、ランチセットについてきた「チャーチャースープ」だ。作中ではどういう意味なのか明かされなかったが、どうやらオリジナルのようで、五郎さんは、「ボルシチっぽいけど、また違う」「さりげなくすごいスープ」と評している。続いて登場した「プチサラダ」にはニンジン味のドレッシングが添えられていた。昔からの洋食屋といったチョイスでいい。

「おぉ、俺のステーキが燃えている」

目の前で焼かれる「タンステーキ」。今回は席が席だけに、料理人の手元が映るシーンが多かった。そのためか、料理人は役者ではなく、普段から店で働く本物のシェフ・根岸さんが本人役を務めた。

本人が演じると、当たり前だが職人感が出る。いや、不要なセリフがなければ、演じる必要すら無い。女将が取ったオーダーに対する控えめな返事、気張らない鍋の振り方に、店本来の雰囲気を感じる。それは、ドラマとは思えないほどに生々しい。

店の造り、雰囲気、料理、ジャンルなど、場合によっては料理人は役者が務めた方がいい場合ももちろんある。むしろそっちのケースの方が多いのかもしれない。しかし今回ばかりは、根岸さんが演じたことで、「タンシチュー」や「ア・レ」へのこだわりが強調されているように見えた。

ヒレもロースも吹っ飛ぶぞ


「タンでこの分厚さ、立ち向かい甲斐のある肉だ」

「うわ〜、うっはっは。これはもう笑うしかない。最高、最強、ガーリック醤油味で選んだ俺に、拍手喝さい、万歳三唱」

「あ〜いい。この舌ざわり、噛み応え。ヒレもロースも吹っ飛ぶぞ」

いよいよ登場した「タンステーキ」に、心が饒舌になる五郎さん。付け合わせのパスタやニンジンに感動し、「プチサラダ」や「チャーチャースープ」をザクザク食べて口直し。

「正統派の洋食をいただく、最高のひととき」

「もう誰も俺のナイフとフォークを止められない」

自分の言葉で自分のテンションを上げて、いっそう食事を楽しむ。気になっていた「ミートパトラ」(店のオリジナルで、ドリアのような見た目のひき肉料理)と半ライスを追加注文し、お会計は3150円。五郎さんは、提供される「チキン・オー」を横目に見ながら、店を後にした。
(沢野奈津夫)

・「孤独のグルメ Season8」
放送時間:金曜24時12分〜
出演:松重豊、中尾ミエ、上白石萌音、根岸さん
原作:原作/久住昌之・画/谷口ジロー
音楽:The Screen Tones
久住昌之、フクムラサトシ、Shake、河野文彦、栗木健
オープニングテーマ:「Goo,Goo,Goro!」
作曲:久住昌之
演奏:The Screen Tones
エンディングテーマ:「五郎の12PM」
作曲:久住昌之
歌:伝美
脚本:田口佳宏 児玉頼子演出:井川尊史 北畑龍一 北尾賢人

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